日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

日本共産党東京都議会議員の池川友一のオフィシャルブログです。地方政治の現場からいろいろと発信していきます。

町田の丘学園の改築工事──それでも教室不足は解消されない?

2018-06-24 | 東京都政・都議会のこと

 都立町田の丘学園の改築工事について、都議会文教委員会で質問しました。

■現行計画では、教室不足解消はできない?

 超過密状態による教室不足が深刻なときに、共産党都議団は現地に調査へ行き繰り返し改善要求をしてきました。私も、町田市議会議員だった当時に町田の丘学園には何度も視察に訪れていましたが、その深刻さ直面し、「なんとかしなければ」という思いを強くしてきました。

 現在の本校舎と山崎校舎に分かれて学校運営が行われていることについても、さまざま課題はあることは保護者や教職員の方々からも伺っています。

 それが、今回の改築でどこまで改善されるのか。ここに大きな関心が集まっています。

 町田の丘学園の在籍者数は384人で77学級となっています(18年5月1日現在)。今後の推計では、在籍者数は、2023年度で468人まで増加する見込みです。

 普通教室は、42教室から82教室に増やす予定となっていますが、すでに教室不足となる可能性が濃厚です。知的障害と肢体不自由の併置校で、小中高等部までの12学年が在籍するという大規模校です。大規模であるがゆえの困難は、現場の先生から様々指摘されています。

■工事を行いながら、学校生活を送ることに

 「知的障害のある子どもたちの中には、重機に釘づけになってしまう子、騒音や振動、粉塵などに敏感な子がいる。それ自体が障害の特性であり、教育環境を考える際には、こうしたきめ細かな配慮が必要」と、特別支援学校の先生からお話を伺いました。

 今回は3期に分けて行う工事ですが、学校生活を送りながら工事を行うということに不安の声もあります。今後、工事説明会が行われます。保護者や教職員の方々の声に耳を傾け、何よりも子どもたちの学校生活に支障が出ないよう力を尽くして行きます

■スクールバスの移動時間が長い

 東京都教育委員会は、「東京都特別支援教育推進計画(第二期)・第一次実施計画」でスクールバスの乗車時間を60分以内にするとしています。

 しかし、町田の丘学園では、昨年度の学校要覧を見ると、本校舎は平均で71分、山崎校舎も平均で67分となっており、全19コース中15コースが60分以上となっています。もっとも時間のかかるコースだと85分、80分を超えるのも3コースです。

 この問題は、町田市全域が通学区域となっている問題と一体不可分です。本校舎を改築したとしても、解決する課題ではありません。

 今後の見通しでも、子どもの数が増えていくことは明らかで、本来的には新たな学校を設置したり、施設の整った分校舎を設置することが必要です。

 すでに教室数を超える学級編成となる可能性が濃厚であり、本来であれば増やしてしかるべき重度重複学級を増やしていくためにも、現行の方針を発展させることが必要です。

 (写真は、2016年5月に山崎校舎を視察した時のもの。共産党都議団の里吉都議、植木元都議、小竹元都議、同町田市議団の細野市議、佐々木市議らとともに)

にほんブログ村 政治ブログ 政治家(都道府県)へ

にほんブログ村←日本共産党池川友一のオフィシャルブログ「都政への架け橋」を見ていただきありがとうございます。一日1回、応援クリックをお願いします。