坪内正人Blog

「見る・聞く・言うそして熱き心で動く」
これが私のコンセプト!

蝸牛角上之争

2005-12-15 15:16:12 | 今日の出来事
「荘子」に、有名な「蝸牛角上の争い」という寓話があります。勝った負けたと血まなこになっているこの地上の争いも、広大な宇宙空間から眺めればそれこそ「ちいせい、ちいせい」と笑い飛ばした話でございます。
 「カタツムリの左の角に触氏という国があり、右の角には蛮氏という国があって、絶えず領土争いを繰り返しておりました。あるときなどは激戦15日にわたり、双方の死者数万を出すに及んでようやく兵を引いたほどです。地上の争いも、みなこの類ではありませんか」と戴晋人という賢者が魏の国の恵王に進言されました。
 つまり、宇宙の彼方からみれば、国同士の戦争も「蝸牛角上の争い」みたいなものだ。そんなちっぽけなくだらないことはやめて、もっと大きな目で政治をしなさい、と忠告したのであります。ここから、「蝸牛角上の争い」は、ちっぽけなことの譬えに使われています。

 本日、15日間の会期を終え、わが長岡京市議会12月定例議会が閉会いたしました。多くの議案・議題・・・の採決を終えて選挙後の初議会そして平成17年の最後の議会を閉じました。私たちは、何事につけて自らを正当化し、対するものと黒白をつけたがります。しかしそれは、大局的見地からみれば、ある意味ではごくつまらないことかも知れない場合がございます。「蝸牛角上の争い」の譬を思い起こせば、私自身自分を客観視して頭を冷やし考えなければならないことがあるように思っています。
 日々自己研鑽を積み重ね、「ギブ&ギブ・・・&ギブ」の基本的精神に省みて、市民一人ひとりの幸福と、こよなく愛するわがまちの更なる発展を心に願いつつ
次の議会に向け、また本日ただいまこの時より、一歩一歩歩み続ける所存です。