古川駅を発車すると列車は次第に山の方へと近づいてゆきます。伊達政宗の居城のあった岩出山や、仙台藩の藩校のある有備館を過ぎると、田園風景から次第に山の風景へと車窓が移ってゆきます。それにつれて積もっている雪が見られるようになってきました。
旧鳴子町に入ると国道沿いに大きなこけしが。列車は鳴子温泉郷に入っていきます。この辺りは川渡温泉駅、鳴子御殿湯駅、鳴子温泉駅、中山温泉駅と温泉名のついた駅が続きます。リゾートみのり号はそんな温泉駅にも停車してゆきます。
そして鳴子温泉郷の中心地でもある鳴子温泉駅に11時ちょうどに到着。ここで列車は23分間停車します。
到着すると地元観光協会の人や鳴子温泉のキャラクターなる子ちゃんがお出迎え。なる子ちゃんには下車した乗客が写真を撮るために集まっていました。鳴子温泉駅では乗車券と指定券を駅員に見せれば下車できるようなので、駅の外へ出ます。 鳴子温泉といえば、なる子ちゃんにも象徴されるように鳴子のこけし。駅の外へ出てみると…。 駅前の車道と歩道を分ける柵にもこけし。 広場の入り口にもこけし。 駅のガラスケースの中にはたくさんのこけし。 そしてマンホールにもこけしと、まさにこけしパラダイス。こけしが好きな人にはたまりませんな。そんなこけしといで湯の街鳴子の駅前を散策し、足湯ならぬ手湯というものに手をつけてちょっと温泉気分を味わいました。そんなことをしていると23分はあっという間。雪もちらついてきた鳴子温泉駅を定刻に列車は発車しました。仙台からの乗客の半分ほどは鳴子温泉駅で下車したようです。車内は空席が目立っていました。