思いつくまま感じるまま。

身辺雑記です。
何でもありの記録
HN天道(てんとう)

他愛もない会話

2009年01月14日 | Weblog
スーパーに買い物に行った。
と言うより女房が食料品を買い、それを車に積んで部屋まで持って帰る仕事だ。
出入り口の灰皿の前でタバコを吸っていたら、大きなマスクをした白髪混じりのおばさんが声をかけてきた。

「あら、久しぶりです」
と言って怪訝な顔をしている私に向かって、マスクをはずして顔を突き出す。
うん、どっかで何かを一緒にやっていた人だと直感する。
「英会話で一緒だった○○○です、今も行ってらっしゃるんですか」
そうだ、彼女がやめてから2年くらいかもなと思い出す。
彼女は彫が深い顔で外人さんに見えるのでハーフですかと聞いたら「純粋の日本人です」と言っていた事が蘇ってきた。
「英会話またおいでよ」
と言ったら
「家の近所の英会話教室に行ってるんです、少人数のところなんです」
私のイヤホンをみて、
「英会話のテープを聴いてるんですか」
「いえ、歌を聞いてます」
「そういえば、カラオケとかダンスとか演劇とかいろいろやってましたよね」
「はあ」

「それじゃまた」
といって彼女は店の中に入っていった。
それじゃまた、といっても2年に1度の偶然で会ったわけだから、もしかしたら今後一度も会うこともないかもしれない。

考えてみれば我々は日常はごく限られた数の人たちとしか会って話をしたりすることはない。
私に関していえばほんの数人だ。
それがひとの一生かも知れない。
点のような存在。