見送り

知らない駅の前で、タレントのＵに似た感じの男性と一緒にいる。
彼が引っ越すのか、旅行に出るか何かで
駅のプラットフォームで見送ろうとしているらしい。
が、一緒に見送る人達が遅刻していて現れず、
彼は列車に乗り込むため、私に別れを告げ、
先に駅の中へ入り、私は遅れた人達を待つことになる。
しばらくして、何人かの人達がやってくる。
彼と私が待っていた人達で、学生時代のクラスメートに似た人とか、
全く知らない人とか５～６人の人達である。
が、列車の発車時間がすぐ迫っているので、
話もせずに、大急ぎで入場券をまとめて買い、皆に渡す。
私が最後に入場券を渡した友人のＹ美に似ている人に
「早く来れば、ゆっくり会えたのに。」と言っているうちに、
他の人達は勝手に急いで先に行ってしまい、
止める間もなく、違う通路の方へ走って行ってしまう。
「そっちは違う！」と慌てて、Ｙ美に似た人と追いかけると、
駅の中なのに広い庭園が広がっている場所に着く。
Ｙ美に似た人も私もそんな場所が有るのは知らなかったらしく、
駅内の何処なのかが判らなくなって、困っているのに、
他の人達がますます違う方向へ勝手に走って行ってしまい、
また追いかけて、おみやげ店の中に入ってしまったり、
結局、駅の中ですっかり迷ってしまう羽目になり、
ようやくプラットフォームへたどり着いた時には、
列車の発車時刻を過ぎてしまっていて、
列車の姿は無く、見送ることが出来なかった。
それなのに、間違った所へ走っていった人達は、
自分達が遅刻して、勝手な行動を取ったくせに、
見送れなかったことにひどく不満そうだった。
そして、帰りに乗る電車を待っていると次第に離れていき、
ようやく電車が来た時、ワザとのように
私とＹ美に似た人の乗ったのとは別の車両に乗る。
Ｙ美に似た人もその人達に対してひどく怒っているようだったし、
私も腹立たしく感じているうちに、目が覚めてしまった。