帽子

昼間らしい。
郊外にあるのか、のどかな感じの駅の
プラットフォームにＹ恵と２人でいる。
周囲には何故か、他の人はいない。
知らない駅であるが、なんだか懐かしい感じがするので、
私はぼんやり、周囲を眺め始める。
すると、いきなり隣に立っていたＹ恵が
駅に隣接している踏切の方へ駆けて行く。
慌てて彼女を追いかけると、
踏み切りのそばの駐車場に入ってしまう。
そして、追いついた私は、
Ｙ恵が帽子を拾っているのを見る。
つばの大きな灰色の帽子であった。
どうやら、Ｙ恵がかぶっていた帽子が、
風で飛ばされてしまって、追いかけたらしい。
「良かったね。」
と、言おうとしたところで、目が覚めてしまった。




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