国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

巨大ジャズの屋敷がお茶の水に現れた。(もう随分前の話だけど…)

2011年01月16日 | マスターの紀行文
「東京のお茶の水にジャズの巨大発信地ができた!」
とかかんとかいうふれ込みが昨年の内からあちこちで聞こえてきていた。
ディスクユニオンが「Jazz Tokyo」なるビルを使って、
それまでのジャズ館の機能を全て入れ込んだ建物ができたのだ。

今までは結構お茶の水が行動範囲内だったので
そのふれ込みは魅力的なものだったのだが、
何故か11月から全くお茶の水に出ている時間が無くなってしまった。
「噂ではかねがね…」といった調で行きたかったのだが、
それがようやく昨日ひさしぶりにお茶の水に降り立つことができた。

駅から歩いていくとお茶の水名物の楽器店の並びになる。
一方で対面側には明治大学のキャンパスが見えている。
「Jazz Tokyo」は、明大のキャンパスに入る手前にデンと建っていた。

最初は入口から伸びる白亜の階段に、
今までのような怪しさを感じず、
「えっ、何のファッションビル?」といった様子であったが、
階段を上ってみれば、おしゃれで清潔感(!)溢れるフロアーが目に入ってきた。
一フロアー丸々がジャズの都である。
CDからレコード、はてはジャズ本までジャズのことなら何でも揃うみたいな様子で
少々度肝を抜かれたが、とりあえずダンボールを探す。
新入荷の入ったレコードの箱を「エサ箱」と呼ぶ。
僕はどちらかと言えばきっちり分類整理されている方ではなく、
その乱雑に入れられた中から宝探しの感覚でレコードを探すのが好きだ。
(何せ分類されたものだと端から端まで見て歩くのが大変だ)

ところが見れども見れどもダンボールは無い。
今までお茶の水のジャズ館では当たり前のように積んであったのに…
こうなってくると事前に「これとこれを買う」という心づもりが無いと
全く呆然としてしまう。
ラックにちゃんと整理整頓されたものを見るのは心地よいのだが、
探すという喜びが無くなってしまうのは残念だ。

とりあえず気になるところを拾い探しする。
ジャズに載っていたアルバムを頭に思い浮かべながら、あちらこちらと探していくと…
な、何とセシル・テイラーの『ガーデン』が!
今まで散々探してきて、ネットでもなかなかヒットしなかったあの幻のソロ・アルバム。
これは迷いもなく購入である。
普通のジャケットと違い、2枚組だがかっちりとボックスに入っている。
検盤をさせてもらうときも店員の人が開けるのに一苦労していた。

まぁ、そんなこんなで「Jazz Tokyo」初体験だったが、
結局また行ってしまうのだろうな。

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