ぼんくら放浪記

Blogを綴ることによって、自分のぼんくらさを自己点検しています。

大阪市立美術館

2012-04-25 05:00:00 | 展覧会

18日は春にしては靄ったところがない快晴で何処かへ行くにはもってこいの日でしたが、あいにく朝からは天王寺でハローワーク、夕方からは京橋で飲み会と重なり、そのしがらみから自転車で行ってないし(自転車で行っていたら紀州街道がイコール熊野街道なのか実証してみようと思っているのに)、何処で時間を潰そうかと悩んだ挙句、今『契丹』展を開催している市立美術館に行ってみようと決めたのでした。

             

契丹とは唐帝国が滅亡した10世紀初め、中国北部の草原地帯を支配した国です。遼とも呼ばれ、中国の南部は宋が支配していた時代です。今回の展覧会は、12世紀当初に女真族に滅ばされるまでの約200年の間、契丹が唐から影響を受けたと思われる美術品を展示していました。

平日だったせいもあったのか、契丹に興味の無い人が多いのか、訪れている人は多くありません。その上各コーナー毎に監視員を配置していて、撮影禁止の館内ではとうとう写真を撮ることが出来ませんでした。

             

余談ですが、遼を滅ばした女真族が建国した金はモンゴルから国を建てた元に滅ばされ、女真族は壊滅的な打撃を受けますが、あちらこちらと服従させられながら満州を根城にして、清国を建国したのでした。浅田次郎氏の『蒼穹の昴』~『中原の虹』はその女真族の誇りをテーマとした小説だったと思います。そういえば浅田次郎氏が会長の日本ペンクラブは、大飯原発の再稼働に対して強く反対する声明を発表しましたね。

             

以前は美術館だけの風景だったものが、余計な物(ハルカス)が顔を出し始めました。こんなところに影響が出るなんて考えもしませんでしたが、設計者は承知の上だったのでしょうか。これより100mぐらいは高いのですから、美術館を今まで見てきた者にとっては完成したら異様な感じがするでしょうね。

             

展示されている室内は暗く、展示品にだけ上部からスポットを浴びせているだけなので、実態がどんなものなのかよく分かりませんし、品数も豊富とは言えません。

主な展示物は契丹国の祖・耶律阿保機の近親のプリンセスが祀られたと言われているトルキ山古墳から出土した文明度の高い品々で、細かい細工が施された鏡箱や彩色木棺などには目を見張らされるものがありました。

いつのどの展覧会を観ても思うのですが、館内を一周すると必ず足が疲れます。そんなに歩いたとは思ってないのに、この疲れは何なんでしょうか。展示品をじっと見るからなのでしょうか?

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