bikepit saito

自転車屋の日々

DE ROSA 1983

2016-08-15 13:18:00 | 自転車
長いこと壁に鰍ッたままにしていた《DEROSA》を久し振りに降ろして聡怩オてあげました。



《コロンバスSL》の1983年製、オールカンパ仕様です。
インナーギヤだけレコード。



シートャXトやステム、ギヤ板、ブレーキレバー等の肉抜きと《DEROSA》のロゴの掘りこみが時代を感じさせます。
しかしこれは地味な方で、これの数年前はもっと激しい肉抜きとしつこいくらいのロゴの掘りこみが主流でしたね。



この年のヘッドマークはいただけませんねぇ…。このデザインは不評で、数年で消えていきました。



ステアリングにはイタリアの《ALMARC》の本革編み上げをおごっています。
これはイタリアで仕上げられて来るので、ブレーキレバーの位置が低くてもどうする事も出来ませんでした…。

そのブレーキレバーはこの時代のひとつ前、古いレコードのレバーが使われています。
新しいレバーはレバー全体に丸い肉抜きが施してあったのですが、それだと前面に《DEROSA》と彫れない為にあえて肉抜きの無い旧型を使っていると思われます。
なのでわざわざ新型と同じようにサイド部分に三角形+αの肉抜きを追加しているんですね。



当時《デローサタイプ》と言われたフォーククラウンが厳ついですね。

Wレバーは《ICS》というカンパニョーロ専門でチューニングして販売していたメーカーのものです。
肉抜きして、曲げて、メッキして、ラバーがはめてあります。



菱形断面のチェーンステーも《DEROSA》の証。



《PAT.83》と刻印されたスーパーレコード。

この《DEROSA》、Rディレイラー上下ピボットボルトとBBシャフトとペダルシャフトが当時のカンパニョーロのオプションパーツである《チタン製》の物に交換してあります。
今の《スーパーレコード仕様》、と言ったところでしょうか。



それにしても、外に出さず室内保管していても汚くなるものですね…。
金属部分はまだ良かったのですが、塗装面の汚れが黒いシミになり、落とすのがたいへんでした。

そしてこちらも久し振りに活躍しました。カンパニョーロのツール達。



【9.1kg】