「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

BIOLOGICAL CLOCK 生物時計 Long Good-bye 2023・04・09

2023-04-09 05:49:00 | Weblog


   今日の「 お気に入り 」は 、インターネットのフリー百科事典
  「 ウィキペディア 」掲載の記事「 生物時計 」 。
  「 ウィキペディア 」では時々見かけられることだが 、「 専門
  用語 」の使用に一貫性がないこと 。「 生物時計 」で統一され
  ていると思いきや 、断りもなく 、ひょっこり「 生命時計
  という用語が出て来たりして 、面喰う 。皆が書き込むせいでしょうか 。
   色んな論考の寄せ集めだからでしょうか 。
   目に見えないものを探し求めて 、外堀から埋めていく 。もどかしくも
  興味尽きない 研究分野 。
   どうやら 、ほ乳類では 左右の視神経が交差する部位の少し上の 視交叉上核     少し上って 、どこよ
  辺りにあるらしい 。
   
   引用はじめ 。

  「 生物時計( せいぶつどけい 、英 : biological clock )とは 、
   生物が生まれつきそなえていると考えられる時間測定機構 。
    体内時計( たいないどけい ) 、生理時計( せいりどけい 、
   英 : physiological clock )とも言う 。生物の睡眠や行動の
   周期に影響を与える 。哺乳類では 脳の視交叉上核による と
   みなされている
生物時計の代表的な例として 、約25時間
   周期で変動する生理現象であり 、動物 、植物 、菌類 、藻類
   など ほとんどの生物に存在している 概日リズム がある 。

   概 説
    生物時計とは 、生物が生まれつきそなえていると思われる
   時間を測定する しくみ のことである 。 生物時計は通常 、
   人の意識に上ることはない 。しかし 睡眠の周期や行動など
   に大きな影響を及ぼしており 、夜行性・昼行性の動物の行動
   も生物時計で制御されている 。例えば 食餌の前に胃酸や分
   解酵素があらかじめ準備されるが 、これらも生命時計による
   もので 、生命時計は個体の能力を最大限には発揮させるに
   不可欠なものである 。また 、昆虫では活動時間に時間差を
   もたらすことで限られた空間を共有し 、同種の異性との出会
   いの機会を増やすなど 動物の生存にとって重要な『 時間的
   住み分け 』と『 行動の時間配分 』を行っている( 岡山大学
   富岡憲治 ) 。

    鳥が渡りをする時に太陽の位置を見て方角を定めることが
   できること( 太陽コンパス )などからも生物時計が確かに
   存在していることが知られている 。他にも ミツバチが外界
   から隔てられ日の光も入らない巣の中で仲間に蜜の方向を
   仲間にダンスで知らせる方法も 、その時刻での太陽の方角
   を規準にしているので 、そこにも時計機構が介在している
   と想定されるのである 。また 、植物の花・芽の形成が日長
   に支配される現象も 、時計機構と密接な関係がある 。

    1960年ころから生物時計に対する生物学者の関心が高まっ
   てきた 。日本でも同様で 、1970年代に研究が活発になり
   生物リズム研究会が生まれ 、1990年代に日本時間生物学会
   へと発展した 。

   概日リズム
    生物時計はいくつも知られているが 、たとえば サーカ
   ディアンリズム( 概日リズム )、光周期性( 光周性 )
   などがある 。周期は 短いものから長いものまで様々あり 、
   短い周期のものでは 、酸化還元補酵素の還元度の周期変
   化による秒・分単位のもの 、また 心臓の拍動 、脳波 、
   などがあり 、周期の長いものでは 、鳥の渡り・魚の回遊・
   植物の開花などに見られるように季節単位( 年単位 )の
   ものもある 。だが 周期性のものだけでなく 、一定時間
   の経過だけを示す『 タイマー型生物時計 』( 砂時計型
   生物時計 )と呼ばれるものもあることが知られている 。

    特によく知られているのは 日周の機構 である 。動物・
   植物を自然環境から切り離し 、時間帯で変化しない定常
   光のもとにおいても 、動物の排出物質の濃度は日周リズ
   ムを示すものが多いことなどから 動植物には時計機構が
   内在していることが判っている 。ただし その機構がどこ
   にどのような形 、しくみで存在しているのかについては
   詳しくは判っていない
。ただし 生物の体内の日周リズム
   機構は正確に24時間周期で動いているわけではない 。
   ( 多くの場合 )少しずつ遅れる方向にズレている 。
   おおよそ25時間周期といわれ 、光を浴びることによって
   リセットされる 。そういったわけで『 サーカディアン
   リズム( circadian rhythm )』『 概日リズム 』と呼
   んでいるわけである 。自然界に生きている生物は 、日
   照の有無による明暗 、昼・夜があるので 、それを用い
   て生物時計のずれを補正している 。

    生物の生命時計は 環境の影響を遮断しても 約24時間
   周期のリズムを継続できる 。これはラットの実験で一定
   条件の温度 、明るさのもとで温度や明るさの情報から時
   間を判断できないよう飼っても 24時間周期の生活リズ
   ムが確認されている 。

   生物時計の場所
    生物時計の存在場所は 、動物によって異なり 、ほ乳類
   では 左右の視神経が交差する部位の少し上の 視交叉上核
   に存在する 。視交叉上核 を破壊されたラットでは 24
   時間の昼夜のリズムがなくなるが 、それ以外の目立った
   障害は見られなかった 。このことから 視交叉上核 が
   命時計
として特化して機能する器官と考えられる 。

   生命時計の仕組み
    生物時計の機能は 、生物時計を担う器官の一つ一つが
   保有しており 、その内部で生成されるタンパク質が振り
   子の役割を果たしているが 、細胞内の化学反応の一つ
   一つはせいぜい数分程度で終了する 。この振り子の役
   割を担うタンパク質は 時計遺伝子 が作りだしており 、
   このタンパク質が増えると自分と同じタンパク質が増え
   すぎないよう 、タンパク質を作る時計遺伝子の働きを
   抑制する 。すなわち 、タンパク質が細胞内に増加して
   くればタンパク質が減少する方向に反応が進み 、タン
   パク質が減少するとタンパク質は増える方向に反応する 。
   これを『 負のフィードバック機構 』という 。この働き
   により 、生物は細胞内のタンパク質が約24時間周期で
   増減( 振動 )することで時計の役割を果たしている 。
    この生命時計のメカニズムは カビからヒトまで 真核生物
   に共通したものである 。」

    引用おわり 。



  


    「 サーカディアン リズム( circadian rhythm )」って何 ?
    概日リズム 」って何 ?
    「 真核生物 」って何 ?
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