地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

「エリス」と「ディスノミア」

2006年09月16日 22時06分24秒 | 大気圏外ネタ
冥王星が「惑星」のカテゴリーから滑り落ち「矮惑星」に降格される引き金となった、
矮惑星2003 UB313とその衛星の正式名称が、国際天文学連合(IAU)の下部組織であ
る惑星システム命名ワーキンググループ(WGPSN)と小天体命名委員会(CSBN)により
決定されました。

「2003 UB313」の名前は「エリス」、その衛星は「ディスノミア」です。

「2003 UB313」については仮称「Xena(ゼナ)」と名付けられていましたが、あまり
にも普通の人の名ぽくって、重みもありがたみも何もあったものじゃありませんでし
た。「エリス」と「ディスノミア」の方が、天体らしさが数百倍漂っていて良いやん、
と思います。

で、どうせギリシャ神話かローマ神話から採ったんだろうけど、由来は何なの?、と
解説を読んでみると、オイオイ、ちょっとなー、な由来でした。



【2006年9月15日 IAU News】
太陽系10番惑星かと注目され、その後、矮惑星に分類された「2003 UB313」とその
衛星に正式な名前が与えられた。発表された名前は、それぞれ「エリス」と「ディス
ノミア」。名前の由来は、ギリシャ神話に出てくる不和と争い、混沌の女神だ。

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9月13日、国際天文学連合(IAU)の下部組織である惑星システム命名ワーキンググ
ループ(WGPSN)と小天体命名委員会(CSBN)において、矮惑星(dwarf planet)
「(136199) 2003 UB313」とその衛星の名前がほぼ満場一致で決定された。
2003 UB313は「Eris(エリス)」、衛星は「Dysnomia(ディスノミア)」である。

エリス(元・2003 UB313)は、2003年10月に米カリフォルニア工科大のマイケル・
ブラウン教授をはじめとした、ケック天文台、エール大学、ジェミニ天文台の研究者
たちからなる研究チームによって発見された天体だ。太陽系第10惑星ではないかと注
目を浴び、非公式ながらXenaという名前で呼ばれた。さらに、2005年9月にはその衛
星が発見されていた。

エリスという名前は、発見者である研究チームから提案されたものである。エリスは、
男性に嫉妬やねたみの心をかき立たせ、争いを引き起こす、ギリシャ神話の不和と争
いの女神だ。エリスは、ペレウスとテティスの結婚式に唯一自分だけが招かれなかっ
たことに猛烈に腹を立て神々の間に争いを起こすが、やがてそれがトロイ戦争へと発
展していったという。

また、研究チームを代表してブラウン教授から提案された衛星ディスノミアは、エリ
スの娘の名前で、こちらも混沌と争いの女神だ。エリス、ディスノミア共に、決して
穏やかな名前ではないが、惑星定義の火付け役、論争の元となった天体とその衛星に
ふさわしい名前がつけられたたといえるかもしれない。

AstroArts 天文ニュース 2006年9月 より


激しくネガティヴなネーミングです。せっかくの大発見なのに、そんなんでいいん
ですか?

エリスは、不和と争いの女神。ディスノミアは、エリスの娘で、無法の女神なんだ
そうです。

衛星「ディスノミア」は、仮称の段階では「Gabrielle(ガブリエル)」と大天使
の名前を戴いていたのに、「エリス」と対にしなきゃならなくなったので、こうい
う名にされてしまったものと思われます。激しい落差の降格名付けです。

かなりのとんでもなさ。これだから西洋人はわからん。ヤレヤレ

これから、数百年・数千年も使っていかなきゃならん名前なのにね。

子孫たちから、ネーミングセンスの無いご先祖やったんやなー、と言われる可能性大。

その発見と冥王星を巻き込んだ悶着も含めて面白がってもらうことを期待してつけた
のかもしれませんが。



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