新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

夏の宮城旅〜3

2022-09-15 19:14:51 | 旅行

8/12。早朝に仙台市のポケ蓋をゲットしてから、支度をして出発します。大きな荷物は駅のコインロッカーに預けて、途中下車をしたままの女川行きの乗車券で改札を通過。仙台0925発仙石東北ライン特別快速石巻行きに乗車。早くから並んで海側の座席をゲットできました。

仙石東北ラインは仙台と石巻の間を東北本線と仙石線を走る列車で、東北本線塩釜ー松島間と仙石線松島海岸ー高城町駅間で両線が接近する箇所に渡り線が設けられています。しかし東北本線は交流電化、仙石線は直流電化と電源が異なり、高額な交直両用電車ではなく、ハイブリッドディーゼルカーのHB-E210型が製造されて運行されています。
0925発は特別快速。停車駅も少なく、塩釜、高城町、矢本、石巻のみとなっています。この特別快速は1日1往復のみの存在であとは快速となっています。定刻に仙台を発車。

塩釜を発車すると日本三景松島の付近を東北本線は走ります。とはいえ山側なので車窓に松島が見えることは少ないですが。そして仙石線が並走してきます。

松島駅手前で列車は減速し、東北本線と仙石線の接続線へと入ります。ちなみに東北本線側は松島駅の構内扱いとなっており、仙石線に入ってすぐの左手車窓に松島駅があります。川を渡ると高城町駅に到着。

高城町駅では仙石線あおば通ゆき電車が停車していました。松島海岸駅への接続が取られており、特別快速からも乗り換えて行くお客さんが大勢おられました。

列車は松島湾の海沿いを走ります。東名駅手前からは海から離れ山の中へ。東名ー陸前小野間は東日本大震災の際に津波の影響を受けて壊滅した区間。特に野蒜駅前後が被害が大きく、走行中だった仙石線の電車が津波に流されてしまいました。野蒜駅は山側に移転し、旧駅は東松島市によって保存され震災遺構となっています。

野蒜ー陸前小野間で旧線と合流しますが、周辺は一見すると田園風景が広がっているように見えますが、ほとんどが草地となっています。また遠くにはわずかに残る松並木が津波の被害を物語っているかのようです。

鹿妻駅前にはT-2型超音速練習機が保存展示されています。この機体は航空自衛隊松島基地に所属し、ブルーインパルスとして使われていた機体。

航空自衛隊松島基地は矢本駅近くにあり、車窓からもレーダーや管制塔が見られます。言わずと知れたブルーインパルスのベース基地で、ここをベースに全国へと展開しています。東日本大震災の際には吉も津波に襲われましたが、ブルーインパルスは翌日に控えた九州新幹線全通式典のために築城基地へ展開していたため被害を免れました。

終点石巻には1014に到着。特別快速なので1時間もかからずに到着しました。石巻は漫画家石ノ森章太郎氏の出身地で、石ノ森氏の漫画キャラで彩られています。

乗ってきた列車もマンガッタンライナーとして石ノ森氏の漫画キャラで埋め尽くされていました。

改札口手前にも漫画のキャラクターのモニュメントが。石巻市内ではこのようなモニュメントが多数設置されており、それを巡りながら町歩きもできるようです。

乗り換えまであまり時間はありませんが、駅前に出てみます。東日本大震災の時には津波の影響で氾濫した旧北上川の水が押し寄せ、駅や周辺が一時水没したそうです。駅前を少し歩いてマンホールを撮ってから戻り、石巻線の列車に乗ることにします。