地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

3/7~3/11は、実はベトナムにいました

2006年03月12日 15時19分26秒 | うろつき実況中継、やや時差あり


やっとパソに向かっています。

3/7から3/11まで、中小企業経営者協会のツアーで、ベトナム南部地域に
行っておりました。

訪問してみて、色々と思うところがありましたし、事前に読んだ近藤紘一氏の
『サイゴンの一番長い日』等書籍から考えたこともあります。

今朝クーミンTVをつけたら、なんと、カトリーヌ・ドヌーヴの『インドシナ』
が放送されていましたので、途中からなのですが、つい見入ってしまいました。

これら諸々、ブログ一日分の中には、とても収容できるものでもありません
ので、ぼちぼちと書き込んでいこうと思います。

とりあえず、写真を何枚かだけ、掲げてみます。


(ホーチミン市のタンソンニェット空港)

サイゴン陥落時に猛烈な砲撃を受けた空港です。そこに降り立つとは感慨
ひとしお。



(旧ベトナム共和国(南ベトナム)大統領府)

北ベトナム軍の戦車が無血入場したところです。



(サイゴン川の畔に立つマジェスティックホテル)

夜遅くに、独りで中心街をうろつきました。

近藤紘一氏の書物に詳しく記述しているツゾー通(現名ドンコイ通)を
サイゴン川畔まで南下し、有名なマジェスティックホテルを写真に収めました。

市攻略直前のサイゴン川を挟んだ東岸からの砲撃で、6階部分が崩れて
しまったとのこと。



(サイゴン川東岸の広告群)

今でこそ、こんなににぎやかしく電飾されていますが、サイゴン陥落当日は、
川向こうの熱帯疎林の晴れわたった上空には、空港砲撃で行き場を失った
航空機や米人救出に飛び立ったヘリコプターが乱舞し、墜落機炎上跡からの
黒煙が幾筋も立上っていたそうです。



(3/8に見学した食品加工工場。兼松系。日本向けのたこ・えび等の加工を
行なっています。ホーチミン市内から南に、車で小一時間)



(見学2軒目。ご存知の大企業です。ホーチミン南郊の工業団地内でした)

日本国内ならば協力企業に発注するだろう、めっき・熱処理・ロストワックス
・鋳造等々の2次加工を全て社内に持っているということが、当地での2次
加工水準を暗に物語っています。



(見学3軒目。ビエン・ホアにあります。中経協内に久光ご関連者がおいで
でしたので、ひときわ歓迎していただきました)

「ビエン・ホア」という地名、ベトナム戦争が激しかった時代に、
小学生・中学生だった者からすると、何だかとても懐かしい(不謹慎)
固有名詞です。これら地名が、毎日、ニュースで流れていて、30数年
経った今でも、耳に馴染んでいることを再確認しました。



(ベトナム名物のフォー。汁ビーフンの一種です。美味い)



(ドンコイ通(旧名ツゾー通)とレロイ通の交差点角にあるコンチネンタル
ホテル。古臭いということで、現地での評判はよくありません。でも、
フランス植民地時代に建てられた外観、趣きがありました)

ちなみに僕たちのツアーが宿泊したのは、シェラトンでした。
新しくて素晴らしいホテルでしたが、個人的感想としては、没個性的印象で
面白みはなかったです。

かなうことなら、マジェスティックホテルに泊まって、6階のカフェから
サイゴン川とその対岸の風景を眺めてみたかった。



(各種「ドン」紙幣)

100000ドン≒700円程度です。ものすごく貨幣感覚を捉まえにくかったです。
どの紙幣もカリスマ「ホー・チ・ミン」肖像画つき。



(見学4軒目。ベトナム国内のインスタント麺類の65%を製造しているとの
こと)

ここの設備メンテナンスは、ベトナム国内で事足りています。エースコック
ではOKで、JUKIではNGとなるのが、ベトナム南部地域の2次加工
業者の実力であろう、と感じました。



(ホーチミン市から40kmほど北西にある、クチのベトコントンネルを見学
しました)


(トンネル内部。凄まじく狭いのですが、これでも見学者用に拡げてあるら
しい。この地域には総延長260kmものミニトンネルが掘られていたとか)

ストロボを焚いていますので、上の写真の様に写りますが、通常は「真っ暗」。
ひたすら狭くて暑いです。30mほど中腰で移動しましたが、もう充分です。


(広大なゴム園。昔、中学校では「インドシナ地域のゴムプランテーション」
と習いました)

映画『インドシナ』では、雨に煙るゴム園にたたずむカトリーヌ・ドヌーヴを
撮っていましたが、たしかに、ことゴム園の風情は、乾季より雨季の方が映える
様な気がします。



(コンチネンタルホテル横を走るバイクの大群)

戦争前から旧サイゴン市はバイクの大群に占有されていたとのこと。
戦後の一時、自転車に置き換わってしまったらしいのですが、現在では
またこのとおりです。

中国が、自転車→バイク→自動車、と変遷しつつあるのを目の当たりにし、
その文脈でホーチミン市のこの様子を見ますと、「この国が自動車の時代と
なるのは後何年先かな」と考えてしまいがちですが、実は、ベトナム国民に
とっては、お手ごろさ加減やとり回しの手っ取り早さからして、バイクが
もっとも都合の良い乗り物なのではないでしょうか。

いずれは自動車に乗りたいし、乗る様になっていかねばならない、との
中国的向上強迫観念は、熱帯の、ある種怠惰な風情も相まって、
感じとることはできませんでした。

ですので、50年も前からこんなバイクフルな風景が日々繰り返されている
のでした。


(メコン川の河口に近いミトーの街から小舟で中洲へ渡りました)


もう少し時間が経ってから、掘り下げた内容のものを書いてみるつもりです。

中国に負けず劣らずの魅力を感じました。


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