おはようございます。
残暑厳しい9月は私の誕生月、冷酒が美味しい季節です。先週、息子が姫路のヤエガキ酒造の本醸造と甘いお菓子を土産に持ってきましたが、しばらくお預けです。その前週のカナダ出張土産、甘いメイプルウイスキー、Cabot Trailを飲み切れていません。
草の戸や日暮れてくれし菊の酒は芭蕉の句。この句を知りませんでした。葦の戸の粗末な庵に隠居し、弟子が9月に酒を持って訪れ、一緒に菊の花を浮かべて酒を飲んだ句と言われます。生浮かびのヨイヨイには程遠い心境か。
この句は陶淵明の詩、「飲酒」が下敷きとのこと。菊を采る東籬の下、悠然として南山を見る。私は生浮かびでも悠然が私の信条。心に響きました。なお漱石の草枕に引用があるそうです。覚えていません。
確か9月1日読売新聞編集日誌に「葦の戸や日暮れてくれし菊の酒」とありました。1日までの古新聞は資源ごみに廃棄。編集日誌は有料コンテンツ、確認は止めました。私は葦簀も葦の語感が好きですが、葦は誤りか。
後期高齢者にとって旅行の思い出は財産です。記事を読み、芭蕉の句、荒海や佐渡に横とう天の川、しずけさや岩にしみいる蝉の声、古池や蛙飛び込む水の音などの情景がはっきりと浮かんできます。
AI翻訳結果を‐1に、勝手に選んだ翻訳例ひとつ‐2に示します。なお芭蕉の有名な句には、翻訳例が100通り近くあるそうです。
①‐1 草の戸や日暮れてくれし菊の酒
The grass door and the chrysanthemum wine as the sun sets.
‐2 (ネットで見つけられず)
②‐1 荒海や佐渡に横とう天の川
The Milky Way stretches across the rough seas and Sado.
‐2 Over the wild sea To Sado Island is lying The Milky Way
③‐1 しずけさや岩にしみいる蝉の声
The sound of cicadas permeating the quiet rocks
‐2 How still it is here--Stinging into the stones,The locusts' trill.
④‐1 古池や蛙飛び込む水の音
The sound of an old pond and a frog jumping into the water.
‐2 an old pond; /the sound of a frog/hitting the water
古池やの句は中学の同じクラスの生徒、私のキャッチャーもしてくれた喧嘩相手。「古本屋 買わず飛び込む 立ち読みに」が口癖でした。AI翻訳し掲載しました。随時随所楽しまざる無し。南無大師金剛遍照。
Used bookstores--
popping in to browse
without buying anything
今日はここまでにします。