坪内正人Blog

「見る・聞く・言うそして熱き心で動く」
これが私のコンセプト!

芽を摘まず芽を伸ばす

2006-11-04 19:07:00 | サッカー(京都FC長岡京)
 明治時代に活躍した偉大な作家に「坪内逍遥」がおります。・・・そう、苗字が私とおんなじなんです。

 彼の精神論から作家としての生き方までを説いた「小説神髄」や「桐一葉」といった本はあまりにも有名であります。

        で、逍遥がこういう言葉を残しているんです!

 “他よりも優れようと思えば、根気や忍耐といった消極的努力のほかに、三つの道具を持ち合わせねばならぬ。いわく勇敢なれ・熱心なれ・競気旺盛なれ”

       その言葉が、これです。・・・明治時代にですよ。

 つまり、「積極的努力」も必要なんだということを言ってるんです、なんでこんなことを綴ったかと言いますと、今日我がFC長岡京の1年生を見て浮かんで来ました。(写真はコーチング風景です)

 昔、自分が学生の頃のスポーツ・・・・厳しくて、辛くて、しんどくて・・ってのがごくごく当たり前でしたよね。「根性」「忍の一字」「努力」とか素で思ってた。


 真夏の炎天下でも、水は飲んだらあかん・・・監督の目を盗んでは水道の蛇口へ行った。腰に紐を巻きつけタイヤを引っ張ったり。究極は怪我したら温めたり・・・今から思えば考えられないですよね。

 指導者の言動は絶対的のスポーツ感から、現代スポーツ論って随分変わりました。


 選手と一緒に座り、同じ視線で輪になって・・・できるだけ選手の気持ちを吸い上げ士気を高める。そしてチームとしてのワークに取り組む。そんな中で厳しさを分かってもらうことも教えられたらと・・・何をどう伝えるべきかを日々自問する。


 なぜなら、それは次代を担う子供たちの「芽を摘むのではなく、芽を伸ばすため」だからです。

     今日、選手一人ひとりの輝いた目をみてつくづく思いました。