四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

小石川植物園へ

2012-04-16 09:25:00 | 神谷町・東京
川口市に演奏会を聴きに行く前に、小石川植物園に立ち寄り、散歩しました。ここに来たのは40年振りくらい。
どのような自然が保たれているのか、どのような蝶がいるのか興味津々です。


ソメイヨシノ “帝吉野”

都心ではソメイヨシノは散りましたが、ソメイヨシノの品種“帝吉野”が見事に咲き誇っていました。
ソメイヨシノがオオシマザクラとエドヒガンの交配種であることを実験的に確かめる目的で、国立遺伝学研究所がこの両種を掛け合わせて出来たのが“帝吉野”で、1957年に命名されています。
帝吉野は、普通のソメイヨシノよりも遅く咲きます。ソメイヨシノの品種には、大船のフラワーセンターが作出した早咲きの“玉縄桜”も知られていますね。



草地の南斜面には、レンギョウが咲いていました。この品種はチョウセンレンギョウ。



一面に咲くカントウタンポポ。カントウタンポポがまとまって残っていることから、この草地は、古くから掘り返されることなく続いていることが伺われます。



草地に咲く一風変わった花。ユリ科の植物でしょうか。

アミガサユリと教えていただきました。KAZさん有難うございました。



菜の花の咲き乱れる草地に来ると、モンシロチョウが多数飛んだり休んだりしていました。写真の中央付近に1頭写っています。ここはモンシロチョウの天国のようで、2頭が絡みあうシーン、3頭のシーン、雄の接近で雌が交尾拒否しているシーンなどが見られ活気づいていました。それらのシーンをうまく撮影できず残念です。



1頭、弱々しく飛ぶ蝶が混ざっているので見ると、何とツマキチョウ♂でした。マイフィールドの多摩丘陵ではまだ見ていないツマキチョウを今年初めて目撃するのが都心だったのは意外なことでした。



梅林の下の明るい草地に、ムラサキシジミ♀が舞い降りて日光浴をしていました。ムラサキシジミは、昨年の台風の影響で地元で観察しにくい種類の一つですが、小石川植物園で今年初めて撮影できました。

そのほか、ベニシジミ、ルリタテハ、キチョウも見られました。

小石川植物園は、約320年前の貞享元年(1684)に徳川幕府が作った「小石川御薬園」が前身で、明治10年に東京大学設立に伴い附属植物園となり一般にも公開されています。

古くから維持されているこの豊かな自然を破壊することなく後世に伝えていってほしいものですね。

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