新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

週末パスで乗り鉄2017〜9

2017-03-20 11:00:24 | 旅行

つづいて現美新幹線、車内のご案内です。

11号車は元グリーン車の座席の並ぶ普通車指定席。松本尚氏の作品で、車内全体が作品となっています。こちらの作品のご紹介は後ほどご案内いたします。乗車時から全てのシェードが降りているのにもちゃんと訳があるようですから。

12号車は小牟田悠介氏の作品。鏡面ステンレスで表現された壁面に車窓を通して映り込む新潟の緑の山々、窓一面の青空、風にそよぐ黄金の稲穂、白銀の世界。そんな旅の時間と空間を映し出す作品です。


13号車東京より半室はパラモデルの作品。このスペースには子供達のためにプラレールが置かれており、プラレールのレールをモチーフにして地図を描くように壁や床にパターンが展開され、山を模したオブジェも置かれています。「遊び」の行為そのものを造形した空間でプラレールで遊ぶことができます。

13号車新潟よりにはカフェカウンターがあり、ツバメコーヒーのコーヒーや、新潟の特産品を使ったスイーツなどが販売されています。この壁面には古武家賢太郎氏の作品が飾られています。派手さや主張はないけど暖かでおおらかな大自然のある新潟の風景を取り入れた作品が並んでいます。

14号車は石川直樹氏の写真。新潟県十日町市、津南町、新潟市西区、新潟市西蒲区などで撮影された新潟の風景や人々の暮らしをとらえた作品が並んでいます。窓に映る風景とともに楽しめばまた違って見えるかもしれません。

15号車は荒神明香氏の作品。作者が川を散歩していた時に見た風景がきっかけとなった作品。川に反射した風景と現実の世界が水面を境にピタッとくっついて一体になり、巨大な生物が宇宙に浮いているような感じを作品に反映させており、それぞれが細い糸で吊られており、新幹線の動きによってゆらゆらと動く様がなんとも面白い作品です。

16号車はブライアン・アルフレッド氏の映像作品。長岡の花火、矢川灯籠流し、おぢや風船一揆や静かに降り積もる雪の光景など、人が新潟を思う際に想起するであろう四季の風景をポエティックに表現しています。
そんな車内を探訪しているうちに列車は越後湯沢駅を発車。新潟に向けて走り始めます。通常の上越新幹線と同じく堺正幸アナによる停車駅などの放送が終わると車掌さんの放送が入ります。
「本日はご来場くださいましてありがとうございます。 現美新幹線とき451号、新潟行きです。」
一瞬耳を疑いました。”ご乗車”ではなく”ご来場”と表現するあたり、普通の新幹線ではなく美術館に来たような雰囲気にさせてくれます。妙な納得感を感じて席へ戻ります。

*参考:現美新幹線CAR GUIDE 


週末パスで乗り鉄2017〜8

2017-03-20 10:13:00 | 旅行


暖房の効いている越後湯沢駅の待合室でしばらく待機してから乗るのはこちらのとき号。発車案内には普通に新潟ゆきとき号として表示されていますが、

乗るのはこの”世界最速芸術鑑賞”現美新幹線です。指定券には「現美新幹線とき451号」と表記されていました。0808発東京ゆきとき306号が発車後、程なくして新潟新幹線車両センターから回送されてきました。


こちらが現美新幹線。E3系こまち用を改造した編成で、700番台に区分されており、前日に乗ったとれいゆつばさ用E3系の続き番号にになっています。全体的に黒っぽい車体は雪に反射している光の中ではなかなか撮りづらいです。



外観は長岡の花火を撮った写真。写真とデザインは写真家蜷川実花氏です。車内の展示スペースの関係で窓が埋められている部分もあり、その部分では花火の光の線が美しく表現されています。とはいえホームに停車している状態では見づらいのが正直なところ。線路を挟んだ反対側からじっくりと見てみたいのですが、残念ながら越後湯沢も終点新潟もホーム側から見るしかない線路に入線しました。 


週末パスで乗り鉄2017〜7

2017-03-19 14:00:46 | 旅行


3/12はまだ夜明け前に自宅を出発。次第に明けて行く空の中、舞浜駅から京葉線2番電車で東京駅へ向かいます。

東京駅からは0608発上越新幹線とき301号に乗車。湯沢・中里・苗場あたりはまだまだスキーシーズンなので越後湯沢までと思われるスキー客が、スキー,スノーボードを持って乗車しています。後続のガーラ湯沢ゆきMaxたにがわ号の指定席は満席のようです。
東京駅で買ってきたお弁当を食べてから読みかけの本を読んで過ごします。高崎までには本を読み終えてしまいました。高崎で北陸新幹線と別れ、上越国境のトンネル区間に入ります。
35年前に東北・上越新幹線同時開業とならなかった原因の中山トンネル。工事中に大出水事故が起き、出水事故現場を避けるようにトンネルを掘り直した結果、210km/hで走るにはきついカーブが入ってしまい、このトンネル内では160km/hの速度制限がかかるようになってしまいました。今でも高速で走っていた新幹線がトンネル内で減速するのがわかります。その中山トンネルを抜けて上毛高原を通過すると現代版国境の長いトンネル、大清水トンネルへ。

国境の長いトンネルを新幹線が抜けるとそこは雪国だった…、というほど雪は残っていないような景色の中、越後湯沢に0724に到着。スキーヤーとともに下車します。

豪雪地帯を走る上越新幹線では、東海道新幹線関ヶ原付近の雪害の教訓から徹底的な雪対策が施されており、越後湯沢付近ではスプリンクラーを設置して、軌道に雪が積もらないように対策をしています。雪が降っていなくてもスプリンクラーは作動させています。

ホームの駅事務室の壁にあった温度計は0度を指していました。


週末パスで乗り鉄2017〜6

2017-03-19 11:53:48 | 旅行

山形の発車は1613。東京行きのつばさ150号が先行しているので、乗ってくる人はほとんどいません。この先かみのやま温泉・赤湯・高畠・米沢に停車しますが各駅とも乗客はなく、11号車はまったり感が漂っています。まあ30分前後の運転間隔で東京行きつばさ号が走っているので、福島行きのとれいゆつばさ号に乗る人はいませんね。
米沢を発車すると福島と山形の県境に位置する板谷峠越えにかかります。この板谷峠は33‰の急勾配が続き、碓氷峠なき後JR幹線 では最急勾配の38‰の区間もある峠越え区間です。新幹線直通前は大沢・板谷・峠・赤岩の4駅がスイッチバック式の停車場になっており、鉄道好きには知られていました。現在でもその名残のスノーシェードが残っており、駅のホームはその中にあります。
山形あたりではあまり見られなかった雪が、板谷峠越え区間に入るとさすがに残っており、車窓は雪景色と化します。雪景色を眺めながらかつてのスイッチバック式停車場の遺構などを眺めているとあっという間に峠を越えて福島盆地へ。福島駅には1741に到着しました。

福島駅からは東北新幹線に乗って帰京するのですが、夕食を求めて新幹線乗り場とは反対側にある福島駅ビルへ。福島駅ビル内で値下げをしていていたお弁当を買ってから新幹線乗り場へ向かいます。
帰りの新幹線は福島1816発のやまびこ・つばさ154号のやまびこ号側に指定を取っています。この福島駅でやまびこ号とつばさ号が連結するので、それを見るためにやまびこ号の10号車を指定してあります。
つばさ号との連結完了を見届けて、指定された席に座ると程なくして発車。福島駅ビルで買ったお弁当で夕食を食べているとあっという間に郡山。郡山から先は音楽を聴きながら一眠りしました。終点東京には1948着。翌日も東京駅から新幹線に乗りますが、京葉線に乗り換えて自宅へ帰宅しました。 


週末パスで乗り鉄2017〜5

2017-03-18 12:04:08 | 旅行


新庄駅からは福島ゆきのリゾート新幹線、とれいゆつばさ2号に乗ります。昨年は下り列車に乗っていますが、今回は上り列車で普通車指定席に乗ってみることにしました。
発車30分前の14時半頃に改札口を通ると、ここでしか見られない乗車位置案内が目につきます。足湯と堂々と表示するのは日本に新幹線網が発達している中で唯一でしょう。次発のつばさ号自由席と並ぶと違和感があります。ちなみにこの16号車のドアは開いていますが、ここからの乗車はできません。

普通車指定席は先頭11号車。乗車すると普通車指定席とは思えないシートピッチの広い立派な座席が並んでいます。この車両は元こまち用E3系の11号車グリーン車を改造した車両で、元の座席をそのまま使用しています。そのため普通車指定席ながらもグリーン車の座席に座れる非常に乗り得な席になっています。そのほかの車両はお座敷指定席でこちらは昨年の週末パスの旅で乗車しています。
新庄駅は1500の発車。土曜日の上り列車ともあり空席がほとんどのまま発車しました。リクライニングを深く倒してグリーン車の座席でのんびりとくつろぎます。今回は足湯はパスして山形線の車窓をゆっくりと眺めることにします。天童を発車する頃に15号車の売店に足を運びおやつを買って座席へ戻ります。

今回いただいたのは山形県観光キャラクターきてけろくんをデザインした和菓子。温かいコーヒーとともにいただきます。そしてもう一つはラフランスアイス。前回もいただいて美味しかったので再び賞味します。

きてけろくん和菓子はなかなかの再現率でちょっと食べるのがもったいないですが、美味しくいただきました。コーヒーとともに味わっていると列車は1548に北山形駅に運転停車。ここで20分ほど停車して新庄駅を17分後に発車した、東京行きつばさ150号に追い抜かれます。時刻表に載っていない停車なのでドアは開きません。臨時列車でリゾート新幹線のとれいゆつばさ号らしい待ち合わせです。


つばさ号の通過を待っていると左沢線ホームに団体列車のびゅうコースター風っこが到着。こちらは仙山線仙台行き列車と交換ののち我がとれいゆつばさ号よりも先に発車してゆきました。ちなみにこの辺り羽前千歳駅ー山形駅間は1435mm軌間の山形線・山形新幹線の線路と1067mm軌間の仙山線・左沢線の線路が単線で並走しており、両線とも北山形駅で交換できる配線になっています。つばさ号の通過を待って1607に発車。山形に1611に到着します。