TRASHBOX

日々の思い、記憶のゴミ箱に行く前に。

K-1、UFC、そして小林聡

2007年03月11日 | 格闘のお時間
格闘技関係、一気に更新しちゃいます。まずK-1のテレビ観戦。マイティ・モー対チェ・ホンマンを放送の最初に持ってきたのは構成としては良かったかも。ここのところダレ気味のヘビー級がピリッとして見えた。

しかしモーがいいというよりも、ホンマンに進歩がない。練習の成果か徐々に様になってきたストレートも今回は使えていない。体型のせいなのか、シュルト同様に回転系の技には切れがないようなので、前蹴り、膝蹴りなど直線系の技を磨くべきだと思うが、技術的な進歩が感じられない。運営者側と他のジャンルから選手を発掘してくるのはいいとして、各選手の技術的な向上にもっと目を配るべきだ。

しかし基本的には見ごたえのある試合が多かった。バダ・ハリ対ルスラン・カラエフは目が離せなかった。バンナに勝った澤屋敷、アビディに勝った野田はそれぞれ勝ち方は違うけれども可能性を感じさせる。ただこれからなんだよなぁ…武蔵も中迫も出たときは期待させてくれたのだけど。これからはジャパンという括りでなく、アジアで一括して競わせた方がいいんじゃないだろうか。

しかし武蔵と藤本…気の抜けた一戦だったなぁ、これは。3ラウンド終了後に角田が失格云々というアナウンスをしたことは、確かに競技的にはおかしい。でも心情はわかるんだよな。いてもたってもいられなくなったというか。

UFC(これもテレビ観戦。当たり前だけど)はなんといってもクートゥア。まさかライトヘビーで負けて引退した43歳が、ヘビー級でシルビアと闘うなんていくらなんでも…と思ったらきっちり勝っちゃいました。クートゥアのクレバーさを感じた一戦だった。しかしライトへビーのチャック・リデルはどう思っているんだろうか。

そして久々の会場は後楽園ホール。いまどきロビーがタバコの煙で充満しているなんて会場ありえないけど、この聖地は相変わらずでした。

「野良犬」小林聡の引退セレモニー(1ラウンドだけのファイナル・ファイト)を見たくて行ったのだが、やっぱり生は面白い。ただ全体のレベルは昔の記憶(あやふやではあるけれど)と比べると「こんなもっだっけ?」という感じも。そういえば最近の選手って、あまりローを蹴っていかなくなったような気がする。

引退セレモニーが浪花節系の展開になるであろうことは予想していたが、過去のビデオをモニターで流したりするのはどうかと思う。テレビ的な演出の空気が、せっかくのライブ感を妨げていたように感じた。なんていうか、リングと観客の間に一枚フィルターが入っちゃったような気分だ。

それでも何度かウルウルな瞬間も。まずはラストファイトの相手を務めるジムの後輩前田尚紀は、セコンドなど7、8名とともにいわゆるグレーシー・トレインで青コーナーから入場。その後小林の登場となるのだが、なんと誰もつきそわずたった1人で赤コーナーから。なんかもう、野良犬は最後も野良犬なんだなと、勝手に思いこみながらグッときた。

それからセレモニーでの花束贈呈。SRSからの浅草キッドと西山茉希なども登場したのだが、師でもあり父親のような存在でもある藤原敏男がリングに上がるなり、いきなりの軽いビンタの後の抱擁&男泣きはいかしてました。そして最後に10カウントのコールを務めた宮田リングアナとも抱き合い、そしてまた男泣き。普通はこんな内輪同士でやんないだろうに、という辺りがちょっと熱い。やっぱり生はいいですな。

…と久々の更新も駆け足な感じでしたが、ちょっと所要で今月はこれまで。4月になったらまたボツボツ書いていきますので、よろしくです。しかし小林、「後進を指導する気はない。なんかいいバイトないすか?」とか言っていたけど、どーするんでしょうかね。ともかくお疲れさま!
コメント (1)
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