と~ま君の部屋

楽しい老後を送りたいとやっています。所詮人生回り道。修士(人間学、仏教学)。ぼけ防止・脳のリハビリでやってるブログです。

離退任式レジュメ

2010年04月09日 10時41分33秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
離退任式レジュメ

 今日は、離退任式です。
 大変にお世話になった先生方をお送りしなければなりません。どなたも、本校発展のためにおおいに貢献してくださった先生がたです。これまでのご労苦に深謝するとともに、先生方のますますのご活躍をお祈り申し上げます。このような場所でよく言われる古典や歌などを取り上げながら先生方のご功績を紹介申し上げましょう。

 最初に、歌手の中西保志さん、小椋佳さんの「歓送の歌」から一部分を紹介しましょう。

 互いの情熱と 夢をぶつけ合って
 透きとおる涙を流したね 汗に隠して
 君を送るこの日まで 一所懸命過ぎるほどの
 暮らし こぶし 眼差しどれもが素晴らしい記念碑 誇りさ
                      (小椋佳作詞作曲)

 まさに男女共学校への改革を押し進めてくださった方々へ、この歌のように感謝申し上げたいと思っております。先生方と過ごさせていただいた年月が、まさに記念碑であります。この歌のように誇りであります。
 ほんとうにありがとうございました。

 二つ目は、陶淵明の「贈長沙公(長沙公に贈る)」という詩です。
 陶淵明は、中国の六朝期(唐の少し前の時代を言います)の詩人です。「桃花源記」などが、教科書に載っていました。
 長沙公は陶淵明と同じ陶一族の陶延寿でしょう。序によると、彼が陶淵明の住む地を通った際に、陶淵明はこの「贈長沙公」詩を贈りました。
 *原文は岩波文庫

  何 以 写 心     貽 此 話 言

  進 簣 雖 微     終 焉 為 山

  敬 哉 離 人     臨 路 悽 然

  款 襟 或 遼     音 問 其 先

    何を以て心を写さん
    此(こ)の話言を貽(おく)る
    簣(き)を進むること微なりと雖(いえど)も
    終(つい)には山と為(な)る
    敬(つつし)めよや 離人
    路に臨んで悽然(せいぜん)たり
    款襟(かんきん) 或(ある)いは遼(はる)かなれども
    音問 其れ先にせよ
 
別れに際してわたしの気持ちをどう申し上げたらいいか。今はこのことばを贈らせていただきます。「もっこで運ぶ土はわずかであっても、ついには山を築き上げる」。どうか御身を大切に、旅立つ人よ。別れに臨んで寂しい気持ちであります。またこのようにうちとけて語り合えるのは、いつになるか分かりまぬ。折々にたよりだけでも寄せて下さいませ。
(意訳です)


(先生方のご功績の紹介)

 
 これまでの先生方のご功績に感謝申し上げ、新天地でのますますのご活躍をお祈り申し上げ、お別れの言葉とさせていただきます。

       
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オリエンテーション

2010年04月08日 19時49分08秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 今日から新入生はオリエンテーションであります。
 校舎内を移動しながら、見学をしておりました。

 自分の高校の時を思い出しました。
 こういう親切な企画はなかったからです。
 
 校舎内のことは、放課後、髭面の恐ろしい上級生が待ち構えていて、教えてくれました。
 半分以上強制的にです。聞きたくないのに、教えてくれるわけです。
 強制的な部活の勧誘でもありました。
 参りましたっけ。

 それが運命の分かれ目でした。
 とうとう柔道をやることになってしまいました。
 それと、意外でしょうが、文芸部。
 こちらもおもしろかったのです。
 さらに花の応援団。
 あれだけ嫌だと言ったのに、中学の先輩から噂が伝わっていて、
 強制的に入団させられていました。中学でもやっていたからです。

 今では笑い話のようなものです。
 



 どこのクラスかわかりませんが、クラス単位で校長室の前を通っていて、一年生で校長室をノックした生徒がいました。
 返事だけしたら、どっかに行ってしまいました。
 誰かにそそのかされたのでしょう。
 入室して、わたくしとにらめっこしていても、なにもおもしろいことはないでしょうが、ね。

 かわいいものです。

 頑張っていただきたいと本当に思います。
 

 在校生諸君と接しているとついつい年齢を忘れてしまいます。
 しかし、着実に加齢はしている。
 この事実は忘れてはなりません。

 老年学という分野の書籍をずっと読んできたのですが、その中に藤沢周平の作品を是非とも読みましょうとありました。ある大学の先生が論文で書いておられたのです。

 「三谷清左衛門残日録」という文庫です。

 これはまさにわたくしのような加齢を重ねている人間向き。
 どう年を取っていったらよいか、老人の生き方や、大きく言えば福祉にも通ずるかなぁと思って読み始めています。読了していないので、感想は書きません。それでも何をわたくしが求めているかは、ぼんやりとわかってきました。

 藤沢周平さんは、同郷です。作品の背景が目に浮かんできます。雪国の重たい雰囲気も分かりすぎるくらい分かっております。しかも、亡母の大学後輩にあたります。だからでしょうか、実はあまり好きではありませんでした。世間で騒がれているほどは。

 しかし、この作品は違います。
 自分に覆い被さってくるからです。

 若い人たちを見て、そして自分を見つめてみる。
 これもまた一興です。

 
 明日はまたどんな出来事が若い人たちには待っているのでしょうか。
 太陽のような明るい明日であってほしいものです。



 では、また!

 
 


 
  
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22年度入学式を終えて

2010年04月07日 19時55分38秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 今日の入学式は、新入生たちの初々しい姿に感動しました。しかし、いつものわたくしのだみ声トーンが改善されず、それを反省しておりました。実は今後の成長のために自分で自分の式辞を録音して研修をしているのです。なかなか物足りないものであります。発声法等、まだまだであります。しかし難しいものです。第一育った土地と、標準語の土地があまりにも遠い。練習をするしかないようです。

 されど、入学式は毎回毎回新鮮でうれしくなります。卒業式は、どうしても去っていかれるから、感傷が先に立つ。これもまたいいものでありますが。

 今回は和歌から入って、和歌で切り上げる形にしました。
 特に、十五歳で啓発録を書いた橋本左内、論語にある孔子の学問に志すという文章を最初に持ってきました。新入生への期待であります。ほぼ同年齢で、非常に価値ある著作をすでに持っておられる橋本左内先生に学ぼうではありませんかと申し上げたくてたまりませんでしたから。
 
 式後の一学年主任からの保護者の方々へのメッセージにもあったのですが、やはりいかに面倒見のよい学校とは言え、自発的な学習意欲がなくては絵に描いた餅になってしまう。自発的でなければならんと思うからであります。受け身の学習であってはなにもなりません。積極的精神。これであります。シンプルに積極的精神で毎日を送っていたら、必ず社会的な役割を獲得して、実社会で活躍できる人間になると思っていますから。

 社会的な役割を獲得することが、学ぶことの優先課題であります。そのために学問をしているわけです。



 この学年も他の学年同様たいへん良い学年になりそうな気配が十分にあると感じました。楽しみになります。実に楽しみです。



 和歌は難しいだろうなと思いましたので、式辞の紹介ページ(この前の記事)にはないわたくしの意訳をつけました。かなり付け加えて、お話をさせていただいたので、この原稿どおりに話した訳ではありません。



 さすがに橋本左内の原文は最も難しいだろうと思いましたが、これはそのまま。原文を味わっていただきたいと。

 十五歳の少年が書いた文章とはとても思えません。
 このことを一番言いたかったのでした。

 どうも最近の高校生は幼いと思うからであります。
 精神面で大人を気取るというのがいない。
 わかりもしないで、ニーチェや、ルソーを話題にして気取っていた高校生活を送った者として、ちょっといかがなものかと慨嘆しております。


 野球の野村克也氏が敬愛している草柳大蔵先生の「花のある人花になる人」という著作から考えさせられた内容を式辞に書きました。人それぞれの花を持ち、花を咲かせていただきたいということです。なお、草柳先生はマナーの本をたくさん書いておられます。一読を。ある種、幸田露伴に通じます。露伴もおもしろいですよ。ちょっと難しいかもしれませんが、チャレンジを。
 
 チャレンジということは、新入生の学年の目標です。
 これもいい言葉です。

 人間はなにかに向かってチャレンジしているときが、一番充実しています。
 集中しているからです。
 こんな時ほど、充実した生を感じる時はありません。
 

 最後に鍛えの時を持っていただきたいということを書きました。
 他を思いやることのできる、鍛えの時を。
 
 新入生が卒業する時には、わたくしは教育界にいることができません。一抹の寂寥を感じながらも、別の意味で「チャレンジ」していくつもりです。

 新たな学びが、新入生にも始まったように、わたくしにも始まりましたから。

 チャレンジ!
 いい言葉です。

 頑張ります。
 頑張りましょう。


 また明日。
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入学式式辞

2010年04月07日 11時45分24秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
入学式式辞

 踏めば惜し 踏までは行かん かたもなし
 心尽くしの 山桜かな
                      赤染衛門 千載集の83番

 美しい花で一杯の山道で、足を踏み出すことをためらってしまう気持ちは分かるような気がします。美しい春は、また希望の季節です。生きているものすべてが生気に溢れています。この輝くような春の日に、公私ともに大変お忙しい中にもかかわりませず、多数の御来賓の方々並びに保護者の皆様の御臨席を賜り、ここに、平成二十二年度千葉県立銚子高等学校第五十七回入学式を挙行できますことは、私ども関係者一同、この上ない大きな慶びであります。壇上からではございますが、衷心より厚く御礼申し上げます。

 ただ今、入学を許可いたしました二〇四名の新入生の皆さん、入学おめでとう。
 また、本日御列席の保護者の皆様には、お喜びもひとしおのことと拝察いたします。お子様の本校御入学を心からお祝い申し上げます。

 さて、本校は、この銚子の地に、明治四十四年四月、県民及び地元の期待を受け、旧制高等女学校として開校されました。以来百年を超える歴史と伝統をもつ学校です。平成十九年度から男女共学となり、施設設備、教育課程、進路指導等々大きく改編を重ねて参りました。特に、初めての男女共学卒業生を出したこの三月には、進学就職とも大きな成果を出させていただきました。卒業生、教職員共々喜んでおります。

 新入生の皆さんにも大きな期待をしております。

 さて、皆さんはついこの間まで、中学生でありました。
 今日からは晴れて高校生です。校長からの初めてのメッセージということで、三つほど申し上げたいと思います。
 
 一 心の番人を持て
 最初に申し上げた赤染衛門の歌はとまどいを言っておりますが、新入生諸君はとまどってはなりません。まっしぐらに突き進むしかありません。
 すでに高校生活はスタートしました。論語を書いた孔子は、「子曰く、吾れ十有五にして学に志す」と言っています。ちょうど諸君達と同じような年齢であります。すばらしいことであります。そして我が国では、十五歳で「啓発録」を書いた幕末の思想家橋本左内がいます。別の意味で頭の下がる先生です。
「我心は一道に取極め置き不申候はでは、戸じまりなき家の番するごとく、盗や犬が方々より忍び入り、迚も我一人にては、番は出来ぬなり、まだ家の番人は随分傭人も出来候得共、心の番人は傭人出来不申候、さすれば自分の心を一筋に致し、守りよくすべき事にこそ」と言われています。
 心の番人が自分の心の中に必要だと言われると、もう一度頭の下がる思いがいたします。
 よくスポーツ選手が、ライバルは自分の中にいる「もう一人の自分だ」と言われるのと似ているような気がします。
 座るという字の表外字で「坐」は、土の上に人が二人います。これもまた意味深長で、二つの心が対峙しているということであります。つまり、自我と自己(エゴとセルフ)。自分を律するのは内面からの「内なる支配」であることに気がついていただきたいと思います。そのために、諸君達の人格の向上を求めます。いろいろな困難と闘いながら、この高校生活を価値あるものにしていただきたいと願います。

二 花のある人から花になる人へ
 草柳大蔵先生は「花のある人 花になる人」で、わたくしたちに教えてくださっています。「器量のよい人」という章で、器量というのは生きていく上での喜びや悲しみや、屈辱や空腹や、幸運や不幸や、さまざまな経験を受け入れ、溜めて醗酵しうる能力であり、その能力の土壌から咲いた花こそ「花のある人」である、と。
 花を咲かすための努力もまた重要なことであります。美しい花を咲かすには、土壌改良からはじまります。すべての作物は「土」が基本です。水をやりすぎてもいけません。大事に大事にして、かわいがりすぎてもなりません。その場合の「土」が、高校生活における勉強です。
 風貌ということについてもそうです。表としての顔を大事にするあまり、時間を浪費してはなりません。風貌というのは、顔という物質から離れた顔のことです。茶道でも、武道でも、稽古一途に、なにかに取り組んでいる人の顔は、目が光っています。ゆるみがありません。隙がありません。剣道の達人など、目があっただけで人を刺すような雰囲気があります。「花のある風貌」の最たるものであります。個人的にも目指すべき対象であります。
 花も場所をわきまえて咲いているのではないかと思うことがあります。草原にそっと一輪咲く花もあります。また、桜花爛漫と言われるごとく咲く桜もあります。それはそれで意味があるわけであります。意味のある、価値のある咲き方をしてください。あでやかな花であっても、それはそれ。生きるべき場所はそれぞれであります。たとえ路傍の名もない花であっても、そっと慈しむことのできるようなやさしさのある人間であっていただきたいと思います。

三 鍛錬の日々を
 さらに、大いに鍛えて、頼もしい若者になってください。鍛えるとは「自己に厳しく他人に優しく、そして頼もしくなる」ことです。学校の「授業を大切」にしながら多くの友達と触れ合い、立派な人間になるための基礎基本を学習することが高校生活の目的であり同時にそこに喜びがあります。
 県立銚子高校は、徹底的に鍛えます。知徳体の広範囲にわたって鍛えます。
 明治四四年以来、過去百年にわたって幾多の俊秀を生み出して参りました。
 多くの卒業生が諸君達を見つめています。地域の方々、先輩達に恥じないような行動と節制を求めます。このことは常に意識してください。
 そして、どうか先生方に一生懸命ついて来てください。そして、自分の力で学んでいってください。
 一生に一度思い切って勉強する時期が高校時代だと思います。この高校時代の勉強量が皆さんの人生を彩るものになります。心と体と頭脳、そして人格を鍛えてください。「花のある人」を目指し、「花になる人」であってください。あなた方が作った大輪の花が、個性豊かに大きく大きく咲くことを楽しみにしております。

 最後に、わたくしの好きな春咲く花の、実にイメージ豊かな雄大な和歌をご紹介します。

 大空に おほふばかりの 袖もがな
 春咲く花を 風にまかせじ
                       よみ人しらず・後撰和歌集

 皆さんの高校生活が有意義なものであることを祈念し、入学のお祝いの言葉と致します。

    平成二十二年四月七日
千葉県立銚子高等学校長    
外 山 日出男


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始業式のレジュメ

2010年04月06日 07時02分36秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 平成二十二年度一学期の始業式にあたり、諸君たちに期待するところを述べたいと思います。

 一 考える鉄腕アトムに
 鉄腕アトムというのを知っていますか?
 自分で考え、自分で行動するとてもかわいいロボットです。手塚治虫先生が描いておられる。
 逆に鉄人二十八号というとても強いロボットがいます。こちらの方は、あやつり人形です。自分で考え、自分で行動することができない。
 どちらのロボットになってほしいか、言うまでもないことでしょう。自分で考え、自分で行動できるしかも強い鉄腕アトムを目指していただきたいと思います。

 二 誠
 話はがらりと変わります。
 誠は、天然自然の大法則です。中庸という書物に、「誠は天の道なり。これを誠にするは、人の道なり」とあります。この後に、非常にわたくしたちを鼓舞する表現があります。優れた才能の持ち主が、一度でできることなら、自分は一〇〇回繰り返してでもできるようにする。その心構えで励めば、どんなに才能が乏しい者でも明智の者となる。そして、どれほど軟弱な者であっても、必ず勇者となって、誠を体得できると。大きな励ましの言葉であります。
 どうか今年も、まじめに学び、真剣な学校生活を送っていただきたいものです。これまでもやってきたことでしょうから、たやすいことであると思っています。諸君たちならば。

 三 我も丈夫なり
 孟子という書物に、「彼も丈夫なり。我も丈夫なり」という言葉があります。自分を過小評価してはなりません。聖王と謳われた堯舜も同じ人の子だ、彼も一個の人間、われも一個の人間。どうして卑下することがあろうかということであります。
 ただし、うぬぼれて努力することを否定してはなりません。どこまでも、若者らしい意志を持ち、積極的精神を持って、日々を邁進されたいと思っています。もう一度言います。「積極的精神」です。
 諸君たちならば可能です。
 油断せず、毎日を計画的に過ごされたい。

 四 向日葵のごとく
 向日葵は、太陽を追いかけます。日時計も、太陽の指し示す光を求めます。
 どうか明るい表情で毎日を送ってください。何事にも「積極的に」チャレンジしてください。価値あるものをどこまでも追求していってください。「積極的精神」の下に、日々を充実していくことです。
 わたくしも太陽は大好きです。朝、東の空から出てくる太陽を見ていると、本当にあたたかな気持ちになります。どんなにつらくても、苦しんでいても、大自然のパワーは、わたくしたちを凌駕しています。生活をシンプルにすることです。そして、精神衛生を心がけることです。進学も就職も、ありとあらゆる未来は、日々の心がけ、努力から成り立っています。油断することなく、明るく生活していってください。

 自信を持って、ますます努力をなさいませ。
 どこまでも県銚の先生方は応援しますから。充実したすばらしい高校生活を送られますようお願いいたします。期待しています。今年も。
校長 外山日出男
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会議での挨拶

2010年04月05日 20時09分06秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 今日は、明日の始業式や、入学式のこと、その他実に詳細にわたる事々を会議で決めさせていただきました。

 本校には担任シラバスというのもあって、わたくしは進路部長をなさっている先生のお話に感動しておりました。

 入学時の学力をアップさせて卒業させた学校は本校だからできたのだということについて、です。

 全く同感でありました。先生方の教育的叡智です。卒業生達の頑張りです。
 感謝申し上げたい最大のことでありました。

 第一回職員会議では必ず校長から挨拶をさせていただきます。
 概略を以下に紹介します。
 このとおり読み上げたわけではありませんが。



 ☆☆☆
 

 いよいよ新しい年度が始まりました。
 それにともない新しい先生方をお迎えしました。どの先生方も十分なキャリアと力量をお持ちです。歓迎させていただきます。早く本校の校風になじみ、お力を発揮できるように願ってやみません。
 新年度の始まりにあたって、限られた時間ですが、いくつか話をさせていただきたいと思います。

一 最初に、卒業学年から残していただいた実績、すなわち面倒見のよい学校、学習、授業、進路指導等々を、今年度からはさらにステップアップして、仕上げて参りたいと思っております。全学年共学となり二年目に入りました。地域の方々、各中学校からの期待、地元マスコミ・教育関係出版界からの注目も高いと実感しております。むろん完璧であるとは思っておりません。まだまだ改善点もあると思います。もっともっと欲張ってますますいい学校にして参りたい所存であります。
 そのためにも、先生方の指導力・授業力がもっとも求められます。
 生徒に対しては、全教育活動において可能な限り丁寧に、ある時は厳しく、ある時は優しくご指導いただきたいと心底から思っております。
 人間も、組織も足もとから弱って参ります。体力も健康も損なってしまうと思っております。限られた時間の中で、体力も、知力も、徳育も向上させていきたいものであります。
 指導力のある先生方ばかりです。
 自己を育てることのできる、こつこつと自己教育のできる高校生を育成していただければと思っております。
 
二 学校経営の最終責任は校長にあります。また、学校運営の要は、先生方お一人お一人のお力を基本とした教師集団にあります。学校としての「実力」を高めるためにも、当事者意識を持って、日常の教育的な営みに邁進してください。教頭先生を中核とした集団の質の高まりが、言わば開かれた学校の理念の下、地域に訴えるパワーになると確信しております。
 また、服務規律の確保に努めていただき、信用失墜行為の絶対に無きようお願いします。セクハラ等々の行為は、我々職員全体の不名誉でもあります。 
 銚子高校の教師集団をますます高めていっていただきたいと念じております。

三 本年度の重要課題は、 創立一〇〇周年であります。着々と準備をすすめなくてはならないと思います。また、冷房装置の追加も予定されております。いろいろなことがありますが、よろしくお願いいたします。
 さらに授業料無償化になりました。
 私立高校の反転攻勢が予想されます。内容の充実した学校にやりたいというのが保護者のホンネではないでしょうか。学校は、校舎とグランドがあって、優秀な先生方がいらっしゃれば、成立すると思っています。このような世の中の動きで、「勉強に打ち込める学校でありたい」とほんとうにこころから思っております。うかうかしていると、高くても内容の充実した学校に行きたいと思っている生徒、保護者に見捨てられます。

四 その他
 県教委の施策等につきましては、次回の職員会議でお話します。が、当面予想される事柄としては、ますます授業の大切さを云々される時代に入っていくのではないかと思われます。目標申告や業績評価等々を通して、授業について語り合い、共に工夫していきたいと思っております。
 もうひとつ気になることは、お手元の新聞発表資料のように、学校改編が児童生徒数の減少に伴ってさらなる展開をするのではないかということであります。そのときに県銚がアイデンティティを発揮できるかということが、ポイントになるかと思います。実績を残したいものだと思っております。
 私事ですが、今年度も、交通安全部会の仕事で若干学校を空けることになるかと思います。極力学校運営に支障のないようにしますのでご理解ください。
 最後になりますが、この一年間、本校にとっても、先生方にとっても価値のある一年間でありますよう祈念いたします。     
 
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こだわり

2010年04月02日 20時48分39秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 今日も、いろいろなことをやっておりました。
 同時並行処理は本来よくないのですが、左と右で(コンピュータのこと)違う原稿を書いたり、資料を作ったりしておりました。間で、いろいろ電話がかかってきました。電話は真ん中にあって、苦しそうに座っていました。いつも悪いなぁと思っています。



 ワープロソフトの新しいバージョンを買いました。
 学校のコンピュータにソフトをインストールすることは禁じられていますから、私用のコンピュータにです。むろんわたくしのお小遣いから買ったのですよ。お間違いなく。

 正確にはワープロ、表計算、プレゼンソフト、描画、メール等々の総合ソフトです。昔からこの純国産ソフトを愛用しています。

 それで、式辞とかいろいろやっています。
 ソフトがバージョンアップすると楽しいものです。
 開発者のいろいろな思いが伝わってくるような気がします。

 ワープロの辞書については、やはり国産のものが好きです。
 もっとも、この記事はワードで書いていますが。
 辞書は、国産のです。

 どうでもいいような話であります。

 しかし、こだわりがないといかん部分もあるのでしょうね。
 他人から見たらどうということもないこだわり。
 
 柔道でもそうです。
 柔道着に非常にこだわる人がいます。
 実力は別として、です。

 わたくしは実力がありませんから、なんでもいい。
 こだわりなしです。いちおうオーダーにしていますが。

 いつまでもやっていれば、やることができればいいのです。
 そのためのトレーニングは欠かせません。
 運動をカロリーで計算してやっているようでは、楽しみも失せました。

 時計もそうです。
 わたくしは、腕時計を持っておりません。
 懐中時計しかありません。
 壇上で引っ張り出して、生徒たちにお話をさせていただくとき使っています。
 それにもこだわりはありません。
 正確ならいいのです。
 したがって、電波懐中時計です。

 と、ここまで書いてきて、気がつきました。
 ほんとうに、ブランド物とかなんにも持っていないし、関心がありません。
 
 笑い話のようですが、ね。

 入学式式辞に実は「顔と風貌」ということについて書きました。
 物質としての顔と風貌は違うということを述べさせていただきました。
 
 ある教育雑誌に文章を書かせていただいたとき、編集者の方から、顔写真を載せたいと言われてそれこそ顔から火が出るような思いがして、お断りいたしました。自信がないんですものねぇ。自信があれば、漱石みたいなポーズをとってみたいのですが。このブログではよく見てもわからないように、ぼ~っとした写真しか載せていません。性格も**っとしております。

 それがこだわりなんでしょう。
 わたくしの。
 
 
 いよいよ学校が始まります。

 ではまた来週!
 

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懐かしい本が

2010年04月01日 19時52分08秒 | 先公ごっこ2008年から2012年

 新年度です。
 急ピッチで準備をしております。

 校長室も整理しないといけません。

 そしたら、懐かしい本が出て参りました。
 旭市立海上中学校に在職していた時に、この写真書籍(「道徳教育の原点を求めて」)の中学二年生の章を書かせていただいたのです。指導案も2本あります。自作資料も載っています。斎藤先生の教えをいただいておりました。まだ20代でありました。

 実に懐かしい本であります。
 ある意味わたくしの教員生活の基盤であり、スタートでありました。
 
 この時の共に学ばせていただいた生徒達と今でも会ったり、旅行に行かせていただいたりしています。スキーがメインでありましたが。

 本当に懐かしいものであります。

 今日午後から校長室を整理していて、持ち込んで来ていたのを失念しておりました。まったく、笑い話にもなりません。



 通称で江戸取と言われる学校が茨城県にあります。
 江戸川学園取手高校というのだそうです。
 人格教育と進学指導で驚異的に伸びた学校です。
 非常に興味を持っていました。
 というのも、現在はどうなっているのかを把握しておりませんので。
 サンデー毎日には、全国屈指の・・・という特集に必ず顔を出す常連校でありますが。

 ずっと以前のこの学校の校長先生に興味があり、著作をあたっておりました。何冊か購入してみました。たしかに、独自性がありました。勉強になったものです。

 なかなか困難な歩みではあります。

 

 今日は新しく来られた先生方とお話をさせていただいておりました。
 新3年生が70名、新2年生も40名近い皆勤者を昨年度出しましたと説明させていただきました。驚きの声が上がりました。たいへんなことです。皆勤がこれだけいるということがです。正直、このような学校に勤務させていただいたことがありませんでした。すばらしいことであります。
 
 勤勉性と人格教育。こういうものを追求させていただきたいものであります。そこから独自性が生み出されてくるのではないかと密かに思っておりますから。

 まだまだですが、ね。

 

 週刊朝日の全国2065校の実力という特集号を見ておりました。
 去年、休暇を取って参観させていただいた米沢東高校が出ておりました。ここにも何回か書かせていただきました。校長先生が、高校の部活の先輩ですし、わたくしもお礼の意味も込めて、報告させていただくつもりです。まだまだ道遠く、俊秀の山並みに取り囲まれております。

 それでもめげずに生徒たちのために頑張るしかないようです。


 また明日!
 

 
 
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光こそ、すべての源という気がするのだが

柔道をやると~ま君

サンスクリット般若心経

高齢\(^_^)/