先日読んだ「ムッシュー」のひとつ前、というか著者のデビュー作。
ある日、理由もなく浴室にこもりはじめる男の話という設定に、
脇の下をくすぐられているような魅力を感じる。
ときには居間で用事を片付けたりもするのだが、生活の基本は浴室。
引きこもりが「世界からの逃避」であるのなら、彼の場合は
「世界の再定義――ここが世界でもいいんじゃない?」みたいな。
この、ぬけぬけとしたアナーキズム。ムッシューやるなぁ、って感じですね。
ある日、理由もなく浴室にこもりはじめる男の話という設定に、
脇の下をくすぐられているような魅力を感じる。
ときには居間で用事を片付けたりもするのだが、生活の基本は浴室。
引きこもりが「世界からの逃避」であるのなら、彼の場合は
「世界の再定義――ここが世界でもいいんじゃない?」みたいな。
この、ぬけぬけとしたアナーキズム。ムッシューやるなぁ、って感じですね。
浴室 (集英社文庫)ジャン‐フィリップ トゥーサン集英社このアイテムの詳細を見る |