中華料理店

知らない中華料理店にいる。
小学校時代の友人・Ｍ子と食事をし終わったところらしい。
早々と次の客が来てしまったので、
食べていたらしい個室を出ると、
店内はかなり広いようなのだが、
繁盛しているのか、席がほとんど埋まっている様子。
どうやら、有名な店だったらしい。
「私が誘ったのでおごる。」
と、言って、Ｍ子がレジへ行ってしまい、
待ちながら、店内を見るともなしに見ている。
近くのテーブルに若い男性が独りで座っていて、
コースらしい料理を、中国人風の男の店員が
運んできているのが目に留まる。
料理は、あまり高くないコースらしく、
見た目も普通で、リーズナブルな感じである。
客の若い男性が
「ご飯じゃなくて、パンにしてもらえますか？」
と、運んできた店員に言い、
「注文の時に、ご飯と言いませんでしたか？」
と、店員が答えている。
「気が変わったので・・・。」
などと、気が弱そうな感じながらも、
かなり我がまま客だな、と思っていると、
レジからＭ子が帰ってきたので、
「ごちそうさま。」
と、Ｍ子に礼を言った。
そして、若い男性客はパンをゲットできるかを
ちょっと気にしながら、Ｍ子と店を出た。


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