四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

タカサゴユリ

2011-08-24 16:55:00 | 相模原・県央
遊歩道のあちこちに白い筒状花のタカサゴユリが咲いています。


(8月20日)

皆同じ方向に花を向けています。その場所の1日平均で太陽の光が一番強くやって来る方に向く性質があるようです。


(8月21日)

テッポウユリに似ていますが、葉は細く、咲く時期も大きく異なっています。

※テッポウユリ
南西諸島および九州南部原産のユリで、5,6月に咲く。タカサゴユリとは近縁の種。葉はタカサゴユリよりも太く、筒状花の外側は白色。

タカサゴユリ
台湾原産のユリで、8,9月に咲く。葉はテッポウユリに比べて細い。筒状花の外側は白色で濃い赤紫色の筋が入る。

上2枚の写真の筒状花の外側は、真っ白で、本来のタカサゴユリのように濃い赤紫色の筋が入っていません。

そこで、濃い赤紫色の筋入の花があるのか、家から相模緑道緑地の遊歩道を大和市との境界辺りまで歩いてみました。





筒状花の外側が白色のものが一番多く、1割に「赤紫色の筋あり」もありましたが、本来のタカサゴユリのように濃い赤紫色のものは見当たりませんでした(写真↑、8月22日)。

いずれにしても、開花時期や葉の形はタカサゴユリと変わりがないので、タカサゴユリの個体変異といえそうです。

なお、テッポウユリとタカサゴユリは近縁の種のため、交配させて得られるシンテッポウユリというのもあります。テッポウユリ(筒状花外側:白)、シンテッポウユリ(筒状花外側:白)、タカサゴユリ(筒状花外側:白地に赤紫色の筋)はお互いに交雑して種を作り、散布されるので、現在道端で見られるタカサゴユリは、もう少し複雑な交雑種の可能性もあります。





大和市の畑に咲くオオケタデ(大毛蓼、8月22日)。
別名:オオベニタデ(大紅蓼)。タデ科タデ属。熱帯アジア原産の1年草で、7月~11月に咲きますが、ちょうど見頃です。



大和市の畑に咲くキバナコスモス(8月22日)。
メキシコ原産の1年草で、7月~11月に咲きます。ここでは咲き始めです。これから9月にかけて多くの蝶が集まります。

<追記 8月25日>
キバナコスモスとコスモスとは別の種です。

黄色いコスモスについて
キバナコスモスとは別に、黄色いコスモスというのがあります。
玉川大学農学部は、コスモスの中に花弁の先端が黄色い花を発見し、それをもとに品種改良し黄色いコスモス「イエローキャンパス」を作出しました(1987年品種登録)。さらに、オレンジ色が強い「オレンジキャンパス」も作出しています(1998年品種登録)。「イエローキャンパス」「オレンジキャンパス」はコスモスを土台にして作られたもので、キバナコスモスとはまったく別のものです。
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