新・空と鷹と鉄の間に

ヒコーキ、ホークス、鉄道好きのブログです。

青春18きっぷの旅~紀勢編8

2012-09-04 20:41:42 | 旅行

さて、特急にまでのって行程に余裕を持たせたのには阪和線で気になる駅2つに下りるため。まずは紀州路快速に乗り1つ目の紀伊中ノ島駅で下車します。


何の変哲もない駅でしかも無人駅ですが、じつは屋根を支えている柱に使われているものが大変貴重なものなのです。レールを組み合わせていますが、このレールが近年の調べで官営八幡製鉄所(現新日本製鐵八幡製鐵所)の操業初期に製造されたレールであることが判明し、日本の重工業・鉄鋼史の面から非常に重要であると評価され、産業考古学会の推奨産業遺産に指定されたものです。実際に降りてみると駅にはそんな表示はありませんが、レールの織りなす造形美は見事です。またこの駅はかつて旧和歌山線と交差しており、駅舎や旧線路をまたぐガードにその当時の遺構が残っていて、鉄道ファン的にも注目の駅でもあります。 
そしてもうひとつが大阪府に入ったところにある山中渓駅。この駅は関西随一の鉄道写真撮影ポイントで、春になれば桜並木が美しい場所でもあります。


大阪よりのホームで何本か電車を撮ってみましたが、線路のカーブ具合といいなかなかいいポイントです。 ただ昼間の快速系の電車は4両編成の短い編成なので、ちょっと物足りないですが。今度は春の桜の時期に来てみたいです。
山中渓から大阪府に入り、本日の宿泊先はユビスステーションです。いったん下車してホテルにチェックインをして汗を流してから駅へ向かい、関空快速に乗って天王寺へ。天王寺でゆかりんと待ち合わせをして、あべのキューズモールで夕ご飯を一緒に食べた後、特急はるかでユビスステーションへ戻ります。部屋でしばし過ごした後、ゆかりんを家の近くまで送っていきました。 


青春18きっぷの旅~紀勢編7

2012-09-04 20:25:21 | 旅行

御坊駅でいったん下車して昼食を仕入れます。そして駅へ戻って紀州鉄道に乗ろうとすると、列車はいったばかり。どうやら時刻表に掲載されていたダイヤから変更されたようです。仕方がないのでホームに入ってホームのベンチに座って昼食を食べていると、レールバスがやってきました。

こちらが紀州鉄道のレールバス。元々は1985年の北条鉄道開業時に導入されたフラワ1985型ですが、新型に交換されたので紀州鉄道にお輿入れしてきました。当時富士重工業がローカル線用にバスと共通の部品を使用した車両を開発し、国鉄赤字赤字ローカル線を引き継いだ第3セクター鉄道に納入しました。しかしバスと共通なので劣化が早く2000年代には軽快気動車に置換えられてしまいました。現在この紀州鉄道に残る2両が貴重な生き残り車両となっています。
その車両に乗りますが、冷房が効いているのかいないのかわからないぐらい暑い車内。一応冷風吹きだし口から冷風が出ているので冷房はかかっているのですが、それ以上に外板が暑くなっていうるようです。何の放送もなく発車。2軸車両独特の揺れを振りまきながら走っていきますが、途中案内もいっさいなく西御坊駅まで淡々と走りました。

西御坊駅周辺は歩いてみたい町並みが広がっていそうですが、暑いのと後の行程を考えて断念。折り返しの列車で御坊駅へ戻ります。これだけのローカル線が残っていることが奇跡ですが、元々不動産会社が鉄道会社の箔をつけたいがために買い取ったような路線ですので、しばらくはこのまま残るものと思われます。

御坊駅からは運賃も別払いになりますが特急くろしお号で和歌山までワープ。固い椅子に座るのが疲れてきたのと、今後の行程に余裕を持たせるために特急に乗りました。くろしお号は先頃運転を開始した新型287系電車でした。座席も厚みがありどっしりとした感じでさすがは特急と唸らせるぐらいの座り心地でした。有田のみかん畑を眺めながら特急の旅はあっという間にすぎ和歌山で下車します。 


青春18きっぷの旅~紀勢編6

2012-09-04 20:10:12 | 旅行

新宮から105系電車に揺られることおよそ3時間。景色を見ようにも体をねじらねばならず、カメラを出すのもためらわれる…ということでほとんど寝ていました。おかげで串本手前で見えるらしい橋杭岩も見ずじまい。やっぱりこの区間はクロスシート車でないといけません。電車は順調に走っていましたが、白浜の手前椿駅で停車。この日朝発生した阪和線で踏切事故のために行き違いの特急くろしお号が遅延しているとのこと。遅れのくろしお号を待って発車しましたが、約6分の遅延となりました。

紀伊田辺駅に6分遅れの12時4分着。しかし接続の御坊行きはちゃんと待っています。なんだか妙な形の電車ですが、113系近郊型電車の中間車改造車で、ここにしかいない電車です。こちらはボックスシートが並んでいました。紀伊田辺からは車窓を楽しみます。

途中、海岸沿いを列車は走ります。この辺りは紀勢本線の撮影スポットでもあり、何度か鉄道雑誌でお目にかかった景色です。そして電車が印南駅を発車すると車窓に異様な橋が見えてきました。

な、なんじゃこりゃー!?
調べてみると、かえる大橋といい、印南町が建設したものだそうです。何でも印南町では「考える」「人をかえる」「町をかえる」「古里にかえる」「栄える」ことができるようにかえるの意匠を各施設に取り入れており、その一環としてこの橋がつくられたそうです。車窓にいきなりこんなのが現れてかなりびっくりしました。
そんな驚きの光景もありつつ電車は御坊駅に到着。ほとんどの人が反対側に停車している和歌山行きに乗り換えていきましたが、こちらはいったん改札を出ます。