彼氏

知らないコンサート会場の
ロビーのようなところで、人を待っているらしい。
歌手のＨのコンサートが終わった後で、
観客が次々に帰って行った後で、
ほとんどロビーには人がいない。
そこへ、友人のＮ子らが通りがかり、
私を見つけ、ビックリしたような感じで
近づいてくる。
彼女たちとは別行動で、
私がコンサートに来ていることは
知らなかったらしく、
「なんだ、来ていたの？」
と、Ｎ子に言われる。
「誰かと一緒なの？」
と、Ｎ子に聞かれて、
「うん・・・。」
と、返事をしながら困った気分になる。
私は彼氏を待っているらしい。
その彼のことは彼女たちには話していないらしい。
「彼氏じゃないの？」
と、Ｒ子が気が付いたらしく言う。
「え～～紹介してよ！」
と、Ｎ子が言い出して、ますます困ったなと思う。
そうしているうちに、
ロビーにはほとんど人がいなくなり、
１人の男性が姿を現す。
「ごめん、待たせたね。」
と、私に声をかけた男性は、
Ｎ子らが一緒にいるのに、一瞬驚いたようだが、
あまり気にしていないように、私に近づいてくる。
実は、それは歌手のＨであるのだが、
Ｎ子らは、Ｈに良く似た男性だ位に思ったようで、
「カッコいい人じゃない！紹介してよ。」
「Ｈに似ている彼なんて、すごいね。」
などと、言い出す。
彼はその言葉に面白がって、
「はじめまして、Ｈです。」
と、冗談のように言い、案の定、
冗談と思ったらしいＮ子らは大笑いする。
本人だと言ってもこの調子では、
絶対本気にしないだろうな。
と、思っているうちに、目が覚めてしまった。



↓　アンケート参加で商品券ゲット！　↓