日産自動車が自動車部品を製造する下請け業者に対して納入代金を支払う際、事前に取り決めた金額から一方的に引き下げたとして、公正取引委員会が近く、下請け法違反(減額の禁止)を認定し、再発防止などを求める勧告を行う方針を固めたそうだ(NHKニュース参照)。
関係者によりますと、日産自動車は、タイヤホイールなどを製造する下請けの部品メーカー数十社に対し、事前に取り決めた納入代金から一方的に数%を差し引いて支払っていたということです。
部品メーカー側に対する日産自動車のこうした対応は少なくとも数年間、続いていたとみられ、納入時の代金から差し引いていた金額の合計はおよそ30億円にのぼるということです。
下請け法は、下請けに責任が無いのに発注側が一方的に代金を減額することを禁止していて、公正取引委員会は近く、日産自動車に対し、再発防止などを求める勧告を出す方針を固めたということです。
日産自動車は公正取引委員会に対し事実を認め、部品メーカー側に対し、減額していた分を支払ったということです。
取引関係の具合で発注側とか大企業が強いのは当然ある話だが、事前に取り決めた代金を一方的に減額するなんてことは昭和の御代ならいざ知らず、令和まで続いていたとは呆れてしまう。
最近トヨタグループのダイハツ「型式指定」取り消しにもあったようにトップ企業でも企業風土の劣化が垣間見られるようになってきた。コストカットをリストトラや非正規雇用の増加、下請けイジメなどに求め、内部留保ばかり積み上げた結果がGDPの凋落だった。
春闘でも中小企業の賃上げがどの程度達成できるかが日銀の政策転換のカギを握ると言われ、これまで価格転嫁しづらかった中小企業が値上げ交渉しやすい環境になった中でのニュースなので酷い話である。公正な取引環境になってほしいものだ。
昭和の話であるが、ウチは家を建てる工務店をしていた。支払日に下請けへ払うとき、請求書の金額から端数を切り捨て『○○万円』とか『○千円』とかで支払いをしていた。そしてそれを『どんぶり勘定』と称していた。建築関係は動く金額が大きいので大雑把な金銭感覚という意味だったらしい。食品とか小売業者だったら『銭』の世界だったりしただろうから考えられないよね。
1円でも勘定が合わなかったらわかるまで残業[これもタイパ(タイムパフォーマンス)が悪すぎるけれど・・・]してた銀行員の私から見ても、とんでもない話だった。
いくら『どんぶり勘定』といっても切り捨てられた方は堪らないだろうね。それとも切り捨てられることを見越して多めに請求していたのだろうか?30年以上経った今となってはもうわからない。
「30億円」にも のぼるとか!
下請けも、そういうのを見越して多めに
請求してた・・・
「ナァナァな関係」をしてたのなら、報道は
大げさかもです。
口を割るハズないでしょうね、双方。
これが「給与」だと、こうはイカない!
どんぶり勘定をやられてましたからね、私が以前勤めてた会社では!!
裏話はいろいろ想像できますが、
これを契機にまっとうな取引関係にしてほしいです。
「給与」って、これまたありえません。
たこ部屋でもあるまいし。
春闘の結果が中小にどう反映されるか楽しみです。