日本での話題は五味隆典の参戦だったが、
現地での注目はなんといってもメインのタイトルマッチ、
フランク・エドガーvsグレイ・メイナード。
チケットはすぐに売り切れ、その後1,000人分を追加したそうだ。
ちなみに両者ともクラスはライト級。
どちらも見応えある試合だったけれど、違いも見えた。
タイトルマッチのきりきりするような緊迫感に比べると、
五味とクレイ・グイダの試合は荒く感じてしまう。
しかし正直、五味選手はきついなぁ、このままじゃ。
フェイントなど含めた細かなタイミングの取り方や
寝かされたときの対応を磨いていかないと、
例えいいパンチが入ってKOできたとしても
「スカ勝ち」(スカッと勝つ。プライド時代の五味の名文句)
じゃなくて「たまたま勝ち」になっちまうよ……。
一方で、エドガーとメイナード。
エドガーのボクシング技術は以前から評判だったけれど、
いわゆる国際式ボクシングのものではなく
総合のためのパンチのテクニックが完成してきたのだと思う。
対するメイナードも、見劣りしないスキルの持ち主。
シャープで多彩な打ち合いを楽しませてもらった。
ただしこの判定は確かに疑問が残る。
試合後の表情からも、当事者たちはわかっていたのでは。
それはともかく、試合としては素晴らしかった。
派手なヒットやダウンは1ラウンド以降なかったけれど、
お互い技術と気迫をぶつけあった5ラウンド。
ある意味、完成度が高くて地味な展開に見えなくもないけれど、
生で見ていたらピリピリした対戦だったと思う。
……なんてことを考えていたら、UFC見たくなった!
いつか生オクタゴンで観戦してみたいものだなぁ。
ちなみに次回の126(2月5日)は、山本KIDと小見川道大が参戦。
軽量級も面白くなってきた。
試合の結果などはこちらをどうぞ。