洗濯物

学生時代という設定らしい。
家にいると、クラスメイトらしい男子生徒が遊びに来る。
彼は歌手のＴ．Ｋで、これから塾へ行くのだが、
時間があったので、途中の私の家に寄ったらしい。
母が出かけていて、家にいないらしく、
雨が降り始めたため、彼と話もロクに出来ないまま、
ベランダに干している洗濯物を入れなくてはならなくなる。
と、彼は、気安く、取り込むのを手伝ってくれる。
ようやく入れ終わって、ほっとするやいなや、
彼の塾の時間になってしまい、
彼は帰ることになってしまい、がっかり。
そこへ母が帰ってきて、挨拶をして出て行く彼に愛想良く
「また、遊びにいらっしゃい。」などと声をかける。
「あの子Ｔ．Ｋに似てるわね。」と
彼が居なくなってから呑気なことを言うので、
「本人だよ。」と言うと、すごくびっくりする。
彼に洗濯物を入れさせる羽目になったので、
多分、もう二度と来ないと思うと、
母に文句を言っているうちに目が覚めてしまった。