国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

ラーメンとレコードを求めて三千里…まではいかない(神保町~新宿) 迷走編

2011年09月13日 | マスターの紀行文
欲というのは人間を強くする。
ここのところ食事制限をしていたこともあったのだが、
ネット上の写真を見ているだけで、何とか一週間を持ちこたえた。
それだけ我慢をしたのだからひとしおである。
ようやく「ラーメン二郎 神田神保町店」へ向かうことになった。

ところが、どうやら僕の後ろには「運」が憑いてきていなかったようだ。
長蛇の列が並ぶと噂の「神田神保町店」であるが、
店の姿が見えてきても人っ子一人いない。
あれほどに閑散としている様子を見ると……
店の入り口には無情の張り紙がしてあった。
「本日、臨時休業にします」とのこと。

一週間の想いを打ち砕かれ、一体どうすればいいのかも分からず、
とりあえず神保町の街をさまようしかない。
時間はちょうどお昼時。
期待をしていた分だけお腹も減っている。

「どうするか、どうするか」とハムレット風に悩みながら水道橋方向へと歩を進める。
ひさしぶりに『トニイ・レコード』の黄色い幌が見えた。
ジャズ・レコードを買うものならば、
『トニイ・レコード』の名を知らぬ者はいないはずだ。
空腹であったとしても、ふらふらっと店に寄ってしまうのが、ジャズ者の性である。
『トニイ・レコード』の2階はまさに魔都である。
店の中にレコードが縦横無尽に乱舞している。
果たしてどこに何があるのか、それを探すのでさえも大変だ。
僕は一度、恐れを知らずに上がったことがあるが、
レコードの山に圧倒され、すごすごと降りた覚えがある。

1階では普通に分類されて、ジャズやロックや、その他多くのレコードを扱っている。
漁っていくとゲイリー・バートンとキース・ジャレットのアトランティック盤があった。
なかなか見ない一品であり、オリジナルである。
1200円という値段も魅力的で、すかさず購入。

その後昼食をどうするかと悩みつつも
水道橋方面を闊歩しつつ、『BIG BOY』のマスターに
教えてもらったレコード店『0cc』にも寄る。
店では東洋風の雑貨も扱うようになっていて、
レコードの置かれた位置がぐっと縮まっていたが
ダラー・ブランドの『エコーズ・フロム・アフリカ』と
リッキー・カミューカの『ドロップ・ミー・オフ・イン・ハーレム』を購入した。

ただ、レコードを買っても腹は膨らまないのだ…

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