11月10日(続き)
10時40分頃、毎年ウラギンシジミが越冬する谷戸南斜面に来ると、ウラギンシジミのメスが目の前を飛び、地上の枯れ葉に止りました。以下、興味深い行動が見られたので時系列で並べます。
<オスとメスが同居!>
1.ウラギンシジミ♀ #a 枯れ葉上で休止(10:40)
それから少し離れた地上やヒサカキの葉の上への移動を繰り返して翅を広げ、日光浴を続けました。
2.ウラギンシジミ♀ #a ヒサカキ葉上での日光浴(11:06)
あちこち飛び回っていたオスもその近くに来て日光浴。
3.ウラギンシジミ♂
メスは、11時過ぎにヒサカキの葉裏に入り、しばし休止しました。
4.ウラギンシジミ♀ #a ヒサカキ葉裏に入る (11:16)
メスは10分もしないうちに飛び出し日光浴を再開。するとオスがすぐ隣にやってきて仲良く日光浴という場面になりました。こんなに接近しての日光浴姿の観察は初めての体験です。
5.ウラギンシジミ♂と♀#aが仲良く日光浴 (11:24)
11時34分、メスがしばらく止まる場所を探した末、ヒサカキ葉裏に入りました。なんと先ほど休止した4と同じ葉裏です。オスも後を追うように同じ葉裏にやって来ました。同じ場所を選ぶのは偶然のことではなく、オスでもメスでも似た環境の葉裏が越冬場所として好まれるということだと思います。
※この谷戸では、ヒサカキの高さ1m程度の南西向きの枝と枝の隙間の空間、時々日が当たる程度の場所が好まれる傾向が見られる。写真6参照↓
6.ウラギンシジミ♀の静止場所に♂が接近(11:35)
オスは一旦メスの目の前に止まりましたが、オスは葉先に頭を向けていないので逆向きです。
※越冬時には通常頭を葉先に向けて止まります。
7.ウラギンシジミ♀#aと向かい合わせに♂が止まる(11:35)
居心地の悪いオスは外に出てホバリングしつつメスを頭で2,3度ツンツンと突きましたが、メスは動じることなくオスを追い出し、仕方なくオスはメスの後ろの空間に回って並ぶ形に。これで一件落着しました。その後、この状態のまま静止していました。
8.ウラギンシジミ♂と♀#aが並んで静止(11:55撮影)
<別のメスも元の葉裏に戻る!>
隣のヒサカキではメス1頭が静止していました。
9.ウラギンシジミ♀#bが葉裏で静止(10:45)
11時ちょうど、葉裏から飛び出し、ヒサカキの高さ2m程の葉に止まり、しばらく半開き状態で日光浴。
10.ウラギンシジミ♀#bが日光浴(11:00)
日光浴を14分で終え、このメスも再び元の葉裏(9と同じ葉裏)に戻りました。
11.ウラギンシジミ♀#bが元の葉裏に戻る(11:14)
♪まとめ
11月10日は、そろそろ気温が下がる季節になり、ウラギンシジミが越冬場所を吟味するという行動が始まっていることが確認できました。越冬の準備段階に来ているといえそうです。
ウラギンシジミの好む環境や樹木の種類というのがあり、今年も谷戸の南向き斜面のヒサカキにウラギンシジミが集まり始めていました。
特に今回は、一旦飛び出しても元の葉裏に戻ったり、同じ葉裏にオスメス2頭が集中したりという興味深い行動が観察されました。
日光浴の時間帯は、10時半~12時頃でした。
気温(10時、11時、12時):18, 19, 21℃
最低気温:10℃
本格的な越冬開始時期は11月下旬頃と思います。
10時40分頃、毎年ウラギンシジミが越冬する谷戸南斜面に来ると、ウラギンシジミのメスが目の前を飛び、地上の枯れ葉に止りました。以下、興味深い行動が見られたので時系列で並べます。
<オスとメスが同居!>
1.ウラギンシジミ♀ #a 枯れ葉上で休止(10:40)
それから少し離れた地上やヒサカキの葉の上への移動を繰り返して翅を広げ、日光浴を続けました。
2.ウラギンシジミ♀ #a ヒサカキ葉上での日光浴(11:06)
あちこち飛び回っていたオスもその近くに来て日光浴。
3.ウラギンシジミ♂
メスは、11時過ぎにヒサカキの葉裏に入り、しばし休止しました。
4.ウラギンシジミ♀ #a ヒサカキ葉裏に入る (11:16)
メスは10分もしないうちに飛び出し日光浴を再開。するとオスがすぐ隣にやってきて仲良く日光浴という場面になりました。こんなに接近しての日光浴姿の観察は初めての体験です。
5.ウラギンシジミ♂と♀#aが仲良く日光浴 (11:24)
11時34分、メスがしばらく止まる場所を探した末、ヒサカキ葉裏に入りました。なんと先ほど休止した4と同じ葉裏です。オスも後を追うように同じ葉裏にやって来ました。同じ場所を選ぶのは偶然のことではなく、オスでもメスでも似た環境の葉裏が越冬場所として好まれるということだと思います。
※この谷戸では、ヒサカキの高さ1m程度の南西向きの枝と枝の隙間の空間、時々日が当たる程度の場所が好まれる傾向が見られる。写真6参照↓
6.ウラギンシジミ♀の静止場所に♂が接近(11:35)
オスは一旦メスの目の前に止まりましたが、オスは葉先に頭を向けていないので逆向きです。
※越冬時には通常頭を葉先に向けて止まります。
7.ウラギンシジミ♀#aと向かい合わせに♂が止まる(11:35)
居心地の悪いオスは外に出てホバリングしつつメスを頭で2,3度ツンツンと突きましたが、メスは動じることなくオスを追い出し、仕方なくオスはメスの後ろの空間に回って並ぶ形に。これで一件落着しました。その後、この状態のまま静止していました。
8.ウラギンシジミ♂と♀#aが並んで静止(11:55撮影)
<別のメスも元の葉裏に戻る!>
隣のヒサカキではメス1頭が静止していました。
9.ウラギンシジミ♀#bが葉裏で静止(10:45)
11時ちょうど、葉裏から飛び出し、ヒサカキの高さ2m程の葉に止まり、しばらく半開き状態で日光浴。
10.ウラギンシジミ♀#bが日光浴(11:00)
日光浴を14分で終え、このメスも再び元の葉裏(9と同じ葉裏)に戻りました。
11.ウラギンシジミ♀#bが元の葉裏に戻る(11:14)
♪まとめ
11月10日は、そろそろ気温が下がる季節になり、ウラギンシジミが越冬場所を吟味するという行動が始まっていることが確認できました。越冬の準備段階に来ているといえそうです。
ウラギンシジミの好む環境や樹木の種類というのがあり、今年も谷戸の南向き斜面のヒサカキにウラギンシジミが集まり始めていました。
特に今回は、一旦飛び出しても元の葉裏に戻ったり、同じ葉裏にオスメス2頭が集中したりという興味深い行動が観察されました。
日光浴の時間帯は、10時半~12時頃でした。
気温(10時、11時、12時):18, 19, 21℃
最低気温:10℃
本格的な越冬開始時期は11月下旬頃と思います。
高柳さんによると神奈川での本格越冬の開始時期
は11月の終わりから12月のかかりのようですが、
当地では少し早いのかなと思っているからです。
ただ、日長がトリガーだと・・・^^;
暖かい時期なら♂が♀を追い回すのでしょうけど、
越冬の時は一緒に大人しくしているんですね。
面白いものを見させていただきました。
人間ってそう思うとだらしがないですよね。
がんばれ!暖かい春を無事迎えられますようにと願ってしまいます。
越冬明けは気温上昇時期となるようです。
そちらは少し気温が低めのようなので、もうどこかに隠れているかもしれませんね。
貴重な場面に巡り会え幸運でした。
越冬の時期は、日光浴と越冬準備に専念しているようで、求愛はおろか、食事に出かける素振りも見せませんでした。
何とか越冬しようと、毎年同じように日光浴しながら越冬場所探しを始めます。
そういう行動パターンまでよく遺伝情報として持っているものだと感心します。
毎年、無事越冬するよう祈りながら観察しています。
オスとメスが仲睦まじいところを激写しました。