人間のことを学ぶこと、知ることはおもしろいんだ──。
とある中学校での性教育実践について聞きました。
多くの学校で、「男女」を分けて月経や射精の仕組みを教えていますが、「性の多様性を前提とするので、人間のことを学ぶのは当然」のことという視点が大切です。
月経についての授業を行った際に、
「卵子は生まれる前からあると思う人?」
「一番、卵子の数が多いのはいつ?」
「初潮が来るときには、卵子の数はどれくらいの数?」
などの質問をしたところ、子どもたちからは突拍子もない質問も出つつ、性の分け隔てなくこういう仕組みになっているのかということを学ぶことができたと言います。
産婦人科医などが監修するHuman+のグラフを参考にさせてもらいます。
卵子の数は、胎児20週の時点で約700万個、出生児には約200万個、思春期(初潮の時期)には20〜30万個、閉経時はゼロに近づくのです。
卵子は新しく作られることがないので、自分の年齢+1歳ということになります。
包括性教育は、人間の性について生物学的、科学的に学ぶとともに個人の尊厳や人間関係について学ぶことでありいわゆる「エロいこと」とはまったく無縁です。
それは同時に、自らを守り、相手を大切にすることにつながります。性交渉が、妊娠、性感染症、HIV感染などのリスクがあることを知ることは、とても大事です。
子どもたちが置かれている状況は、すぐそこに間違った情報が氾濫している世界であり、それから身を守ることが教育課題そのものだと捉える視点が大切だと思います。
大人が口をつぐんでしまいそうな話について、真剣に科学的に学ぶことができれば、性についてポジティブに捉えていくことができます。
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