四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

ヒオドシチョウに遭う

2012-06-15 20:00:00 | 
丘陵尾根のノアザミの咲く草地で弁当を広げて待っていると、お目当てのヒョウモンチョウ類は現れませんでしたが、キタテハやアゲハチョウが元気よく飛び回っていました。
弁当を食べ終えた頃、そこに赤っぽい大きめの蝶が飛来してきました。


ヒオドシチョウ(6月13日、12:39、町田市にて)

アカタテハかな?と見てみると、何とヒオドシチョウでした。
ヒオドシチョウは、夏に長野県の入笠山や車山湿原で出会ったことがありますが、関東の低地で目撃したのは初めてなので、感動しました。


12:40

徐々に近付くと、最初は警戒して飛びたち、少し向こうの丸太の上に止まり、翅を広げ、落ち着きなく翅を閉じました。



その後、半開きに。とても新鮮で羽化して間もない感じです。


12:41

また飛びたち、少し向こうへ。


12:43

慣れてきて静かに翅を開いたので、徐々に接近し、真上から撮影しましたが、逃げませんでした。本当に初々しいヒオドシ君で人を恐れず可愛いものです。更に接近して飛び去るまで何と6分間もモデルを努めてくれました。

ヒオドシチョウは、6月頃に羽化しますが、平地では7月以降は翌春まで休眠すると言われ、まったく姿を見せなくなります。信州の山では夏季に山頂などで見られます。翌年の春、越冬していた成虫が低山の頂きなどに姿を現します。その後エノキなどの食樹に産卵し、6月頃に新しい世代のヒオドシチョウが誕生します。
関東地方の低地にも時々飛来することが知られていますが、ついに自分の目でも目撃することができました。



同じ日に撮影したスジグロシロチョウです。これは2化(今年の2世代目)の個体です。これも初々しいですね。

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6 コメント

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いいですね~、新鮮なヒオドシチョウ。 (KAZ)
2012-06-18 22:27:01
私が子供の頃は平地の雑木林に普通にいる蝶でしたが、
今ではすっかり山の蝶になってしまいましたね。
昔はゴマダラチョウなどと一緒に、よく樹液で見かけたものですよ。
環境の変化なのか、温暖化のせいなのか、不思議な現象です。
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KAZさん (twoguitar)
2012-06-19 17:46:40
ヒオドシチョウに標高の低い里山環境で会えました。
そうですか、数十年前は平地の雑木林に普通だったんですね。
自然環境の悪化によって低地にいなくなったものの、徐々に里山保全などによって低地に戻りつつあるのかもしれませんね。
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羽化したばかりのヒオドシチョウ、きれいですね。 (えむり)
2012-06-19 19:37:27
4月に石砂山で会いましたが、越冬していた蝶ですね。
先日、私も初々しいスジグロシロチョウに会いました。
きれいですね。
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えむりさん (twoguitar)
2012-06-20 14:39:29
ヒオドシチョウ、この辺で羽化したばかりのようでした。このように新鮮なのは初めてで、縁のブルーがとても綺麗でした。
石砂山には越冬後のヒオドシが集まっているようですね。
今頃出てくるスジグロシロチョウはきれいですね。
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Unknown (silkcotton)
2012-06-20 17:02:50
新鮮な壊れそうなヒオドシチョウの姿はかわいらしいです。6分間もモデルをしてくれたなんて、敵という意識がないほど空気が一緒の中にいたのでしょう。すごいものを撮影できてよかったですね。
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silkcottonさん (twoguitar)
2012-06-23 20:15:10
ヒオドシチョウとの初対面で、穏やかに接近したのが良かったのでしょう。相手に存在を認めてもらえたような気がしています。
めったにない、忘れがたい思い出ができました。
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