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プライド29&K-1MAX日本代表決定戦

2005年02月28日 | 格闘のお時間
開催日が近かった(地上波放送では連チャンだし)せいか、印象が混じっている...というのはあまり良くないことなのかもしれない。ミルコをはじめ、ファイターたちのレベルはいつになく高いのに、その凄さが演出とマッチしていない。総合で、しかもレベルの高い相手とああいう風に戦える選手はいままでいなかったはずだ。プライドの場合、中堅の日本人選手が多いせいか試合に地味な印象があるのは仕方ないとしても、それらをミルコ対コールマンの前座のように見せてしまっているのは主催者の問題だ。あれだけ両者の煽り映像が入ったら、中村の試合も刺身のツマになってしまう。総合格闘技を内容重視で見せるのか、K-1のようにストーリーとともに盛り上げていくのか、どうも中途半端な気がするのだ。しかし高橋や金原はちょっとキツいんじゃないかな...金ちゃんはちょっとだけ個人的な接点があっただけに頑張って欲しいけど、戦い方に進化が見られない気がしてならないのだ。(田村にも同じ危惧を感じる...)しかし相変わらずミルコとヒョードル、ノゲイラの絡み、そして控えたハリトーノフやハント。ミドル級ではシウバはもちろん注目する選手も多く、やはりプライドからは目が離せない。頼むよ、代表!

一方MAXは、キッドの欠場や武田の2回戦棄権のようなアクシデントはあったけれども、全体としてはまあ上手くいったのではないだろうか。コヒを軸に振り返ると、安廣の試合判定にはちょっと問題ありだろう...彼が優勝して良かったのかどうか、複雑なところだ。しかし小次郎相手にパンチで勝ったのは意外。あの身体や鍛え方を見ていると、確かにあたれば誰よりも強いのかもしれない。小次郎の挑発が、かえって役に立ったようにも思える。そして最後の新田戦は兄弟対決のようなウエットな組み合わせ。あまり考えずに出した前蹴りが功を奏したが、結果的には今回もツキがあったということなのかもしれない。でもチャンピオンになるには、勝つためのシナリオを自ら書けないとダメだ。そこが魔裟斗との大きな差でもある。

イベントとして、輪郭がはっきりしている点では今回はMAXだろう。しかし人材的にはプライドほどのストックが見当たらない。ムエタイ、シュートボクシングだけでなく総合にも視野を広げて早めに手を打っておかないと、撤退が発表されたJAPANのようにならないかちょっと心配でもある。しかしKIDと武田、見たかったなぁ。多分次回で試合を組むのだろうが、その時に魔裟斗、コヒがどう存在感を示すかで今後の盛り上がりが左右されるような気がする。でもやっぱり格闘観戦はやめられまへん。前田の仕掛けるHERO'sも気になるし...
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