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日々の思い、記憶のゴミ箱に行く前に。

UFC126~侍たちのジレンマ

2011年02月09日 | 格闘のお時間

例によってWOWOWで録画。うっかりネットとか見ないように、
特に山本KIDの場合は一般ニュースとかも注意しないとね。

などと、みみっちい気配りをしながらようやく観戦。
気になるのは小見川広大と山本KID2人の日本人の試合と、
メインのアンデウソン・シウバとビクター・ベウフォート戦。

で、小見川と山本。結果はともかく、気になったのは負け方だ。
相手が強かったというよりも、試合を作れなかったという感じするのだ。

試合後のインタビューで小見川は、こんな風に述べたそうだ。
「オクタゴンに入って堅くなった。相手の方が気持ちも強かった」
一方で山本は「ケンカした気がしない。殴りあうつもりだったけど」。

堅くなった、やりあえなかった、といった中途半端な悔しさは、
日本人が陥りやすいパターンのひとつのように思えてならない。
そろそろこういうの、何とかして決着つけないとなぁ。

……とか考えていて、ふと思いだしたことが。
コンサルティング関係でときおり耳にする
「目標と目的の違い」という奴だ。

えーっと、説明が難しいのですが、受売させてもらうと
「目的=目標+意味」と言えばいいだろうか。
たとえば、こんな風にも解けるだろう。

目標=試合に勝つ
意味=UFCで強さを見せつける
目的=世界レベルのファイターの証明

勝利の先にあるものを見ていかないと、
結局は目の前の相手とだけの勝負になる。
だったら、やはり慣れている方が有利だなぁ。

そう、UFCは対戦相手との闘いではなく、
トップに上るシステムとの闘争なのだ。
そこんとこが、つかめてなかったのかなぁ……。

精神論でもスポーツ心理学でもなく、
闘いの構造論を知ったうえで
オクタゴンに臨むって、ありだと思うのですよ。

そう考えると、シウバの目的はただ勝利ではなく、
誰にも真似できないワン&オンリーな強さでは。
前蹴りでKOという意外な勝ち方は、いい成功例だろう。

えーっと、妙な屁理屈こねてるようですが、
試合中の「どーすりゃいいんだ、これ」みたいな表情を見ると
闘う理由を見失っているように思えるのですよ。
それ、けっこう重要なポイントじゃないでしょうか。
(コンサル的自己啓発話とか好きじゃないのだけどね)

しかし毎回書いてるけど、UFCは充実しているなぁ。
次の大会(2月28日)には福田力選手も登場。
ぜひ「目的」を持って試合を。頑張ってくだされ!

結果などはこちらをどうぞ。
ところで今回女性レフェリーもいたのだけど、
これって初めてかなぁ。
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