日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

日本共産党東京都議会議員の池川友一のオフィシャルブログです。地方政治の現場からいろいろと発信していきます。

#日本共産党100周年 とわたし

2022-07-15 | 日々思うこと、考えたこと

 2022年7月15日。日本共産党が誕生して、100年になりました。

 「希望にはふたりの娘がいる。ひとりは怒りであり、もうひとりは勇気である」──古代ギリシャの哲学者の言葉です。

 怒りを共有し、一人ひとりの勇気の一歩が“希望”をつくりだす力です。

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 私が日本共産党に入党したのは、2003年です。当時は、米同時多発テロとアフガニスタンへの報復戦争があり、まさにイラク戦争がはじまろうとしていたときでした。

 日本共産党の国会論戦に触れ、命懸けで侵略戦争に反対した歴史を知り、同世代でともに声をあげる存在があったことが入党する動機となりました。

 イラク戦争反対の運動をしているその最中に、「日本共産党に入りませんか?」とお誘いを受けた時に「えっ共産党って入れるんですか」と返事をしたことを鮮明に覚えています。

 私の当時の認識は、国会議員や地方議員など、議員がどこかの政党に所属していて、それ以外の人は支援者だという印象でした。議員中心の政党というのもありますが、日本共産党は全国津々浦々に支部があり、その地域や職場の中で活動しています。

 日本共産党規約第38条に「支部は、党の基礎組織であり、それぞれの職場、地域、学園で党を代表して活動する」と明記されていることも、共産党に入らないかとお誘いを受けた時にはじめて知りました。

 「入れるなら、入りたいです」といって入党してから19年が経ちました。いま37歳なので、人生の半分になります。

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 学生時代、党職員時代、市議会議員時代、都議会議員時代とさまざまな場面で活動してきましたが、どの時代も、「あなたの“困った”からはじめる。それは政治」だという立場で努力をしてきました。

 日本共産党は、国民の苦難解決を立党の精神にしています。それは、自分の幸せとあなたの幸せを重ねて生きていくことなのではないかと思います。

 私自身、子育てをしていますが、我が子だけを守りたいと思っても、社会の中で生きていくわけですから社会そのものを良くしていくことが必要だと強く感じています。そのためにも「みんなの子どもをみんなで守る」ためにともに力を合わせていきたいと思っています。

 当時、全国最年少の25歳8日で町田市議会議員に押し上げていただきました。その7年後、都議会議員へと押し上げていただきました。

 最初から議員になることを目指していたわけではありません。もっと言えば、議員になるつもりはまったくありませんでした。きっかけを端的に言えば「めぐりあわせ」です。

 市議に挑戦するに至ったのは、先輩議員のたかしま均さんが勇退されるにあたり、声をかけていただいたのがきっかけです。誕生日があと9日遅ければ、選挙に立候補することができませんでした。これも「めぐりあわせ」の一つです。

 都議に挑戦するに至ったのも、「めぐりあわせ」です。市議会議員として2期目の途中でしたが、都議に挑んでほしいというオファーがありました。

 都議への挑戦はいまふり返っても悩みました。決断した後にはなりましたが、都議選の半年後にある町田市議選に自分の後継者として、田中美穂さん(現在、町田市議2期目)が挑戦を決意してくれたことも「めぐりあわせ」だと感じています。

 お一人ずつお名前を紹介してエピソードを書くことはできませんが、これまでの人生の中でさまざまな人と出会い、生き方から学び、影響を受けてきました。そうした「めぐりあわせ」の中で、いまの自分が形成されているというのが実感です。これからも「めぐりあわせ」を大事にしていきたいと思っています。

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 日本共産党の99年目を追いかけた映画「百年と希望」(西原孝至監督)が公開されています。

 実は、私も出演させていただいています。日本共産党の100年の1ピースかもしれないけれど、こういう人もいるのだと思ってもらえたらという気持ちからオファーを受けました。これも「めぐりあわせ」です。

 率直に言えば、私なんかよりもこの映画に出てもらいたかった日本共産党員の人はたくさんいます。魅力的で、しなやかで、あたたかい。そういう人たちが多い人間集団が日本共産党です。

 今の社会を一歩でも前に動かしたいと、市民のみなさんと共同しながら各地で奮闘している人たちの活動に接するたびに、自分ももっと学び、成長していきたいという思いになります。

 先輩たちが、自らの生き方と社会進歩を重ねて生きてきた足跡によってできた道を私たちは歩いています。自分の前に道がなくても、自らが草を分け、地面を踏み固め、道をつくってきたパイオニアのみなさんの活動によって、今があるということを深く自覚したいと思います。

 このブログでは何度も書いていますが、故・三上満さんの「現在とは、過去と未来の闘争の場である」という言葉を胸に、歩みをすすめていきたいと思います。

 THE BLUE HEARTSの「未来は僕らの手の中」という歌の中に「それならば今ここで僕等何かを始めよう」という歌詞がありますが、「僕等何かを始めよう」というパイオニア精神で、自分の持ち場で、学びながらとりくんでいく決意です。

 映画「百年と希望」を観た方が「共産党に入ろうと思います」と声をかけてくださる嬉しいできごともありました。日本共産党の百年を機に、新しく日本共産党に入党し、ともに社会を変えていく仲間に。

 入党のよびかけ:https://www.jcp.or.jp/web_jcp/toin.html
 日本共産党綱領:https://www.jcp.or.jp/web_jcp/html/Koryo/
 日本共産党規約:https://www.jcp.or.jp/web_jcp/html/Kiyaku/index.html

 参考:「日本共産党の歴史は、今に生きる力を発揮している──党創立100周年にあたって」


一人ひとりのリアルな声からはじめる

2021-11-01 | 日々思うこと、考えたこと

 勇気をもって、声をあげ、ともにたたかってくださった人たちに喜びの結果を出すことができず、申し訳なさと悔しさでいっぱいです。

 同時に、大事な勝利もありました。

 “現状を変えよう”と動いた人たちとともに、進んでいきたいと思います。

 今回の選挙、“現状を変えよう”というより、“現状より悪くならないでほしい”という結果とも受け止めています。

 “現状より悪くならないでほしい”という気持ちは、とても共感できます。

 “現状を変えよう”という場合に、現状のどこに問題があって、何を変えるのかを共有することの重要性を感じました。

 選挙中“現状を変えよう”というエネルギーはすさまじいものがありました。 一方で“変わった”という経験が圧倒的に少ない中で、選挙で“あなたの一票は大事”と言われても…という声もありました。

 また、「政治のことを知らない自分は投票してはいけないんじゃないか」「選挙とか政治と言われると一気に自分とは関係ないと感じる」「選挙に出る人は、自分たちの気持ちなんかわかってくれない」という声もありました。

 大学生から「中学校や高校で、“おかしい”と思って声を上げても、自分たちの意見は通らなかった。言ってもムダ、言っても変わらないと、最初からあきらめているのかもしれない」と言われたこともありました。

 「本当は変わってほしい」という気持ちを声にすること、「実はこうしてほしい」という思いを共有していくことが大切なんだと感じています。 そのためにも、一人ひとりのリアルから出発するしかないと思います。

 選挙に行くことをやめた人、行かなかった人、選挙があったことを知らなかった人たちのリアルな言葉からはじめたいと思います。

 最後に。この選挙で、日本共産党に一票投じてくださった方、野党統一候補や日本共産党の候補者に一票投じてくださった方。その気持ちにこたえらる活動を、これからはじめていきたいと思います。

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「政治に興味ない」「どうせ政治なんか変わらない」──実は、あなたには大きな力がある

2021-10-30 | 日々思うこと、考えたこと

 「私とは関係ない話をしている」

 「政治」という言葉が出てきた瞬間に、ちょっと遠のいてしまう。

 政治の話題、特にどこの党を応援しているかは「言わないもの」という雰囲気があります。「政治の話はしないのが家族でもエチケット」と、親から言われたという話も聞きました。

 「政治」というと、何か詳しくないと話題にしてはいけないものとなっているという雰囲気もあります。「政治」の話は、おとなの男の人(おじさん)たちがむずかしそうな顔で、なんだかもっともらしいことを言っているというイメージもあると思います。

 「私、詳しくないから」「よくわかない」という言ってしまうし、「政治に興味ない」という方が“ふつう”ということも特別なことではないと思います。

 投票率が上がらないのは、「若者が政治に興味がないから」と言われることもあります。それでは、政治に興味がある人が投票に行ったかといえば、必ずしもそうではないと思うのです。

 では、なぜ投票に行くのか。

 候補者のことを知っている、この人を応援してと頼まれた、この政策を実現してほしい、現状に不満がある、とにかく一票投じることに意味があるなど、

 その理由はそれぞれだと思います。

 興味のあるなしで論じてしまうのは、違うなと思うわけです。

 投票率8割を超えるスウェーデンの若者と日本の若者では、政治に興味があるのは日本の若者だという調査もあります。(詳しくはこちら→https://blog.goo.ne.jp/u1_ikegawa/e/c2c00c2b94045af14fec436a3f54e592

 スウェーデンでは、興味のあるなしではなく、政治家に自分たちのいうことを聞かせるために投票に行く。つまり自分の一票で政治を変えられると思っている割合が高いのです。

 日本の大学生が質問したら、「え、政策や法律が変わったら、将来にわたってその影響を一番長く受けるのは若者じゃないか。むしろ、なんで日本の若者は選挙にいかないの?」と。

 ここはとても大切なことだと思います。

 政治はそんなに遠いものではありません。

 むしろ、あなたの日常に近すぎるくらいです。超至近距離にあります。

 私の身近な話で言えば、選択的夫婦別姓。私はパートナーと結婚して13年になりますが、戸籍上は夫婦ではありません。

 結婚しようと決めた時に、お互いにこれまで自分が生きてきな名前がいいという、ただそれだけです。

 しかし、日本では、法律で夫婦同姓が決められています。法律上の結婚の場合、夫婦は同じ氏を出なければならないのです。法律で夫婦同姓を強制している国は、日本しかありません。

 これは私にとっては、とても大事な問題です。

 私にとって大事な問題ですが、それがあなたにとって大事な問題とは限らないと思います。

 私にとって大事な問題があるように、あなたにとっても大事な問題が必ずあると思います。

 それは、これまであきらめてきたことかもしれないし、我慢してきたことかもしれない。大事な問題だと思ってきたけれど、政治とはつながっていなかった問題かもしれません。

 「ツーブロックはなぜダメなのか」という質問を都議会で行い、全国に広がりました。

 きっかけは、ひとりの高校生の声です。

 その後、「ツーブロダメ」と言われていることに納得がいかないという高校生にたくさん出会いました。

 ツーブロックの問題が、政治の問題になるなんて、誰も思わなかったと思います。

 私にとって「ツーブロダメ」というのが、最初から大事な問題だったわけではありません。私の高校時代には、金髪の人もいたし、かっこいいパーマをかけた人もいたし、モヒカンの人もいました。私も髪を染めていた時期もありますし、髪型や髪の色は自由だったからです。

 でも、ツーブロックが高校生にとっては、「大事な問題」だとわかったから質問したのです。

 質問したら、驚くほどに「なんでダメなの」というムーブメントになりました。つまり、多くの人がそう感じていたのです。

 「ツーブロダメ」というのが大事な問題だと思っている高校生の声が、こうやって動かしたのです。

 「痴漢ゼロ」もそうです。

 これまで、痴漢被害は「あなたの格好に問題があった」「みんなあってるから仕方ないよ」「触られたくらい」と言われ、被害を語ることそのものをあきらめさせてきたのです。

 痴漢は重大な性暴力であるにもかかわらず、それが政治課題になってきませんでした。

 日本共産党都委員会のジェンダー平等委員会が実態調査を行い、被害実態を共有したことで政治課題へと押し上げたのです。

 1400人を超える方が、アンケートに答えてくださり、その深刻さが明らかになる中で、都議会で米倉春奈都議が質問。参議院本会議でも小池晃議員が質問して「実態調査を行う」ことを表明しました。

 ここからは、私からのお願いです。

 比例代表選挙で、日本共産党はどのブロックでも一票を争う大激戦となっています。

 比例は日本共産党とどうか広げてほしいです。

 選挙区ではぜひ野党統一候補に一票をお願いします。

 あなたの一票で政権が変えられる選挙です。

 あなたには大きな力がある。ともに変えよう。新しい政治をつくりましょう。

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映画「#パンケーキを毒見する」を味見した

2021-08-11 | 日々思うこと、考えたこと

 話題沸騰中の映画「パンケーキを毒見する」を観に行きました。

 「政治ドキュメンタリー」なのか、「政治バラエティ」なのか。

 「観たら選挙にいきたくなる映画」と広告で紹介されましたが、その通りだと思いました。

 「とことん共産党」に内山雄人監督がゲスト出演しましたが、映画と「とことん」と両方見るととても認識が深まります。

 MCの朝岡さんが、なんで男性ばかりだったのかと質問していましたが、おんなじ感想を持っていたので聞いてくださりよかったなと。

 この映画について感想を書くよりも、ぜひ映画を観に行ってほしい、そして選挙に行ってほしいと思います。

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#StopFeminicides #NoMisogyny と、声をあげる。

2021-08-07 | 日々思うこと、考えたこと

 小田急線の中で起きた、この戦慄を覚える事件。

 私自身が日常的に利用している小田急線で起きた事件であることへの衝撃もありますが、被疑者が語った言葉にこの事件の深刻さを感じずにはいられないというのが実態です。被害に遭われた方のご回復を心から願っております。

 「6年前から幸せそうな女性を見ると殺してやりたいと思うようになった」「途中で乗客が降りられないため逃げ場がなく、大量に殺せるから。誰でもよかった」と報道されています。(「毎日」https://news.yahoo.co.jp/articles/d191b74e25d4cd5ae1ecaa3e920ed4ef0bb09f20

 報道では「車内で座っている女性を殺してやろうと思い、包丁で突き刺したことは間違いない」と語られていることからも、明確に女性をターゲットにしたことが窺い知れます。さらに「大学時代にサークル活動で女性から見下され、出会い系サイトで知り合った女性ともうまくいかず、勝ち組の女性を殺したいと考えるようになった」とも報道されています。

 実際に刃物で刺され重傷を負っているのは女性だということです。

 この事件は女性へのヘイトクライムであり、フェミサイド(性別を理由に女性を標的とした、男性による殺人)ではないか。

 詳しくは、伊藤和子弁護士が記事を書いています。(「フェミサイドの危険な兆候。いまこそ社会は明確なNOを」

 ジェンダーに基づく憎悪犯罪が起きた時に、この問題を男性の問題として微力ながら声をあげなければと思考していた時に伊藤弁護士が「男性たちからも違うハッシュタグで声が上がることを期待します」と。

 報道によれば、被疑者は私と同じ年の男性です。

 同じ時代を生きている一人の男性として、女性が日常を安全に生きるという基本的な権利が脅かされていることに強く責任を感じます。女性蔑視、男尊女卑という社会の土壌の上で起きた事件だとすれば、一人の男性として意思を持って行動したいと思います。

 レベッカ・ソルニット氏が書いた『説教したがる男たち』には次のような一節があります。

 レイプ・カルチャーはレイプが頻繁に起こり、メディアや大衆文化において、女性に対する性暴力が一般化し容赦されているような環境を指す。女性嫌悪的な言語の使用や、女性の身体の物質化、性暴力の理想化を通して浸透し、女性の権利や安全を軽視する社会をつくり出すレイプ・カルチャーは、あらゆる女性に脅威を与える。ほとんどの女性や少女たちは、レイプの危険を考えて行動を制限する。レイプの恐怖に怯えながら生きている。一般的に言って、男性はそうではないだろう。多くの男性はレイプ犯ではないし、多くの女性は性被害になることはないのだが、それでもレイプは女性全体を男性の隷属的な立場に置くための強力な手段として機能する

 レイプ・カルチャーが、女性を男性の隷属的な立場に置く強力な手段として機能するとするならば、この構造を変えていく側の立場として行動していくのみです。

 もっとシンプルに言えば、こうした差別が常態化する社会ではく、平等な社会に生きたいと思います。私も、学び、自戒し、行動する中で変わっていければという気持ちです。

  • 女性に対するジェンダーに基づく暴力は、男性に対する女性の従属的地位と定型化された役割を永続化させる根本的な社会的・政治的・経済的手段の1つであると考える。
  • 女性に対するジェンダーに基づく暴力はジェンダーに関連する要因に根差すものとみなす。例えば、男性としての権利や女性に勝る特権というイデオロギー、男らしさに関する社会的通念、そして、男性の支配又は力を示す、男女の役割を強要する、あるいは女性の行動として受け入れがたいとされるものを防ぐ、やめさせる又は罰するのが必要とされることなどである。こうした要因は、依然として個人的な問題とされることの多い、女性に対するジェンダーに基づく暴力についての明示又は黙示の社会的容認及びこれらに対する不処罰のまん延の一因にもなっている。
  • 「フェミサイド」又は「フェミニサイド」とも呼ばれるジェンダーに基づく女性殺人及び女性の殺人未遂に関する管理データの収集のための、観測機関の設置ないし指定も行うべきである。

    国連女子差別撤廃委員会「一般勧告第 35 号 一般勧告第 19 号改訂版 女性に対するジェンダーに基づく暴力」

 男性が特権的な地位に置かれてきた社会の現実を、パラダイムシフトすること。ジェンダー平等社会を実現する側から声をあげていきたいと思います。

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