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HN天道(てんとう)

タバコ

2021年04月04日 | Weblog
3年前の5月、入院して胃の一部を検査のため内視鏡で切除した。
結果は「GIST」なるガンと判明し、以来「グリベッグ」という高価な抗がん剤を服用し続けている。
3年間という期限ももうすぐ終わる。
これといった副作用も生じなかった。

その入院時点からタバコはやめた。
20歳の時から延々と吸い続けたけれど、素直にピタリとやめた。
確たる決心もなく、静かにやめた。

旅行かばんや、手提げバッグの隅から出てきた2個のタバコ40本はずっと手つかず封も切らずに本棚に飾ってある。
どうよ、この意志の強さ。
というか不思議にニコチンに対する欲求が起こらない。

実は過去に「禁煙外来」に通ったことがあったが1週間で元のモクアミ、全く無駄だった。
最初から。無理ったような気がする。

最初の問診が「あなたは本当にタバコを止めたいと思っていますか」だった。
「勿論」と答えたが嘘だった。
こんな外来でやめさせられるもんならやってみな、と内心思っていた。
やめれる筈がなかった。

それにしても禁煙の包囲網は厳しかったな。
この世から喫煙できる場所はほぼなくなった。
自宅でさえ。

敷地内禁煙とか駅構内禁煙とか。
国際空港も喫煙場所はどんどん減らされてしまった。
最近は空港内は禁煙なんてとこも増えた。

ホテルも全館禁煙が多い、ホテルの外で喫煙場所を探す羽目になることもあった。
パリの停留所で10メーターほど離れた処のおばさんが両手を振り上げて叫んでいる。
どうやら列から離れてタバコを吸っていた私を遠くから非難している様子、やらやれ。

今は思う。
やれやれ、止めてよかったと。