うちの桜もやっと

気持ちの良い天気の一日でした。色々な用務を片付け、夕方近くには、今日の写真
を撮ってまわることもできました。その中からいくつか．．


（バランス補正中のファンです。軸受コロ２点外部に重心がくるタイプ。あまり
多くはありませんが、こんなのもたまには入ってきます）


（軸のファン勘合部をクロムめっき再生しています。軸端に近いところに乗出して
いる様に見える四角い小箱は、軸の振動を拾うセンサーです）


（このファン、２つの測定面毎に正反対のアンバランスベクトルあります。ベクト
ル合成するとかなり相殺されるもの、と予想されます）

測定した後、バランス修正となりますが、ここからが腕の見せ所です。

軸受コロ２点の外に重心がある回転体の不釣合データ計算は、２点内に重心のある
回転体のデータ計算とは、別の公式に当てはめねばなりません。

事務所の玄関前（事務所棟の北東側）に小さなソメイヨシノがあります。陽が当た
りにくいので、なかなか育ちませんし、開花時期も遅かったです。

でも、ようやく開き始めています。


（頑張りました）


（２階会議室からベランダの手摺り越しに桜がちょっとだけ見えます）

この、ちょっとだけ見える桜を肴に、明日、会議室での「花見」が開催されます。

僕は、その時刻には香港にいますので、写真をＩ-Ｙ君に撮ってもらって、メール
添付で送信してもらう手筈としました。


（のん気に桜の写真を撮っている横では、３月入社の新人４人が、廃水処理部門職
長のＵ君から座学講習を受けていました。しっかり基礎を学んでもらいたいです）


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　　　 窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティングで
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うろつきアーカイヴス ２００４年春・香港＆ミャンマーの巻（その３）

明日からのヘビー出張を控え、体調が元に戻りつつあります。今夜、ビール
飲むのは控えておくことにします。

それでは、ミャンマー国内での２回目です。

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コラム　　　　　　田舎の国なりに考えることは多い　 その２

　ヤンゴンとマンダレーでの用務をすませた後、バガンへ行った。
　エーヤワディー川（イラワジ川と言った方がとおりがいいか？）の中流域、
東岸一帯に大小様々な寺院やパゴダが林立している。ミャンマーの、と言う
より世界的にも屈指の上座仏教の聖地である。赤茶けた平原に林立する遺跡
を見てみたいと思い立ち、仕事を早々に切り上げ、プロペラ機に乗った。
古いがカラフルな機体の飛行機で数十分ほど飛び、バガン空港へ降りた。上
空から赤茶けた痩せた地面が垣間見えたせいか、実感よりさらにに暑く感じ
る。


（好ましい配色でした）


（明らかに不必要な人数で運んできました。暑さが酷いので、もっと気合を
いれんかいっ！、とは言いにくいです）
　
　預けた荷物を待っていると、空港の係員と所在のはっきりしない取り巻き
達が、不必要なこと甚だしい人数で、ゆっくりと押し持ってくる。ここで、
日本国内や世界的な大空港と比較したりしてはいけない。そのこと自体を洒
落として楽しむ余裕を持つことが必要、などと言ったりすると、それはそれ
で真面目な日本人の物言いになってしまうのだろうか。
　自分の荷物をきちんと検分した後、すずしい空港棟を出、熱帯の空気の中、
たたずんでいるタクシーに乗った。
　エーヤワディー川のほとりに、外国人向けのホテルが数軒あるとのことな
ので、早速、向かう。タクシーからの風景は、耳にしていたとおりで、赤く
やせた裸土に乾燥に強い熱帯の樹、道路の両側には遠く近くに崩れかけたパ
ゴダ、中には現役の寺院もあるようだ。



昼前の時刻で早くも４０度付近となっているらしく、刺すような日光の下に
人影はない。聞いてみると、昼前から午後３時すぎまでは食事と昼寝を行な
う時間帯であるとのこと。朝は7時ぐらいから活動しているが、夕刻は６時
には仕事を終えてしまうらしい。この気候では無理もなく、暑すぎて能率も
何もあったものではない上に、いわゆる業務時間も短い。日本的価値観を持
ち込む方が野暮なのだが、生産性が低くなる条件が整いすぎているのは
間違いない。
　どちらにしろ、この土地には休みに来ているので、仕事の感覚で地場の印
象を語るべきではないとは思う。


（ Thante Old Bagan Hotel に投宿しました。エーヤワディー川に左岸が突きだした辺りの川岸にあります）

　ホテルのコテージに入り、荷解きをした後、常食となった感のあるカレー
料理を食べ、強烈な日差しの中、馬車に乗って遺跡の見物をした。




（有名なパゴダの門前には土産物屋があります。建造物の中は土足は×。
この通路を歩く時も裸足でした。冷たい床が気持ち良いのですが、汚れます）

　日差しと砂埃に疲れて宿に帰り着き、夕刻、宿がそのほとりに立っている
エーヤワディ川のほとりにたたずんでみた。


（日本に無い規模の河川の畔に立つ度に、その川が持つ流域の自然や
人々の暮らしに対する影響力の大きさを思います。川向こうの写真向
かって右手奥の方向にインパールやコヒマがあります。日没よりやや
南の方向に２～３００ｋｍ行けばバングラデシュ）

　対岸は遠く、建造物が建っている様子はぼんやりと見えるのだが、詳細は
わからない。河口から１，０００km近く上流に位置しているこのあたりでも、
川幅は２ｋｍを下らない様に見受けられた。
　川の向こうに連なる山並みのさらにその向こうは、バングラデシュ領も近
い。陽が沈む方角よりやや北の方、200kmぐらい先はインパールやコヒマと
いった、第２次大戦の激戦地であることが地図からわかる。
　たくさんの先人の遺骨が今もジャングルに眠っている地である。
　日本にはない大河のほとりにたたずみながら、乾燥した大気をとおして日
没を見つつ、旧日本軍と英印軍との戦闘や、それでも、戦後、我々日本人に
対し好意を示し続けてくれるミャンマーの人々のメンタリティーを思った。
　陽が完全に落ちると、虫が鳴き始め、涼しい気配がただよってきた。長い
時間、川べりの椅子に腰掛けて、僕は暮れなずんでいくエーヤワディ川を眺
め続けた。
　しばらくすると、インパールの方角に出ていた雲がしきりに光り、小さく
空雷が聞こえた。

　その後、みこしをあげ、ホテルの食堂のタイガービールで、カレー料理を
胃の中に流し込んだ。熱帯の夜を楽しむにはかなり辛い食事ではある。
　寝るには、まだ少し早い時刻だし、ホテル近隣のパゴダを見て歩いたが、
廃墟に近い状態で照明などもない。
　昼間の暑ぼったい眩しい空気の中で見るのとは、全く異なった、ある種、
壮絶な屹立とでもいうか、信仰心などとは対極に位置する僕でさえ、心に感
じいってしまう雰囲気を持っている様に思えた。
　パゴダの上から、エーヤワディー川の向こうに沈む夕陽を見てみたいもの
だと、その時思った。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【　続く　】
　　　　　
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遠出から戻ってくるのは４／９夜です。その間、できるだけ欠かさずにブログ
し続けたいと思っています。なんと言っても、香港＆ミャンマー篇のキリをつ
けてしまいたいですし。

インターネット環境に居り続けられます様に．．．


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