鉄道模型・色差し三昧

精密な模型製品だからこそ、色差しを施しませんか?
より、魅力を引き出しましょう。
お気に入りができますよ。

ぼってり、浸みこみ、あとずさり~GM京急400形・その15

2008年12月24日 | GM板キットの誘惑~京浜急行
まぁ、この時点で考え直しておくべきだったんだ。
これは、先日塗った帯色の「白3号」。
いただきモノの缶スプレーで吹いたので、いくつかダマになってしまっているのだ。
なにせ、10年以上前の缶スプレーだからね。
中の圧力が下がっているのか、それとも塗料の粘度が高くなったのか。
いずれにせよ、きめ細かな霧にはなりにくいのだ。
だから、こういうことも起こりうる。

それでも慎重に吹き付けて、やや梨地といった按配で塗りあげた。
この画像の部分もペーパーをかけ直したから、周りと同じように仕上がった。

そこで、図にのった部分は、ある。
「古い缶スプレーでも、なんとかなるさ」

帯をマスキングするために、幅の広いテープを切り出す。
幅は1mm。

「齢をとると目が利かなくって」
職場の先輩の愚痴を思い出す。

このように切り出すと、どうしても幅の違いが出てくる。
だから、このように拡げて不良品はハネておく。

準備万端か?

帯の位置、すなわち車体裾からの高さは目見当で決めた。
側面の窓からやや低い位置を目安に、貼ってゆく。

左右の側面で、窓の高さが違うモノが出てきて慌てる。
歪んだまま組んでしまったらしい。
思わず、投げだしたくなる。

日が暮れるのが嫌なので、帯のマスキングは4輌分までしか進まなかった。
テープの断面にホコリがついてしまうのも嫌だから、とりあえず、塗ってしまおう。
ここで、もうひと缶、古いスプレーが登場する。
これが、よくなかった。

ダマになる。
始めてしまったら、後戻りがきかない。

強行突破を図る。

塗り重ねることで、トータルでムラが目立たなくなることを目指す。
もはや、厚塗りを厭う局面ではない。

ぼってり。


しかも、このざま。

いつもどおりにマスキングはできているはずなので、原因は厚塗りしかない。

せめて、もっと早くテープをはがしていたら、あるいは影響は小さかったかもしれない。
テープの表面から浸みこんだように見える個所もあるのだ。
テープの選定を誤った可能性も、ある。

ふつうだったら、捨てるところだ。
IPAに漬けて塗り直すだろう。

しかし、手戻りも厄介だ。

赤い車体色は、厚塗りだ。
下地の白色との段差が、そこそこある。
だから、白色を筆で塗り直すことにした。
表面張力を活かしながら、塗料を流し込んでいく。
2~3度塗り重ねれば、はみ出していた赤色を隠すことができる。

面倒だし集中力も要求されるが、塗り直すよりは早い。
ただ、この赤塗が許せるかどうかは、別の問題だ。

帯色は直せる。
赤い車体色は、活かすか?
それとも、捨てるか?

はがしたら、永遠にお蔵入りしそうな気はしている。
だったら、このまま進めていったほうが、いいかもしれない。
100点満点への道は閉ざされ、せいぜいが40点だったとしても。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型へ"にほんブログ村”へはこちらから。




コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「白3号」を吹く~GMベース ... | トップ | 弾はいくらでも~KATO#10-906... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして (新川3号)
2008-12-24 18:02:29
以前から、幾度と閲覧をさせて頂いておりました。
新川3号と申します。
今回は、記事の内容で少し気になる事がありましたので、コメントさせて頂きました。


缶スプレーですが、冬場など温度が低い時は缶の気圧が下がり、安定した吹き付けは困難になります。
また、古い缶も缶内部の気圧は下がっている可能性が高いです。

その際、ぬるま湯等に湯せんをした後使用すると、気圧が安定するそうです。
少し試してみては如何でしょうか?

個人的な書き込みで、申し訳ありません。
では、失礼させて頂きます。

返信する
ありがとうございます (とりのさんぽ)
2008-12-25 00:26:51
新川3号様、いらっしゃいませ。
コメントありがとうございます。

たしかに、温めると効果がありそうですね。
まだまだ、古い缶スプレーがごろごろしているので、こんど試してみます。
愉しみなことをお聞きしました。

なにせ、缶スプレーは苦手なものでして。

追伸
サイトを拝見しました。
2600系は、いちばん京阪電車らしい気がして興味があります。
でも、乗ったことがないのですよ。
旧塗装のうちにいちど乗りにいきたいですね。
返信する

コメントを投稿