地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

3月8日 上海→金華 NET規制下のウイグル族についても少しだけ考え

2010年03月08日 22時43分19秒 | うろつき実況中継、やや時差あり
上海直轄市域から浙江省北部・中部にかけて延々と雨

9時前の上海南駅発CRHで浙江省中部の金華市へ。


(金華市の場所がわかる方、それほどおいででないのは確実だろうと深慮し、
Wikipediaから地図を借用し、貼付け。金華市の総面積:およそ1万1千平方㌔米、
2004年の総人口:約450万人、2005年の金華市街地人口:90万人強。周囲を低
い山に囲まれた田舎町です)

この地のお得意先代理店にて、サービスマンの皆さん相手に当社業務内容の
説明&技術的内容の質疑応答など行ないました。

午前中は、金華市内外の営業情報ミーティング。午後、中文PPTにて当社の説
明など。

スタッフからの情報では、硬質クロムめっき施工については杭州市内に業者が
おり、そこからのサービスで特段の問題なく業務は回転している、とのこと。

さて、地の利が無いにもほどがある当社がここに割り込む為にはどの様にすべ
きか、その部分が問われる訳で..

とりあえず芳しさ度合いのあまり高くないこの情報を持ち帰ってじっくり考えてみ
ることにします。

お得意先のお話では、この金華よりはるかに二千㌔も北西の、寧夏回族自治
区の主都「銀川(インチョワン)」にある代理店からの当社向け発注、それなりの量
に上っているとのことですし、市場へのアピールに成功しさえすれば奥地の代
理店であっても発注に結びつく実績は既にありますので。

などと思いつつ、銀川への再訪の必要を感じておりました。

そのうえで、さらに数千㌔西の新疆ウイグル自治区主都ウルムチにある代理店
3社についても様子を聞いてみましたが、先のウイグル族騒乱以来、「NET」で
の連絡が全く不通だとのこと。電話やFAXならば全く問題無く通じているので業
務に支障はないんだそうですが、国外情報が不特定かつランダムに入手出来る
「NET」を、当局が厳しく規制しているのは間違いありません。

ここまでして無理やり抑えつけておかねばならぬ民族自我意識の高揚、いずれ
暴発するのは確実かと。ウイグル族とチベット族についてはどこかの時点で自治
拡大なり独立なりさせねば、中国全体が持ちこたえぬ様に感じるのは僕だけで
はないと思いますが。

とりあえず、お得意先社内では新疆ウイグル自治区へ出向いての業務は当分
の間、絶対禁止、なんだそうで、それはそれでやや残念な心持ち。


18時過ぎ、ずっと降り続く小雨を払って金華市内の料理屋へ。代理店幹部方と
共に火鍋と骨鍋をつついておりました。


明日は8時過ぎの高速バスで浙江省最東端の町、寧波(ニンポー)へ。僕にとって
は3度目の訪問となります。



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● ㈱東洋硬化へのお問い合せは、当社ホームページの「お問い合せ」欄、
   または、TEL:0942-34-1387  FAX:0942-36-0520
   所在地:福岡県久留米市津福本町1978-1 へお願い致します。

● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
    ・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生(クロムメッキと
   全部カタカナ書きするのではなく「クロムめっき」または「クロム鍍金」
   と書くのが日本語的には正解)が得意です。

● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
    窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティング
    生成します。
● 無電解ニッケル-リンめっきの軽金属上への析出、他被膜との積層処理
    可能です。被膜の付加価値向上にお役立て下さい。

● マグネシウム合金上へのアークイオンプレーティング成膜が可能です。
    今まで難しかったマグネシウム合金製部品への耐磨耗性付与
    ご利用下さい。

● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
    平面研削も行います。
 フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工開始
    しました。

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銭塘江

2010年03月08日 11時11分55秒 | 今日の東洋硬化
朝、8時44分上海南駅発のCRHに乗って浙江省の金華市へ。

スモッグとも霧雨とも区別しにくい陰鬱な天候の元、杭州を過ぎ、エスチュアリー地形として有名な銭塘江下流をトラス橋で通過しました。

この川の逆流現象、名前なんだったっけか、夏の大潮時期に川の水が上流に向かって津波の様に遡っていくことでも有名です。

乗車している列車、上海から杭州までは線型が良かったらしく200km/hr超のスピード出してすこぶる快調だったのですが、杭州過ぎて幹線の度合いが低下した区間にかかると速度低下し、さらにはストップ&ゴーの繰り返し。

日本やドイツから技術導入し高速運転しているCRHですが、在来線上をのろっちい一般列車と共に運行させている為に本来の高速性を活かしきれていない印象です。但し、列車密度は日本の在来線に較べ極く低いはずですが、それでもストップ&ゴーの連続なのは如何に。

改めて、我が新幹線の神がかった列車密度を思い返します。

今日の午後は金華市内の代理店スタッフに当社表面処理技術のレクチャーを実施する予定です。