創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

中村洋四郎さんの構想

2010-01-11 12:35:00 | ビジネス実用

おはようございます。

 正月、ゆっくり資料整理をしました。大量の紙を資源ごみとして捨てました。資料の山の中から、中村さんから数年前に頂いた資料を見つけました。さらにその10年以上前、今から20年ほど前、中村さんは富士通高専の校長をしていました。そのとき、毎年、新入生に話していた内容です。10ページほどですが、今、数日、私は読んで楽しんでいます。

 私がシャープ奈良工場から柏の研究所に転勤したのは20年ほど前。移動を伝えようと、富士通川崎工場に電話をしました。そのとき初めて、中村さんが体調を壊し、第一線から退かれ、富士通高専の学校の校長になられたと教えてもらいました。退職時の非礼を詫びるため、私は電話を繋いでもらいました。中村さんはすぐ電話口に出られ、「懐かしい、よく覚えている」「一度、会おう」と言ってくれました。私は早速、オフィスを訪問しました。大変懐かしい建物。英会話を勉強し、高専生に先端技術ゼミを教えた所。今は知りませんが、20年前は、私の新人時代とほとんど変わりませんでした。そのビルの1階に中村さんのオフィスがありました。それ以来、毎年2度ほど面談し、教えて頂いています。その話は以前ブログに書きました。

 私は再会したとき、パソコン組立の実践教育を提案しました。中村さんは実践が大事だと賛成してくれたのを良く覚えています。しかし、校長として最初の講演で全員に渡す資料を頂いたのは私が定年になった頃の、数年前です。その資料はとにかく20年前に書かれたもの。しかし、今も時代に遅れでいません。前回のブログにあらましを説明したように、2005年の変革まで説明していました。

 この説明の中に、流通関係企業中心の中堅企業に対するSEサポートをする上でのアドバイスがありました。素晴らしい内容です。当時も素晴らしいと思ったのですが、今、私に感銘を与えてくれます。それは情報センタ設置を関係ソフト会社に提案すべきと言うストーリーだからです。昨年暮れに、私が高等学校の理事長に提案した骨子とほとんど同じ。情報センタを作るべしの中村さんの目的は、ノウハウ蓄積の仕組みを作るため。コールセンターやサポートセンターのためでなく、社員レベルの向上のためです。

 要件は、再利用の仕組み、パッケージ企画の仕組み、人材育成の仕組み、プロジェクトマネージャー発掘の仕組みです。私はこの資料を参考にせず、理事長に提案し、企画案を渡したつもりでした。頂いた資料を失念していたわけです。理事長から改善したプレゼン資料をいただき、整理の為に中村さんの資料を眺めていたら、全く同じコンセプト。私は自分で考えたのでなく、教えていただいた内容を私は理事長に提案したと、納得させられました。

 以下は自己弁護です。中村さんは競争企業の社員の私に、推進の仕方に関して全くアドバイスしていません。即ち、具体的プロセスは教えてもらっていません。中村さんは実働部隊から離れていましたので、具体的案をいろいろな立場の人から吸収していたのだと思います。むしろ、私にいろいろ質問され、聞き役に徹していました。私はパソコン組立を最初に提案しました。マーケティングの手法も説明しました。中村さんの推進案に合致した所があったのかもしれません。大いに賛同されました。

 未だ、中村さんから具体的な推進方法は教えてもらっていません。具体的な推進案は自分で考えろ、と言うのが師の理念なのでしょう。法則から具体案は、商品企画が得意なこと、ますます新年度が楽しみです。

今日はここまでにします。


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1 コメント

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情報センターの目的 (Sabu Q. D.Kaneda)
2022-05-27 10:37:03
情報センタを作るべしの中村さんの目的は、「ノウハウ蓄積の仕組みを作る」ため「社員レベルの向上」のためです。
 良く分かります、「情報センター」により、使い方の質問・クレーム・保守などが受けつけられて、改善・新しいサービスに繋げられます。
ー使い方の質問:→使い方が難しいという改良点
ークレーム:→改良
ー保守:部品の改善、保守プランの提案など

改善・改良・新しいビジネスの源泉となります。
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