今回はなんといってもジョルジュ・サンピエールのタイトルマッチ。
相手のジョシュ・コスチェックはレスリングベースながら打撃も向上。
GSPは前回3月のダン・ハーディ戦が圧倒的な判定勝ちとはいえ
もうひとつ強さを感じきれない試合だったので気になるところだ。
……しかし今回のGSPは強かった。
判定勝ちでこそあったけれど「圧倒」という印象が強く残った。
もちろんフルマーク(ジャッジ3者とも50-45)ではあったけれど、
それ以上の数字に表せない差を見せつけられた。
ひとつひとつの技術や体力を超えた、完成された強さ。
新しいGSPを見せてもらった気がする。
他の試合も、よくまとまった闘いが多かった。
ひと口に総合格闘技といっても、
他とは違う「UFCスタイル」が完成してきていると思う。
ひとつ挙げるなら、第9試合のジム・ミラー対チャールズ・オリベイラ。
オリベイラは柔術をベースとするブラジル人ファイター。
ミラーも同じく柔術黒帯ながら動きのスムーズさでは一枚上に見えた。
グラウンドの展開が続いてオリベイラが決めるのも時間の問題か、
と思っていると逆転のヒザ十字固め!
不器用に見えるミラーが掘った落とし穴が見事にはまった。
あー、やっぱり面白いなと感じる一方で、
日本のファイターにも頑張って欲しいと思う。
岡見や五味の試合、今後の山本KIDや小見川の参戦が楽しみだ。
さて、年末はダイナマイト。
詳細などはこちらなどを。