WBCスーパーウェルター級タイトルマッチとして行われた一戦、
試合前の計量では両者の対格差はかなり目立った。
スポーツナビによると、こんな感じらしい。
前日計量はパッキャオ65.59キロ、マルガリート68.04キロでクリアしたが、
マルガリートは当日大幅に体重をリカバーしており、両者の伝えられた体重差は約7.7キロ。
身長も169センチのパッキャオに対し、マルガリートは180センチ、
リーチ差も13センチ(パッキャオ170センチ、マルガリート183センチ)と、
リングで向き合った両者には数値以上の体格差が感じられる。
パッキャオは「最初体重を増やそうとしたけれど動きが悪くなったので止めた」そうで、
計量時にこれだけ差がつくタイトルマッチも珍しいんじゃないだろうか。
しかし、体格をアップさせることよりも動きを選んだのは正解だったのだろう。
序盤から、パッキャオの動きに翻弄されるマルガリート。
被弾を重ね、両目が徐々に腫れあがっていく。中盤にはボディにもいいパンチをもらう。
が、あわやKO決着か、とも思われた7、8回、マルガリートが息を吹き返す。
ボディが効いたのか、パッキャオの手数が若干減って、その分フットワークを使いはじめる。
逆転の一発もあるかとハラハラしていると(ええ、完全にパッキャオサイドで見てました)、
さすがにマルガリートにも本来のパンチ力は残っていなかった。
その後うまく盛り返したパッキャオ、11ラウンド(だったと思ったのだけど)には
レフェリーに対して「止めないのか?」とでも言いたげな目線を送るまでの攻勢。
たしかにマルガリート、かなりヤバかったと思う。
結局は3-0の判定でベルトはパッキャオに。しかし2人ともタフだなぁ。
全身が意地の固まりのような殴り合い、ある意味では爽やか。
フルラウンド、あんなに緊張感の途切れなかった試合は久しぶりだ。
いやー、ホントこっちも全身熱くなったっす。
実際のところ、レフェリーはもっと早く止めるべきだったのではとか、
あれだけ攻めてもKOできないのは、パッキャオといえども階級に無理があるとか、
いろいろ意見もあるだろう(その辺は俺も賛成ではある)。
しかしあれだけのパフォーマンスやられたら、しばらくは打ち震えるしかない。
いやー、こういうの見ちゃうとやめられませんわ。
さてメイウェザー、面倒くさいこと言ってないで、男になれよ!