新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

行くぜ東北。~5

2015-09-24 19:23:05 | 旅行

9/21の朝を八戸のホテルで迎えます。朝ごはんを早めに済ませてからのんびり支度。8時半頃にチェックアウトをして本八戸駅へ。0932発の八戸行きの列車まで時間があるので、駅近くの三八城公園を散策。ここは八戸城の跡に作られた公園だそうですが、城の面影はほとんどなく、高台の公園といった感じです。本八戸駅へ戻り0932発の八戸行きで八戸へ。折り返して1007発の久慈行きに乗ります。

久慈行きの列車はキハ40系2両編成ですが、白地に赤帯の盛岡支社色ではなく、かつての塗装である首都圏色の車両でした。ボックス席に座って発車を待ちますが、続々とお客さんが乗ってきます。接続のはやぶさが着くとさらに乗客は増え、ほぼ満員の状態で八戸を発車。本八戸からも乗客は増え立ち客も出る盛況ぶり。本八戸から乗っていたら座れないところでした。

鮫駅を出ると列車は海岸沿いを走ります。車窓から見えるのはウミネコ繁殖地の蕪島です。この辺りも津波にやられたのでしょう。空き地とプレハブが目立ちます。列車は太平洋を見ながら走ります。

八戸線も東北地方太平洋地震の津波被害を受けていますが、沿岸を走る鉄道で一番最初に全線開通した路線でもあります。海岸沿いですが、やや高い場所を走っているので比較的被害が少なかったのでしょう。

それでも海岸ギリギリを走る区間もあり、こういった場所では津波で線路や道床に被害が出ています。
海を眺めながら走りますが、車内の混雑は相変わらず。ほとんどが観光客で終点久慈まで乗り通すのでしょう。種市で地元客を下ろして少しは余裕も出てきますが、混雑は相変わらず。周囲の顔ぶれも八戸から変わりません。この混雑で列車は種市時点で9分の遅延となってしまいました。久慈駅で三陸鉄道に乗り換えるのですが、接続時間が少ないのでやきもきします。
結局、終点の久慈には9分遅れのまま到着。2輌編成から降りた乗客がホームを埋め尽くし、そのほとんどが三陸鉄道に乗り換える様子。昼食を買ってから乗り換えようかと考えていましたが、この状況では無理なので、三陸鉄道に早々に乗り換えることにします。

駅前に出ると、駅前デパートの壁に貼られているあまちゃんの看板が迎えてくれました。この看板はドラマの中でも出てきているので見覚えのある方もおられるかと思います。

あまり時間がないので三陸鉄道久慈駅へ向かいます。この駅舎もあまちゃんの中では北三陸鉄道北三陸駅として登場しています。 


行くぜ東北。~4

2015-09-24 19:04:18 | 旅行

青森駅へバスで戻り、コインロッカーから荷物を回収して本日の宿泊地八戸へ向かいます。とはいえまだしばらく時間があるので、青い森鉄道の駅を降りることにします。

青森1440発八戸行き普通電車に乗ります。東北新幹線開通に伴い、並行在来線である東北本線を引き受けて誕生した青い森鉄道ですが、電車はJRから譲渡された701系電車を使用しています。もちろん青い森鉄道仕様になっており、イメージキャラクターのモーリーが車体に施されています。この電車に揺られ最初に降りたのは浅虫温泉駅。

浅虫温泉駅前には足湯もあるのですが、観光客で混んでいたので諦めて、駅前の国道4号線をまたぐ歩道橋から陸奥湾を眺めます。青森市方向の海に太陽の光が反射していました。駅前にあった道の駅でトイレを借りてから駅へ戻り、モーリーカフェで青い森鉄道のグッズを少々買ってから、浅虫温泉1543発の八戸行きに乗ります。こちらは混んでいたのでドア横に立って過ごしました。1607着の野辺地で下車します。

野辺地駅には日本最古の鉄道防雪林があり、鉄道記念物になっています。防雪林とは吹雪などから線路を守るもので、この防雪林は1893年に日本鉄道の手によって造林され、以来東北本線を走る列車を雪から守ってきました。

野辺地防雪林は野辺地駅ホームから見ることができます。
野辺地駅で下車して駅前を散策したり、貨物列車の通過を撮ったりして時を過ごします。野辺地1652発の臨時快速はまなすベイライン2号に乗って本日の宿泊地の本八戸へ向かいます。このはまなすベイライン号は大湊線から直通で、八戸から八戸線鮫駅まで運転されています。

車両はキハ48型2両編成で、車内はセミクロスシートからリクライニングシートへ改装されています。が、冷房装置は付いておらず、扇風機が回っています。当地の気候からすれば冷房は不要ということなのでしょうが、今時冷房の付いていない列車にはなかなかお目にかかれません。このキハ48型はエンジンも原型のエンジンを使っており、キハ40系特有のエンジンは盛大に回転しているのに非常にゆるい加速感が味わえます。八戸で進行方向が変わり、本八戸に1754に到着。駅前のホテルにチェックインし、1日目が終了しました。
 


行くぜ東北。~3

2015-09-24 18:04:52 | 旅行

青森駅へいったん戻り、11時過ぎで早いですが、お腹が減ったのと次の場所へ向かうバスの関係で時間があるので、お昼ご飯を食べます。お昼ご飯は駅ナカの食堂でホタテ丼というのを食べました。

お昼ご飯を食べてから青森駅周辺をぶらぶら。コンビニでおやつを買って、青森駅から青森市営バスに乗り、向かったのは三内丸山遺跡。乗ったバスは東京ではほとんどお目にかかれなくなった懐かしい富士重工のボディーのツーステップのバスでした。これでも低床バスのステッカーが貼られていました。

三内丸山遺跡は縄文時代の遺跡で、縄文時代の長い間に存在していたムラの遺跡として注目を集めています。縄文時代というと狩猟の時代という認識がされていますが、ここではどうやら食物の栽培も行われていたらしく、縄文時代の概念を覆すような遺跡です。

遺跡の上には盛り土がなされ遺跡の保存が行われていますが、その上に竪穴式住居などが復元されていて、縄文時代のムラの風景を感じることができます。竪穴式住居も3種類ありいろいろな形の住居が復元されています。また発掘時の状態のまま公開されている区画もあり、こちらは遺跡らしい姿を見ることができます。

三内丸山遺跡を象徴するのがこちらの高層建築物。何に使われていたかは謎で今後の研究の課題だそうですが、柱の太さや土圧などを計算するとこのような建造物が建っていたのではないかと言われています。弥生時代に入ると望楼建築の跡が出てきますが、縄文時代にこれほどの建築物があったのは驚きです。この遺跡を見学すると、学校の歴史で習った縄文時代・弥生時代の線引きがあいまいになってくるのを感じます。遺跡を見学してから出土品が展示されているコーナーも見学します。
ちなみにこの三内丸山遺跡の脇を東北新幹線が走っており、時折新幹線の走る音が聞こえる遺跡です。
遺跡見学を終えて青森駅へのバスを待つ間に、青森りんごジュースを飲んで喉を潤します。青森へ来た際に必ず飲むアオレンの100%りんごジュースです。