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「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

すかんタコ Long Good-bye 2025・04・21

2025-04-21 05:21:00 | Weblog

 

 

  今日の「 お気に入り 」は 、最近読んだ本の中から

 書き留めた 文章 。

   引用はじめ 。

  「 すべての人間が幸せになれることなど 、この世には 、

  きっとありはしないのだ 。誰かの幸せの陰には 、必ず

  誰かの不幸せがある 。幸せというものの多くは 、たい

  ていどこか歪んでいる 。 」

  (  朱川湊人著 「 妖精生物 」文春文庫 )

  「 ・・・ 人生には 、五十年一緒にいるよりも 、ずっと

  心に残る短い出会いもある 。むしろ短いからこそ 、そ

  の印象が深く鮮烈に心に刻まれるのかもしれない 。 」

  (  朱川湊人著 「 凍蝶 (いてちょう) 」文春文庫 )

  引用おわり 。

  「 ノスタルジックホラー 」と呼ばれるジャンルに入るらし

  い小説六篇 ( 「 トカビの夜 」「 妖精生物 」「 摩訶不思議 」

  「 花まん 」「 送りん婆 」「 凍蝶 」 ) を読んだ 。

   それぞれに面白いと言えば面白いが 、元々 、ホラー小説

  は余り得意ではない 。強いて一篇えらぶとすれば「 送りん

  婆 」 。「 オクリンバァ 」と読むらしい 。

   六篇とも 、昭和三十年代 、四十年代の大阪の下町が主な舞

  台 。自分が幼かったころの大阪の雰囲気を感じることが出来

  たのは大収穫 。久し振りに「 ベッタン( 東京でいうメンコ )」

  や「 すかんタコ 」なる 、その昔 、耳にしたことがある言葉

  を 目にした 。

   作中の「 小玉スイカが入っているような胸元に目を落としな

  がら 」という一節を読んで 、森鴎外の「 ヰタ・セクスアリス 」

  を思い出したのは 、どういう連想なんだろうか 、よくわから

  ない 。

 

 

 

 

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