和漢朗詠集 酒の4

煙霞の遠近同戸なるべし　桃李の浅深勧盃に似たり　菅

紅色に染まる春の霞は、同じくらいに酔っているんだろうかね。下界で咲き満ちている桃李の花が勧盃を重ねて天を酔わせているようだ。

もちろん作者も酔っているに違いないイリュージョン。スケールのでっかい酔い方です。天と地のコミュニケーション。