四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ヒオドシチョウ

2013-06-08 20:31:00 | 
今年は、ヒオドシチョウの当たり年のようで、はやくも7頭の個体を目撃しています。初見は5月31日(町田市)です。


ヒオドシチョウ(大磯町、6月3日)

6月3日、2頭がクヌギの樹液を吸汁していました。このクヌギは、強い発酵臭を発していて、他にルリタテハ、ヒカゲチョウなどが集まっていました。


ヒオドシチョウ(別個体)

クヌギにいた1頭が飛びたち、付近の草地に下りたところです。この日は、3箇所で合計5頭のヒオドシを目撃しました。キタテハの目撃数(2頭)よりも多い数とは。


ヒオドシチョウ(町田市、6月5日)

6月5日、1頭のヒオドシチョウがやってきて付近を旋回、やがて僕の回りをぐるぐる回ったかと思うと、すぐ目の前の丸太にこちら向きで止まってくれました。お陰で一歩も歩くことなく撮影できました。僕の汗のにおいが気に入ったのでしょうか。

何が要因で低地でのヒオドシチョウ発生が増えているのか。これからの推移を見守っていきたいと思います。

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ゼフの季節

2013-06-06 08:45:00 | 相模原・県央
毎年、梅雨の始まる少し前からゼフの登場はまだままだかとソワソワしてきます。相模原・町田の里山では、昨年よりも約5日早くアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、ウラナミアカシジミの順で姿を現しました。
※ゼフ:ここでは、平地産ゼフィルスであるアカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、ウラゴマダラシジミ、ミドリシジミ、オオミドリシジミの6種を指しています。シジミチョウ科ミドリシジミ族に属します。


アカシジミ(5月31日、町田市)


アカシジミ(6月3日、相模原市)

アカシジミの初見日は、昨年5月30日、今年5月26日でした。


ウラナミアカシジミ(6月2日、相模原市)


ウラナミアカシジミ(6月3日)

ウラナミアカシジミの初見日は、昨年6月7日、今年6月2日でした。


ミズイロオナガシジミ(6月2日、相模原市)


ミズイロオナガシジミ(6月3日)

ミズイロオナガシジミの初見日は、昨年6月4日、今年5月29日でした。

ウラゴマダラシジミは、昨年6月4日~11日に目撃していますが、今年はどういうわけかまだ見かけていません。ゼフの季節は意外に短いので、今年はもう会えないかもしれません。

今日も、近くの雑木林でアカシジミとミズイロオナガシジミに会うことができました。アカシジミは、バタバタと飛び、なかなか前進しない飛び方が印象的です。ミズイロオナガシジミは弱々しく飛び、裏と表の白と黒色が交互に見え隠れして見えました。普段、下草など低いところに止まっていることの多い蝶です。

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信越トレイルを少し歩く

2013-06-06 08:43:00 | 甲州・信州への旅
2日目(5月23日)は、信越トレイルの桂池・平丸峠付近を歩きました。


鷹落山からの景色

戸狩温泉の宿の女将さんに車で送ってもらい、鷹落山へ。眼下に千曲川流域の田圃が一面に拡がっています。ここはハングライダーの飛びたち地点になっています。
画面右端の中腹に野沢温泉の集落が見えます。


桂池

少し歩くと、桂池に着きました。池は青い水を湛え、向こう岸には残雪が見えます。この辺りの山(関田山脈)は、ブナでおおわれています。


ミズバショウ群落

黒岩山(929m)方面に向かって歩くと、残雪の溶けたところ一面にミズバショウが芽を出し、花を咲かせていました。その向こうには残雪があるので引き返すことに。


中古池

桂池よりも小さい中古池がすぐ隣にあります。


カタクリ群落

平丸峠を経て下ると、緩やかな谷あいのカタクリ群落の中を信越トレイルの小径が続いていました。雪解けのあと、一斉に咲き始めているのでしょう。


イワカガミ

イワカガミの群落も通りました。その他、多種類のスミレも咲いていました。名前を調べてからいつか掲載したいと思います。


ユキツバキ

ユキツバキが咲いていました。ユキツバキは、太平洋側のヤブツバキの亜種といわれ、日本海側の積雪地帯に分布しています。ヤブツバキよりも黄味の強い赤色に見えました。


残雪と倒木

段々残雪が深くなり、倒木もあり、行く手を遮られてしまいました。人の踏み跡もなく、引き返すことにしました。帰りも宿のお女将さんにお迎えをお願いしました。本当にお世話になりました。


ギフチョウ

黒岩山一帯は、ギフチョウ、ヒメギフチョウの混棲地として国の天然記念物に指定されています。ギフチョウは比較的多く見られました。カタクリで吸蜜するところを撮影。ヒメギフは翅が破損していましたが1頭確認できました。

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飯山へ

2013-06-02 19:59:00 | 甲州・信州への旅
5月22日~25日、北信濃に出掛けました。
1日目は、飯山駅周辺を歩く。


正受庵

飯山にはお寺が多くあります。里山風景の中を歩いて、正受庵へ。濡縁に腰掛けて静かな一時を過ごしました。


境内のオナガアゲハ

目の前を黒い蝶が通ったので、庵の奥へ行くと、ツツジの花でオナガアゲハが蜜を吸っていました。


寺巡り遊歩道

寺巡り遊歩道を歩いて愛宕町雁木通りへ。


愛宕町雁木通り

愛宕町雁木通りは別名仏壇通りと呼ばれ、仏壇仏具店が軒を連ねています。店の前は雁木と呼ばれる雪よけの屋根があり、その下を往来できるように工夫されています。


展示試作館の純金極楽トイレ

展示試作館では、伝統工芸品や土産物、仏壇などの試作品を展示販売しています。ここでお茶をいただきました。ここのトイレの内面は金箔でおおわれており、一見の価値があります。


高橋なおみ人形館

どこか懐かしい創作人形が展示されています。

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JR飯山線の電車

北飯山駅付近を走るJR飯山線の電車です。

正受庵の境内、寺巡り遊歩道、北飯山駅付近のどこでも草地があり、ウスバシロチョウのふわふわと舞う姿が見られました。

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ウツギに集まる蝶

2013-06-01 21:20:00 | 相模原・県央
相模川河岸段丘沿いの林縁を歩きました。ウツギに色々な蝶が集まっていました。


キタテハ(5月27日撮影)


キタテハ 同一個体

キタテハの春型です。出現から日が浅いせいか、まだあまり多くないようです。


トラフシジミ

あまり見る機会の多くないトラフシジミもウツギの花の近くで見られました。これは、春型です。


ルリシジミ

ルリシジミの第2化が最近増えてきました。第1化に比べて大きく数も多いように感じます。


イチンモンジチョウ

イチモンジチョウは、ちょうどウツギの咲く頃第1化が出てきます。去年もウツギでの吸蜜を町田で観察しました。


テングチョウ


テングチョウ♂ 

この日は、ウツギに集まるもの、梢でちらちら飛ぶもの、争って上空を飛ぶもの、地面で群れ飛ぶものなど、とにかくテングチョウの数がすごい一日でした。
成虫で越冬し、6月頃に新生蝶が出現します。

現地をご案内いただきたNさん、御世話になり有難うございました。

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