函館駅前へバスで戻り、駅前でちょっと休憩してから市電に乗ってベイエリア方面へ向かいます。函館駅前から函館どつくゆきに乗り末広町電停で下車。
電停を降りるとすぐに日和坂。5年前にブラタモリでタモリさんも登った坂です。坂からは函館山が綺麗に見えています。
坂の近くには旧金森洋物店。現在は函館市立博物館郷土資料館となっていますが、元々は洋品店として建てられて、ベイエリアにある金森レンガ倉庫の礎となった店舗です。のちに金森洋物店は金森森屋百貨店となって向かいにビルを建てますが、現在は取り壊されてウイニングビルとなっていますが、金森森屋百貨店時代の意匠を受け継いでいます。ちなみにこのウイニングビル内に北島三郎記念館があります。また金森森屋百貨店はのちにライバルだった棒二荻野呉服店と合併して棒二森屋となり、函館を代表する百貨店として長い間函館駅前に構えていました。残念ながら閉店してしまいましたが、バス停の名前にわずかに残っています。
日和坂から通じる道を歩いて港へ出ると、北海道第一歩の地になり、旧東浜桟橋があるはずですが…。
残念なことに老朽化のために杭を残して撤去されていました。ここから見る青函連絡船摩周丸の姿が絵になったのですが。周辺は工事をしていたので、できることなら復元してもらいたいです。
北海道第一歩の地とは、青函連絡船が函館駅の桟橋に乗り入れる前、沖合で停船した連絡船から艀によって移動して来た乗客が降り立ったのがこの旧東浜桟橋。ここから北海道の旅が始まるということで、北海道第一歩の地となっています。今はほとんどが飛行機での渡道となっていますが、函館訪問の際には是非とも訪れていただきたい場所です。
海岸沿いにぶらぶらと歩いてゆくと観光地としては有名な坂、基坂が見える場所へ出ました。ここから坂の上の元町公園にある旧函館区公会堂と函館山の姿が綺麗ですが、耐震工事のため見られなくなっていました。しかし坂の風景と函館山は変わりません。ここで路面電車が横切ると最高の景色なんですが。
基坂の下、電車通りに面した場所にある緑色の建物は相馬株式会社の社屋。箱館戦争の際の米の投機の成功により一代で財をなし、北海道一の豪商と言われた相馬哲平が起こした会社の一つで、現在でも不動産業を営んでいます。
さて、函館市内を歩いていますと、黄色の消火栓が目につきます。この消火栓。函館はかつて何度も大火に見舞われ、その度に復興を遂げて来ました。その防火のために街のあちこちに消火栓を設け、目立たせるために黄色にしているようです。この黄色の消火栓、函館の街あちこちで見かけ、函館の一つの風景ともなっています。
坂道を登ってゆくと旧イギリス領事館があります。1859年の箱館開港いらい1934年まで函館の地にイギリス領事館は設置されていました。幾度かの大火で移転したり建て直されていますが、現在の建物は1914年に建てられており、現在は函館市旧イギリス領事館(開港記念館)として公開されています。
坂道を登りきると現れるのが先ほどの相馬株式会社の項でご紹介した相馬哲平氏の居宅の旧相馬邸。北海道一の豪商として岩崎弥太郎、三井家、松下幸之助らと並び納税者番付にも並ぶほどの豪商の邸宅はかなり大きく、外から見るだけでも圧倒されます。通常ならば一般公開されているのですが、残念ながら時節柄閉館していました。
坂道を登るだけだったのですが、かなり息が上がってしまい体力の低下を痛感します。元町公園の日陰に座りしばし休憩。日陰に入ると風が心地よく気持ちよかったです。
坂道を登るだけだったのですが、かなり息が上がってしまい体力の低下を痛感します。元町公園の日陰に座りしばし休憩。日陰に入ると風が心地よく気持ちよかったです。
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