と~ま君の部屋

楽しい老後を送りたいとやっています。所詮人生回り道。修士(人間学、仏教学)。ぼけ防止・脳のリハビリでやってるブログです。

カラマーゾフの兄弟

2008年08月19日 21時45分38秒 | 先公ごっこ2008年から2012年
 カラマーゾフの兄弟なんて作品を読む高校生がいるんでしょうか?

 あまり疑心暗鬼に陥ってはならんですね。(^0^)/
 そういう若い人もいるのかもしれないと思って、ブログを書くしかないでしょうね。全国には優れた中高生が確実にいますから。

 この作品、いろいろな表層的な読み方をすれば、まさにサタンの世界。虚飾にまみれた現実世界をどうやって生きていくかの作品でしょう。それなりの立場で読めば、です。しかもそれは今を生きているあなた自身、あるいは世間であります。もっと言えば、虚無を生きている現代人そのもの。

 ま、あまり言うとそれでも教育者かと言われそうですから、これくらいにしましょう。

 わたくしが惹かれるのは、この作品に出て来るゾシマ長老です。それとカラマーゾフの兄弟の3男坊のアレクセイ。興味があったらこの二人のKEY WORDでインターネットで調べてくださいね。


 わたくしは、虚無を生きる他の人間たちに、なんというシニカルな存在なのだろうと思うのです。いつも。彼らの作品における役割は。

 そうです。
 わたくしは、ファウストと一緒で、なんども読み直すのです。これを。

 そのたびに、現実とそれを超越している存在との関係性を考えてしまうのです。だからシニカルという受け取り方をしてしまうのです。

 思えば、人間社会はシニカルでなければ、なかなか生きがたいのかもしれません。夏目漱石の作品の中の登場人物はそういうことを背負って生きています。Intelligentsiaの苦悩というやつでしょう。高等遊民という言葉自体、許せない人もいるのですから。

 そんなことを考えさせてくれる作品が、カラマーゾフの兄弟であるということです。わたくしの言いたいことは。

 こんなことを書いているわたくしもまたシニカルな存在なんでしょうけれども。
(^0^)/

 それでもこの作品を読む価値があるのは、大学を出てから、あるいは職業人となったときに、ものの考え方として役に立つと感じるからです。

 それだけのことですけども。
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