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lotus type46 乗りのブログです.今年は走りまくります~(の予定).

同時点火システムの利点

2005年10月22日 21時20分19秒 | type46
尾道の「ロードスター」の店長さんから,2点,同時点火システムの利点を教えてもらった。

「ロードスター」の店長談↓(「」部分)


①「排気上死点でもう一度スパークしますので、残留ガスが減ることにより吸入するガスの量がわずかながら増えるので、トルクアップ、パワーアップにつながるわけです。」

これは,すぐに納得することができた。

②「点火コイルが2ケになるので、コイルのチャージ時間が増えるため、高回転時の火花が強いというメリットも有るそうですよ。(見たわけではないですけど)もしかすると濃い目のジェットが使えるのかもしれません。」

夜中に赤い飲料を飲みながら考えていたのでハッキリしなかった。本日,本屋をハシゴしてわかった。店長さんの言うとおり,チャージ時間が増えて,スパーク力が増える原理になっていた。

私はチャージ時間が2倍に増えても,2気筒でスパークするので,結果的に1倍のスパークエネルギーだと思ったが,盲点があった。排気上死点にある気筒のスパークプラグは大気に近い圧力下にある。通常の点火上死点は13気圧ぐらいの圧力下にある。大気に近い状態では,13気圧ぐらいの状態の100分の1くらいのエネルギーしかスパークに必要ないらしい。
…と言うことは,チャージした2倍のエネルギーは点火上死点の1つの気筒に全て(ほとんど)注がれる。

「ロードスター」の店長さんの話が全て理解できた。
わからなかったことがわかると,気持ちが良いものだ。

スバル・インプレッサのエンジンにも,マツダ・ロードスターのエンジンにも,沢山のバイクのエンジンにも純正で同時点火システムが採用されている理由が納得できた。





type46 のタコメーター

2005年10月22日 12時46分34秒 | type46
ロードスター製・同時点火システムを導入して,予想外だったことがある。それは,タコメーターの針が動かなくなったことである。

ガレージ・フェイズ・ワンの店長さんに相談したところ,私の type46 のタコメーターは純正の電流式から電圧式に改造されている可能性が高いと指摘された。純正の電流式タコメーターであれば,何の問題もなく回転数が表示される(尾道のロードスターの店長さんのS-2はちゃんと実際の回転数が表示されている)のだが,電圧式タコメーターの場合は少し工夫が必要になる。今まで1個のコイルだったのが,2個に分かれたためである。

早速,確認のため,午前中に type46 のところへ行き,エンジンをかけて,片方のコイルのマイナス端子にタコメーターからの配線をつなぐとタコメーターの針が動いた。一歩前進である。

しかし…。
この間,エンジンは完璧に安定して回っていた。尾道のロードスター製・同時点火システムは,恐ろしいくらい効果がある!38年前の車を現代のレベルにまで引き上げてくれた感じがする。

話題を戻して…。
同時点火システムを導入したことで,コイルが2つに分かれ,そのうちの1個のコイルにはポイント式のコイルにきていた半分の(点火用)信号しか供給されないことになる。ということで,タコメーターの針は実際の回転数の半分しか表示されないわけである。この信号をアナログ回路で2倍にするか,2個のコイルのマイナス端子の(点火用)信号をコイルに影響なく合成できれば,実際の回転数が表示されることになる。

電圧式タコメーターを同時点火システム用に改造する案もあるが,再びポイント式に戻したときに2倍の回転数が表示されるので,自作アナログ回路で対応する予定である。