デモの事実上の禁止令が出て、すっかり落ち着いたように見える上海です。
デモが単純な日本への批判ではなく、国の体制への反発とか、いろいろ言われてましたが。
まぁそれはあるんだろうなと思います。
ただ、日本で育ってきた私にはいくら聞いても読んでもなかなか理解の及ばない事情もあるんだろうなと。
諸説あるので事実は分かりませんが、戦後の中国には根強い反日感情があって、それは教育として施されているというもの。
なぜ反日か。
それは満州事変に始まる旧日本軍の侵略に対するもの。
以下、中国人からのメール(翻訳)です。
中国の一般人は日本政府が今でも戦争についての謝罪をしようとしないことに反感を持っています。
日本の教科書には中国を侵略したことについてはあまり触れていませんよね、そのことについても意見がいろいろあります。
先日の日本人や日本の品物に対する一部の人間のやりすぎ行為については、彼らは日本政府に接触する方法を持っていないから。
上の人と議論するのが無理だから。
中には自分自身の曽祖父母や祖父母を殺された人もいます。
最近例の島の事があるから、連想してしまって怒り狂っているんです。
でも、人を攻撃するのは正しくありません。。
私たちは平和を求めています。
平和のために努力しましょうね!
旧日本軍の侵略や南京大虐殺など、この内情についても真偽のほどは議論されていますが、一般の基本イメージとしては
「日本人はむかし、中国人にひどいことをした!」
というもの。
このあたりが完全に資本主義で育ってきた私から見ると理解が難しいところなんですが、中国は一党独裁の共産党であり、こうと決めた以外の選択肢があまりないという事があります。
中国は56種類もの民族を抱える国で、主義・思想・宗教、また人種そのものが様々で、民主主義ではやっていけないのですね。
多数決にするとケンカだらけになっちゃうからね。
13億もの人口を食べさせていくためには、ある程度の思想の統制が必要ということかな。
子供の時からの教育というのは、それと信じていると、そう簡単には変えられないものですよね。
「10歳のきみへ」の中で日野原重明先生もおっしゃってます。
10歳前後までに家庭で培われた、そうでないとなんとなく気持ち悪いという感覚は、一生ついてまわるものだ、と。
食卓マナーにしてもそう、くちゃくちゃ音を立てるとか、箸でお皿を引き寄せるとか、家庭で口うるさく言われているとやがてそれが当たり前の感覚になっていって、それをする事に感覚的に違和感を感じるようになる。
思想についてもそういうものなのかなぁと、想像してみたりするわけです。
このへんはあくまでウワサや推測なので、実際のところは分かりませんが、国への反発をそらせるために、日本という悪役を作り出しているという説もありますよね。
今の中国は、経済が自由になっていて、とにかく貧富の差がものすごく激しくなっています。
上海はちょっと特殊な場所なのでアレなんですが、地方都市へ行くとそれはハッキリするようです。
お金持ちは日本人から見ても信じられないくらいお金持ちなので…
日本でもいっぱいお金使っていくでしょ?
上海でも、定められている最低賃金は今年ググッと引き上げられたけれど、それでも月給1,450元(約1万8,700円)。
上海は物価が高いので、生活費だけで何も残らない人も大勢います。
以前の完全な社会主義のほうが、誰もに平等に仕事があって、貧富の差もなかったじゃないか!という不満が出てくるわけです。
かと言って日本にその矛先を向けられても困るんだけどさ……
ていうか日本政府に対してもどーなのよという部分もあるけどさ……
けど、先日のデモの様子(9割以上は外地人…上海以外の人たちだったとか)を上海人のホワイトカラーの人たちは、まぁ冷ややかに見てた…なんていう話を聞くと、やっぱその辺の関係もあるのかと、ムムム…と唸ってしまう部分があるわけです。
ただ、中国にいて感じるのは、個人レベルでは反日の人は決して多くはない、ということ。
逆に、日本や日本人に好意的な人が多いようにも思います。
(私が関係する人はほとんど日本と関係してる人ばかりだからかも?)
まだ、なんとなく外で日本語を喋るのがはばかられる日々。
どっちにしろ、早く状況が落ち着きますようにと願っています。
海外にいると色んなことを考えさせられます。
本当に、世界が手をつないで、よい方向に向かって行けたらいいのにな。
ひとりひとりのレベルから、平和に向けての努力をしていきたいですね。
デモが単純な日本への批判ではなく、国の体制への反発とか、いろいろ言われてましたが。
まぁそれはあるんだろうなと思います。
ただ、日本で育ってきた私にはいくら聞いても読んでもなかなか理解の及ばない事情もあるんだろうなと。
諸説あるので事実は分かりませんが、戦後の中国には根強い反日感情があって、それは教育として施されているというもの。
なぜ反日か。
それは満州事変に始まる旧日本軍の侵略に対するもの。
以下、中国人からのメール(翻訳)です。
中国の一般人は日本政府が今でも戦争についての謝罪をしようとしないことに反感を持っています。
日本の教科書には中国を侵略したことについてはあまり触れていませんよね、そのことについても意見がいろいろあります。
先日の日本人や日本の品物に対する一部の人間のやりすぎ行為については、彼らは日本政府に接触する方法を持っていないから。
上の人と議論するのが無理だから。
中には自分自身の曽祖父母や祖父母を殺された人もいます。
最近例の島の事があるから、連想してしまって怒り狂っているんです。
でも、人を攻撃するのは正しくありません。。
私たちは平和を求めています。
平和のために努力しましょうね!
旧日本軍の侵略や南京大虐殺など、この内情についても真偽のほどは議論されていますが、一般の基本イメージとしては
「日本人はむかし、中国人にひどいことをした!」
というもの。
このあたりが完全に資本主義で育ってきた私から見ると理解が難しいところなんですが、中国は一党独裁の共産党であり、こうと決めた以外の選択肢があまりないという事があります。
中国は56種類もの民族を抱える国で、主義・思想・宗教、また人種そのものが様々で、民主主義ではやっていけないのですね。
多数決にするとケンカだらけになっちゃうからね。
13億もの人口を食べさせていくためには、ある程度の思想の統制が必要ということかな。
子供の時からの教育というのは、それと信じていると、そう簡単には変えられないものですよね。
「10歳のきみへ」の中で日野原重明先生もおっしゃってます。
10歳前後までに家庭で培われた、そうでないとなんとなく気持ち悪いという感覚は、一生ついてまわるものだ、と。
食卓マナーにしてもそう、くちゃくちゃ音を立てるとか、箸でお皿を引き寄せるとか、家庭で口うるさく言われているとやがてそれが当たり前の感覚になっていって、それをする事に感覚的に違和感を感じるようになる。
思想についてもそういうものなのかなぁと、想像してみたりするわけです。
このへんはあくまでウワサや推測なので、実際のところは分かりませんが、国への反発をそらせるために、日本という悪役を作り出しているという説もありますよね。
今の中国は、経済が自由になっていて、とにかく貧富の差がものすごく激しくなっています。
上海はちょっと特殊な場所なのでアレなんですが、地方都市へ行くとそれはハッキリするようです。
お金持ちは日本人から見ても信じられないくらいお金持ちなので…
日本でもいっぱいお金使っていくでしょ?
上海でも、定められている最低賃金は今年ググッと引き上げられたけれど、それでも月給1,450元(約1万8,700円)。
上海は物価が高いので、生活費だけで何も残らない人も大勢います。
以前の完全な社会主義のほうが、誰もに平等に仕事があって、貧富の差もなかったじゃないか!という不満が出てくるわけです。
かと言って日本にその矛先を向けられても困るんだけどさ……
ていうか日本政府に対してもどーなのよという部分もあるけどさ……
けど、先日のデモの様子(9割以上は外地人…上海以外の人たちだったとか)を上海人のホワイトカラーの人たちは、まぁ冷ややかに見てた…なんていう話を聞くと、やっぱその辺の関係もあるのかと、ムムム…と唸ってしまう部分があるわけです。
ただ、中国にいて感じるのは、個人レベルでは反日の人は決して多くはない、ということ。
逆に、日本や日本人に好意的な人が多いようにも思います。
(私が関係する人はほとんど日本と関係してる人ばかりだからかも?)
まだ、なんとなく外で日本語を喋るのがはばかられる日々。
どっちにしろ、早く状況が落ち着きますようにと願っています。
海外にいると色んなことを考えさせられます。
本当に、世界が手をつないで、よい方向に向かって行けたらいいのにな。
ひとりひとりのレベルから、平和に向けての努力をしていきたいですね。