ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

蕎麦打ちの功罪

2010-11-22 05:00:00 | 大阪にて
ここは阪急電車・西宮北口駅構内の『阪急そば』といううどん屋さん、『阪急そば』って言ううどん屋は主に阪急沿線の阪神間にたくさんあります。駅の構内外を問いません。

仁川駅のような小さな駅にもホーム内にこの『阪急そば』はあるのですが、きっと1台乗り過ごす気持ちでないと店に入ろうという気持ちは起こらないでしょう。西宮北口のような大きな駅になると電車はいくらでも来るので、余裕を持って店に入ることが出来るような気がします。

その『阪急そば』をうどん屋と規定したのは、そばもうどんも売っているから、そば屋さんはうどんなんか売っていませんよね。「うどんなんか」とうどんを馬鹿にしたような言い方をしましたが、実は私、熱いうどんが苦手なのです。熱いうどんを食べると食道から胃にかけて熱くなって、気持ちが悪くなります。熱いそばを食べてもそんな風にはなりません。カレーうどんは食べれるのですがね。

そうそう、この間K本君ともう一人の後輩Ni田君と私の3人でお客さんの家に行く前に、川西池田のアステで昼食をとったのですが、カレーうどんに因んだ妙な話があるのです。

昼を回った頃だったので何処の店も満員で、外で待っている人が並んでいる店ばかり、とある店の陳列を見ていると坂越のカキフライというのがあって、ここに入ろうと思い並んでいたら、中から店員が出てきて「(中で)座ってもらったらすぐ食べれるように注文を聞いておきます」と言うのです。私とNi田君は即座にカキフライと答えると、店員は「今日のカキは坂越のもので生を揚げてますからジューシーで美味しいですよ」と言いました。あまり何でも食べれるというタイプではないK本君はカレーうどんを注文しました。

暫くして席が空いたので店内に通されると、さっきとは違う店員がいきなり「カキフライはもうありません」と言います。ちょっと呆気に取られた二人でしたが、気を取り直してエビフライを注文しました。先ほどは「席に着いたらすぐに食べれるように」と言われていたので、少し待たなアカンと覚悟はしたのですが、座ったらすぐ出てくるはずのK本君のカレーうどんがなかなか出てきません。

私達より先に店に入ってる人々を見まわすと、注文した品がなかなか出てこないことにイライラしている様子が窺えます。K本君は「先に聞いたのは途中で逃げられへんために聞いただけや」と高を括っていますが、そんなことは分ってるけど「すぐに食べれるように」という言葉が頭から離れません。10分ほど待ってようやく出てきたのは私達二人のエビフライ、後から注文した方が早く出てきたのです。私達のエビフライより10分は先に注文したはずのK本君のカレーうどんが出てきたのはそれから5分ぐらい経ってからでした。お蔭様でお客さんとの約束の時間に10分ほど遅れてしまいました。

こうやって事を見つめ直すと、あの店員は私達の注文を聞いた後、すぐに発注したわけではなかったのですね。嘘をついたのです。それも「カキは美味しい」と「座ったらすぐ食べれる」という二重の嘘、いくら商魂逞しいとは言え、こういうことを繰り返しているとこの店の将来は暗澹たるものであろうことを感じます。

そうだ、思い出した。店の名前は『こころ』だった。不心得者が『こころ』などというようなしおらしい名前を付けるものではありません。

             

いやいや、『阪急そば』の話ではありませんでした。

ところで先日、わざわざ名古屋からU田さんに来てもらって、近所で蕎麦打ち体験をしたのでしたが、あの蕎麦の美味はなかなか忘れられるものではありません。

暫くしてからのこと、この西宮北口駅の『阪急そば』で久し振りにそばを食べたのですが、不味さにビックリ、これは蕎麦ではありません、蕎麦の色と形をしたうどんです。蕎麦打ちの蕎麦を食べてから、この辺りのそばが不味く思えて仕方なくなってしまいました。

あの蕎麦打ちの蕎麦さえ食べていなければ、ここらのそばでも美味しくいただけたのかも知れないと思うと、私のような貧乏人が普段味わえない本物を体験することは、却って食べれるものの範囲を狭くしてしまうような罪が待っていたのだと言う事を思い知らされたのでした。

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
新蕎麦 (K本)
2010-11-22 17:23:41
http://www.dosanjin.co.jp/shop/index.html
新蕎麦を打ち始めました
私が行くのは大阪土山人ですが
ここの蕎麦を塩で食べるのが好きです
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